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自立vs自立の関係は競争を生み、勝ち負けを争います。
そして、負けた方は自信を失い、去らざるを得ないのです。
しかし、そこから先が本当の勝負です。
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根本さんこんにちは
わたしは、毎日根本さんの記事を楽しみにしている自立系武闘派情熱女子の一人です(笑)
今回は、わたしの恋愛について根本さんにリクエストがありメールしました
それは、わたしと付き合う男性は過去、全員と言っても過言ではない程、自信をなくして去っていく、という事なのです
わたしは、自分でも自覚している通りの自立系武闘派情熱女子です!
なのでやはり、好きになる男性といえば
【優しく理想的で穏やかな彼 < 俺様タイプのワガママな彼】
となってしまうのです。
ただ、俺様タイプのワガママな彼にも良いところはあり、尽くす事が好きなわたしにとってはベストな相手だと思っているのですが、お付き合いが続いてくると男らしいと思っていた彼はだんだん弱くなり、自信をなくし鬱のようになっていくのです
もちろん、その先は根本さんもよくご存知のようにお決まりの
「お前は強いから俺がいなくても大丈夫だよ」
や
「お前には俺よりもっと相応しい相手がいると思う」
コースへ進んでいくわけです
私だって本当は弱いのに・・・もっと甘えたいのに…どうしても上手くいかず、甘え上手な友達を見ると、つい腹が立ってしまいます
今は彼氏はいません。多分親密な関係になるのが怖いのだと思います。
でもいつか、わたしに合うパートナーと出会いたいと思っています。
その為には、わたしが変わらなければと思うのですが具体的にどうすればいいのかわからず
根本さんに助けを求めた次第です
ぜひ、このパターンから抜け出すための助言をよろしくお願いします
(Kさん)
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自立系武闘派女子、略して恋愛アスリートたちが求めるのは自分より強い相手。
腕ぶす難関が現れるとアドレナリンが分泌されて超やる気になります。
ほら、言うじゃないですか。
「男なら自分よりも強い相手にぶつかってナンボ」
ところが、彼女たちが「強い」と認定した男たちはたいていがハリボテです。
子羊が頑張って狼の皮をかぶっていただけなのです。
自立系武闘派女子のように、虎が狼の皮をかぶっているわけではないのです。
だから、お付き合いが始まるとはじめは狼同志、気が合ったり、運命を感じたり、尽くしたり、時に尽くされたりしているのですが、だんだん本性が現れるんです。
「おい、あいつ、狼ちゃうやん、虎やん。やばいやん。」
そう感じたいたいけな子羊ちゃんたちは選択を迫られるのです。
1.逃げる。
2.逃げ遅れて食べられる。
それでさすがに「2」は叶わない、ということで、お決まりのセリフを狼の皮越しに震えながらささやくわけです。
>「お前は強いから俺がいなくても大丈夫だよ」
>「お前には俺よりもっと相応しい相手がいると思う」
そらそうですわなあ。
虎と子羊では食物連鎖になっちゃいますから・・・。
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さて、ここで終わるときれいにまとまるのですが、それではトイレ裏に呼び出される恐れがあるのでもう少し解説を加えるとしましょう。
「狼の皮をかぶった子羊」というのは案外嘘ではないんですね。
肉体的に男性が、精神的には女性が強いのが人の道でして、男性は皆さん女性に比べればはるかにメンタルは弱いのです。
「女性は出産できるくらい強い」わけですしね。
だから、その強さを男性に求めるとたいていは失敗します。幻滅して絶望します。
以前、空手道場に通っていた男性が言ってました。
空手を習う奴はいじめられっ子が多い、て。強くなりたいから肉体を鍛えるって。
もちろん、空手で精神も鍛えられるんだろうと思いますが、男性はやはり肉体の方に目をやるのです。
だから、態度としても虚勢を張ります。強がります。
理論武装したり、自信家になったり、俺ってすごいんだぞ!てアピールをします。
自分に都合よく嘘を付けるので彼女が喜ぶヒーロー物語を作ったりします。
そして、仕事は男性向けにシステムが作られていますから、仕事をしているときはかっこよく見えます。
でも、恋愛はもっと内面的なもの。仕事のようにはうまく行きません。
Kさんはとても尽くすのが上手、というか、相手を喜ばせるのがうまいんだと思います。
ついつい調子に乗って相手の気を許させてしまうんですね(笑)
ほら、腕のいいカメラマンは上手にその気にさせてモデルの服を脱がせるんでしょう?
似たことをKさんはできちゃうのかもしれません。
そうすると外向けに作られた狼のハリボテをだんだん脱いでしまうのです。
気が付くと内面には彼が誰にも見せなかった「弱い自分」が現れます。
寂しがりだったり、自信がなかったり、怖がりだったり、泣き虫だったり。
彼が外で強く見せていた分だけ弱い彼が内側にいるんです。
そして、その面を見せられた彼はかつて虚勢を張っていた自分と比べて惨めになり、情けなくなり、あなたの元を去ろうとします。
こんな自分は価値がないと思うし、当然魅力何てない、と。
だから、君にはもったいない、と感じるようになります。
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心理学的な見方をすると自立系同士の恋愛には「競争」がつきものです。
どっちが正しいか、どっちが強いかを常に争う感じ。
それが相手を喜ばせる形で出ているときは案外競争している意識は少ないものです。
また、一方が尽くす、一方が尽くされる、という図式だと競争って気はしないでしょう?
ところが、この競争はやがて終わりを迎え、どちらかが勝ち、どちらかが負けることになります。
負けた方は超惨めです。その場にいられません。だから、逃げ出したくなるんです。
そのセリフが
>「お前は強いから俺がいなくても大丈夫だよ」
>「お前には俺よりもっと相応しい相手がいると思う」
これだと思ってもいいでしょう。
意訳すれば、
「お前よりも強い男でいたかったが、完敗だ。弱い俺はお前には相応しくないよな。お前には俺よりも強い男が相応しい」
ということなのでしょう。
白旗なのです。
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さて、そこでKさんたち自立系武闘派女子には次の選択肢が提示されます。
1.逃がしてあげる。
2.逃がさずに食べちゃう。
多くの場合、自立同士の恋愛ってこのステージに来るんですよ。
そして、多くの場合、ここで別れとなります。
ただ、その選択権はお互いにあり、Kさんにも選ぶことができます。
1の場合はまた次なる獲物を探しに行きましょう。
「け、弱っちい男だったぜ。あたしを満足できる奴はどこにいるんだ?」と夕日に向かって歩き出します。
2の場合は今までよりもちょっと考え方を変える必要があります。
>私だって本当は弱いのに・・・もっと甘えたいのに…どうしても上手くいかず、甘え上手な友達を見ると、つい腹が立ってしまいます
うん。そうなんですよね~。
でも、Kさんがターゲットとされる「俺様タイプのワガママな彼」は「自分が甘えること」が最優先になりませんか?そんな彼に甘えようとする場合はそんな彼を飼いならす女王様マインドが必要になります。
※ちなみに甘えるってテーマならこちらの本がおすすめですよ。
>http://nemotohiroyuki.jp/column/13231
Kさん、彼と付き合ってきて彼が鬱っぽくなって今まで隠していた側面を出し始めたころから、「ん?もしかして、彼、M?」ってところが見え隠れしませんでした?
鬱っぽい彼、ようやく今まで隠してきた本性を現したわけです。
誰にも見せない側面を出してきたんです。
美味しくいただこうではありませんか?
そこでは今までわがままだった彼があまりわがままを言わなくなりませんか?
ここからはKさんのリードを待っているんです。
つまり、彼が依存、Kさんが自立の関係性になるんです。
そうなると「甘える」のではなく「甘えてあげる」という風になります。
「今から体を預けるからしっかり受け止めてね。手はここ。もう一方はそこ。それで私がいいって言うまでじっとしててね」
そんな感じね。
甘え下手な方はきっとこう思っているんです。
「私は甘えるのがうまくないから、そんな私でも甘えさせてくれる男がいい」って。
そして、「私が喜ぶような甘えさせ方をしてくれる殿方はいない!?」って。
私がどうしたら喜ぶのか?
私が気持ちいい甘え方って何か?
それは残念ながら自分で開発しないといけないんです。
でも、「甘え下手」であることは分かるけど、「甘える」ってどういうことか分からない、って思いませんか?
そこに師匠である彼がいるわけです。
ふむふむ、彼のようにすることが甘えるってことですな、と。
でも、彼も甘えさせるのは得意ではありません。
そこで女王様登場です。
教えてあげるんですね。
だから、Kさんとしては、
1.私が甘えてるって感じられるのってどんな状況なんだろう?
2.そのためには彼がどう振る舞ってくれたらいいんだろう?
3.それを彼に伝えて実践できるように練習する。
4.それを私も受け取れるように練習する。
というプロセスを歩みます。
面倒でしょ?
甘え上手な人っていうのは、そんなシチュエーションを作り出すのがうまい人です。
「ねえ、こういう時は手をつなぎたいんだけどなあ~」って上目遣いで言えるんです。
Kさん、言えます?
「そ、そんな恥をかくならば、拙者、腹を切るほうがマシであります!」じゃないですか???(笑)
そんな風にお姫様風に言うのは自立系武闘派女子の皆さんは苦手なこと、多いです。
もちろん、言える人はすばらしいです。
だから、お姫様、ではなく、女王様、を目指します。自立系ですから。
「ねえ、こういう時は手をつなぐのよ」って相手の目をじっと見ながら言うだけです。
皆さんがかつて養ったメンチをきる(ガンつける)のを応用するのみです。
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真面目な話なんだからふざけてるのか分からなくなってまいりましたが・・・(笑)
パートナーシップは役割が入れ替わり続けるんです。
今まではKさんが与える側、彼が受け取る側だったとしても、それも変わり続けます。
その関係性が変わるときはお互いが苦手なことをしなきゃいけないときなので、別れの危機になるんです。
彼は去ろうとしますし、Kさんも切りたくなったりします。
そこで、もう一歩踏み込みます。
鬱っぽい彼を助ける、ということについてはふつうにやる気満々でしょう?
だから、それは問題ないと思います。
次は彼の弱いところをどう愛するか?なんです。
弱い彼を愛する、ということは、自信を付けさせてあげることでもあります。
そこではKさんもご自身の弱さと向き合う必要が出てきます。
それが「甘える」ってことかもしれないし、彼に弱みを見せる、ということかもしれません。
あるいは「女」を強調することかもしれないし、自分に自信を持つことかもしれません。
女王様、という意識を持ってみてください。
彼をリードする、という。
>「お前は強いから俺がいなくても大丈夫だよ」
>「お前には俺よりもっと相応しい相手がいると思う」
そこで、彼がドキッとするような眼で彼を射すくめられるといいですね。
「どの口がおっしゃってるのかしら?」くらいの自信を持ってもいいですよ。
「あなたしかいないって知ってるんじゃなくて?」
くらいのことを言えるといいなあ。
「そんなことないよ。あなたが一番だよ」じゃなくて。
大人の女としての自信を纏う時期が来たのかもしれませんね。
その辺をテーマにしてみるのはいかがでしょう?
色気、とか、セクシーさ、とか、大人の女の色香、とか好きじゃない?
そこを意識的に成長させてみるといいんじゃないでしょうか。
逃がすも捕まえるも私次第、と自信を持っていきましょう。
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