男性への嫌悪がなくなりません。女性がいいと思ってしまいます。



今の自分が同性を求めているのならば、それは何の問題もないと思います。
過去に男性に嫌な思いをした痛みがあるならそれを癒していけばいいだけだし。
でも、癒してみてもやっぱり女性がいい!ってなるかもしれませんよ。

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こんにちは。いつも拝見しています。
地方住まいで、セミナーなどになかなか参加できないので、記事をじっとり、舐め回すように拝見しています。

さて、今日は同性愛について質問です。あまりこのカテゴリが出てこないので、一つの例として取り上げていただければと思います。

幼少期の痴漢の思い出、二股、身体だけの付き合い、などの変遷を経て、30代ですっかり男性不信に陥っていました。
そんなある日、ボーイッシュな女性からのアプローチを受け、ころっと傾いてしまいました。

女性は女性のツボを心得ていて、お付き合いは心地良いものでした。
しかし、最初から「子供が欲しい」「老後は一緒に…」と先の別れを匂わされており、不安を感じてもいました。
彼女となら、どんな批判も受ける覚悟はあったのですが、不安から別れを選択しました。一方的に彼女を批判して終わる形でした。

2年経っても、女性同士の安心感、また仕事で会う関係性もあり、彼女を忘れられませんでした。
また、彼女は私の同僚女性にもアプローチをしており、感情を刺激される状況にもありました。

苦しみからこのブログに辿り着き、幼少期の親との関係性を振り返りました。
弟を溺愛し、愛を感じられなかった母への思い。おじさん=痴漢という子供時代の刷り込みから、父親をずっと疎んじていたこと。

少しづつ、そんな思いは手放せつつあり、親なりの愛を感じられるようになってきました。彼女への執着も、形を変えつつあります。
でも、男性への嫌悪がなくなりません。女性がいいと思ってしまいます。

執着なのか、本質なのか、まだ過渡期なのか。
根本さんの見解を、お聞かせいただければと思います。
(Jさん)
***

確かにあまり同性愛については触れていませんでしたね~。
カウンセリングでも時々こうしたテーマに触れることがあります。
ただ、基本的には男女の恋愛とそんなに変わりない雰囲気で話をすることが多いですね。
レズビアンのクライアントさんもいるんですけど、「彼氏」というところを「彼女」って呼び変えるだけで感じていることも似ていますし、話も通じます。

ただ、同性愛者であることの後ろめたさや親への罪悪感、はたまたなかなか理解されない孤独感などはやはり強く出る人も多く、Jさんの元カノもそうだったのかもしれませんね。

>しかし、最初から「子供が欲しい」「老後は一緒に…」と先の別れを匂わされており、不安を感じてもいました。

この発言は彼女自身の迷いを表しているのかもしれないです。
自分は同性しか愛せないってところにまだ彼女も迷いがあったのでしょうか。

2人ではそういう話にはなりませんでしたか?

同性愛にハマる場合、特にレズの場合に多いと思うのですが、元々幼少期から女の子が好き、という方も多いですが、後天的に男性不信や男性嫌悪などがきっかけでJさんのように女性とお付き合いする方もとても多い気がします。

男性同士よりも女性同士の方が近付きやすい傾向がありますしね。

>でも、男性への嫌悪がなくなりません。女性がいいと思ってしまいます。

それならそれでいいじゃん、と私は思ってしまうんですが(笑)
もう少し積極的にパートナーを探してみてもいいと思いますよ。(もちろん、同性の)

好きなものは好き、嫌いなものは嫌いって素直になるのはとても心に優しいです。

>執着なのか、本質なのか、まだ過渡期なのか。

元カノに執着があるってのは間違いないかもしれませんね~(笑)
彼女の存在は強烈だったと思いますし、その思い出が良いものであればあるほど、やはり手放しづらいものがあります。

まだ近い存在ならば、こんどはJさんからアプローチしてみてもいいんじゃないかな?
無理??(笑)

例えば元々Jさんはバイセクシャルで、男女ともOK!て可能性もありますよね。
それで、今は女性の方がやっぱりいいなあって状態の過のせいもあります。
以前、男性のクライアントさんがバイであることを悩んでて、「奥さんのことも好きなんだけど、やっぱりセックスしたいのは男なんです」っておっしゃってたんですが、「じゃあ、その正直な気持ちを奥さんにも彼にも伝えてみたらどう?」って言ったら、奥さんの方も悟ってて「あら、じゃあしょうがないわねえ~」て受け入れてくれたことがありました。
(で、その後しばらくして円満に離婚して、彼は彼氏と同棲し、奥さんとお子さんとは今まで以上にいい関係で付き合えるようになったそうです)

また、元々Jさんは女性が好きな性質で、そのことを痛感させるために男性の嫌な面ばかりを見るように潜在意識が仕向けてたって考え方もアリですね。

考え方は様々で何が本当か?っていうのはJさんの心の中にしか答えはありませんし、それですら、時の流れと共に変わっていくものです(変わらないものもありますけれど)。

だから、執着でも本質でも過渡期でもいいんじゃない?
どれも正解で、どれも不正解かもしれないじゃない?
って私は思うんですけどね(笑)

>幼少期の痴漢の思い出、二股、身体だけの付き合い、などの変遷を経て、30代ですっかり男性不信に陥っていました。

お父さんのこともそうですが、こうした経験があると男性不信にならない方がおかしいです。
もし、この思いが深いのであればちゃんとそうした体験を癒してあげることも一つの手です。

私がこういうときによく使うセラピーの手法があります。
それはそうした男性を許すんじゃなくて、まずは、その時の自分を助ける、救う、というやり方です。

一番辛かった男性との恋っていつでしょうか?
その辛い時期の自分にタイムマシーンで会いに行きます。
そして目の前にその当時の自分が傷ついたまま佇んでいるとしたら・・・
あなたはどんな風に彼女に声をかけてあげますか?
はたまた彼女をどうしてあげたいですか?

その彼女が安心して泣けるように、そして、笑顔を取り戻せるように話しかけたり、抱きしめたり、側にいてあげたりしてあげてみてください。

その彼女に手紙を書く、という宿題も良く出します。
より大人になった私から、当時の私へ。

もし、小学生以下の漢字が読めない年齢ならばお手紙もひらがなです。

セクシャルな部分が傷ついている場合も向き合う準備ができたらセラピーなどでも解消していくことができます。
「女性としての自分を愛する」
ということがテーマになります。

だから、彼女を作ってその子を愛することが自分の癒しになることもありますよね。
(投影の法則より)

あとちょっと私が引っかかったのはこの部分。

>弟を溺愛し、愛を感じられなかった母への思い。

今ではだいぶお母さんへの思いも変わったのかもしれませんが、こうした体験は
・母に愛されなかった寂しさ → 母(年上女性)への怒り、憎しみ、不信感
・母の愛を受ける弟への嫉妬 → 弟(男性)への嫌悪感
に形を変えていることも少なくありません。

色々と取り組まれているようなので参考までに。

心が喜ぶように・・・というのを基本姿勢にするのが生き易い秘訣だと思うんです。
どうあるべきか?に従うのではなく。

自分を自由にしてあげる、
今の自分をそのまま受け入れる、

そんな思いで自分自身を見つめてあげてはどうでしょうか。

※ちなみに、Jさんのような思いはぜひオカマバーのママなどに相談してみるとサクッとバッサリ斬ってくれて目の前が明るくなることが多いですよ(笑)
以前も「あんたはノンケ。ほんとは男が好き。傷ついてるから女に逃げてるだけ。でも今はいいんじゃないの。そういう経験できるんだから好きにしたら」ってゲイバーのママに言われて憑き物が落ちたって人がいましたよ。

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