欲(エゴ)は都合のよい彼のみぞ求め、愛は彼のすべてを許すことができる。



欲に基づいて行動すると判断が生まれ、相手を否定し、自分を傷つけます。
愛に基づいて行動すると毅然として、堂々として、幸せを選べます。

***
根本さん
はじめまして。いつもニュースレターを読んで励まされています。

結婚して 九年海外生活。夫は
一夫多妻性のお国柄。はじめは彼も私だけと誓っていたのに、何人かの女性たちと浮気を繰り返していたことを知りました。
今も一人と 二年間浮気を繰り返しています。第二夫人 なんてやだってごねるのも かわいいと思うくらい きっと 好きなのだと思います。

6歳と8歳の 子供が二人います。毎晩 ベッドの横で 携帯でチャットしています。正直 とても心安んで眠る状態ではありません。

夫とは 何度も喧嘩しました。開き直って自分は絶対に変わらないそうです。

堂々とした浮気性で 夫の家族も まあ昔からそうだったって。気づいてはいたけれど 正直 とっても 苦しいです。

夫は夫の人生 私は 私といいつつ、九年間信じて結婚して とても幸せだと思っていました。夫のすべてを受け入れて 幸せの選択をすると毎日言い聞かせているのに 今日も 喧嘩してしまいました。

根本さん。どうしたらいいのでしょうか。目の前で堂々とチャットして ホテルの予約してるのも受け入れられる器の大きな女性になるにはどうしたらいいのでしょうか。
気にしないといっても目の前で起きていることには どう対応したらいいのでしょうか。

教えていただけたら 幸いです。
(Sさん)
***

嘘ついてるから苦しいんですよ(笑)
ただ、それだけのことですよね。

嫌なんです。
他の女と会ったりされるのが。
ただそれだけでしょ?

なんぼ宗教的に認められてるから、と“頭で”分かっていても浮気されるのは嫌ですよね?

それを無理やり収めようとするから変なことになるんです。

器の大きい女に本気でなりたいと思っています?
そうならなきゃ関係を続けられないから、と“頭で”思っているだけじゃないでしょうか?

今まで彼を変えようとしてきたこと、分かりますか?
自分を変えるのではなく、彼が悪いんだから、彼が間違ってことしてるんだから、と。

>夫とは 何度も喧嘩しました。開き直って自分は絶対に変わらないそうです。
>堂々とした浮気性で 夫の家族も まあ昔からそうだったって。

ね?これが夫を変えようとしてきた証拠。
夫のせいにして、自分を被害者にしてきたんですよね~
そのことにまずは気付かないと。

自分は正しい、という思いは対立しか生みません。

彼らに「どうしたらあなたを受け入れられる大きな女性になれますか?」って聞いて回りました?
「どうしたら彼が浮気を辞めてくれますか?」って質問ばかりではありませんか?

人質取られてるみたいなんですよね。
「好き」って気持ちなのかな?
「別れられない」って気持ちなのかな?
それとも「離婚したら子供二人育てていくことができない」って気持ちなのかな?

その人質というのが「執着心」というものです。
だから、他の選択肢を考えられない、選べない。
そうすると人はどうしても支配的になります。
何としてでも彼を改心させようって思います。

自分のその執着を手放すって考え方にはなかなかたどり着けないんですね。

旦那が晩飯にカツ丼が食いたいって言うてるとしますね?
でも、私はこっそり昼間、ヒレカツ定食をたらふく食ったのでトンカツはご免なんです。
あっさりとした蕎麦が希望。

その時、Sさんは彼に「今日は蕎麦にしようよ。夏も終わりだし、体を大切にしなきゃいけないし。それに最近食べすぎでしょう?少しは控えた方がいいんじゃない?」などと諭すんです。

これをコントロール(支配)って言います。
時には「正しさ」を使いますね。「最近食べ過ぎだから」という。
これは脅迫に近い場合もあります。

ところが、下心があるんですね。

「ぶっちゃけ揚げ物はもういらね。あっさりとした蕎麦じゃなきゃダメ」という。

で、この下心は「執着」でもあります。
ここで強引にカツ丼屋に連れ込まれたら、太るの確定、胸やけ確定の上、もしかしたら、吐き気さえ催すかもしれません。
だから、何としてでも彼の頭からカツ丼という文字を消去しなきゃいけません。
超能力でも使えたらいいのに!って思うくらいです。
だから、何としてでも「カツ丼」を止めなければいけなくて必死です。

でも、旦那とすれば「俺はカツ丼が食いたい。変えるつもりはない」というし、彼の家族に相談しても「あの子は昔からカツ丼が好きで、夢にまでよく見てうなされてたのよ」などと連れないことを言われるわけです。

Sさん、大ピンチ。

このままではカツ丼屋に行ってずっと鼻をつまんで心頭滅却して待つか、夫を恨みながらカツ丼(小)をかきこむかしかないと思います。

で、その辺をふらふらしていた根本さんに「どうしたらいいんです?」って聞くんです。
そしたら、根本さん、いつもの調子で

「え?Sさんは蕎麦屋に行ったらいいんじゃないの?彼は1人でカツ丼食えるでしょう?」

と答えます。

いやいや、そうじゃなくて、一緒にいなきゃいけないのよ!とSさん必死の訴えです。
でも、根本さん、不思議そうな顔してこういうんです。

「なんでなの?そんなの誰も幸せにしないじゃん。」

ブスっとして、不機嫌そうな顔をして一緒にカツ丼食っても旦那も自分も幸せじゃありません。
無理やり旦那を蕎麦屋に連れて行っても旦那も私も幸せじゃありません。

ま、現実的には蕎麦もカツ丼も食える店に行く、というのが解決策になるんでしょうけれど、でも、専門店には味は負けちゃいますよね。

離婚しなさいって言うてるわけじゃないんです。
離婚って選択肢を持ちなさいって言うてるんです。

人質取られると苦しいんですね。
なぜ、それが人質になるか?っていうと、選択肢がないからなんです。

で、こういう話をすると「なぜ、離婚ができないか?」という話をされるんですけど、それもまた無意味でね。
「それでも離婚した人の話」を私はたくさん知ってるから。

たくさん言い訳する人は「離婚できない」のではなく「離婚したくない」のです。

離婚したくないから浮気されるのが嫌、なんです。
離婚したかったら浮気は渡りに舟ですから。

じゃあ、なんで離婚したくないの?っていうと、子どもが~、経済的な理由が~、と色々と出てくるんですけど、ここで再び「それでも離婚した女性たちの物語」を再生しましょう。
なんせ、このシリーズ、累計で何百、何千ってありますから、なかなかすごいですよ。

そういう言い訳を取り除いて行くと何が残るの?って言うと、愛が残ります。
なんだ、結局のところ、旦那を愛してるってことね?って感じ。

でもね、その愛とちゃんとつながることがものすごく重要なのよ。
もし、愛がなかったら、ここまでのやり取りで「あ、離婚してもいいや」って思えます。

愛と繋がると選択肢が生まれます。
「離婚してあげたほうがいいかな~、それともこのままいてあげた方がいいかなあ~」て。

でね、愛と繋がると浮気する彼のことも愛せるんです。
私たちって自分の欲(エゴ)と繋がっているときは、都合のいい彼しか愛せません。

私を愛してくれる夫・・・○
家族のために仕事してくれる夫・・・○
家事を手伝わない夫・・・×
子どもの勉強を見てくれる夫・・・○
ゴミを捨ててくれる夫・・・○
残業続きで忙しい夫・・・×
土曜日は友達と遊びに行く夫・・・×
他に女のカゲがある夫・・・×
私とずっと一緒にいたいという夫・・・○
病気になった夫・・・×
私が病気になったら看病してくれる夫・・・○

という風に常に採点してるわけです。
そして、この「○」の夫だけになって欲しいというんです。

これは当然「愛」ではありませんよね。「欲」なわけです。

「愛」ってのは「×」ところをどう愛そうか?って真剣に悩ませてくれます。
相手を変えようなんて発想は持たないんです。

だから、Sさんも心の奥にある愛とちゃんとつながる必要があります。
どれくらい自分が夫のことを愛してるのか?

そういうセミナーもやってますし、セミナーに参加できない方はDVDをどうぞ。(宣伝!)

セミナー>http://nemotohiroyuki.jp/event
DVD>http://nemotohiroyuki.jp/schedule-cat/12401

愛と繋がると毅然とした態度を取ることができます。
自分の幸せを大切にできますし、夫の幸せ、子どもの幸せもちゃんと考えられます。
そして、みんながハッピーになる選択ができます。
それは仮に痛みを伴うことであっても、堂々と胸を張って宣言できます。

愛と繋がった状態だと夫にこんな話ができます。

「私はあなたを愛している。だから、あなたのことを許し、受け入れたい。
 しかし、他に女性がいるというのは私は幸せではない。
 だから、私のために、それをやめてもらえないか?
 もし、それができないならば、私はお互いのために距離を置くことにする。」

愛は最強なので、ここと繋がるとただ平和で穏やかで幸福な状態でいられます。

ちなみに今日の記事を読んでカツ丼屋の売り上げが上がったらカツ丼屋は私にいくばくかのバックマージンを渡すと良いと思う。

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