母に父を取り上げられた私が誰かのNo1になって素敵なパートナーシップを築くには?



自分が自分をNo1にしてあげることで、誰かのNo1になることを許せるようになります。
そして、お父さんへの愛を再確認することで、自分がNo1になるのにふさわしい存在であることを受け入れます。

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いつもベストなタイミングで私に必要な記事をアップしていただいてありがとうございます。

今日はリクエストがあります。

長年、根本さんの記事を参考にしながら親との難しい問題に向き合ってきました。
ある時から、根本さんのアドバイス通りに、やりたい事を気持ちの赴くままにするようになり、最近は「昔は色々大変だったけど、やりたい事いっぱい出来て結構満足したな」と思えるようになりました。
これまでは「私は結婚は・・・」と否定的でしたが、最近は「私もパートナーシップを築いて誰かと共に生きていく人生にしたい」「これまでは一人の人生だったけど、この先もこのまま一人だなんてちょっと考えらえれない」、と思うようになりました。

しかし、これまであまり恋愛をしてこれなかったです。彼女がいる人を好きになったことが数回。相手が私の気持ちに気付いて、彼が彼女と別れたことがあったのですが、彼がこっちを向いた途端、怖くなって逃げ出してしましました。

これまでの事を思い出すと、パートナーがいる人(=手に入らない人)を好きになってしまう。でも、セカンドは嫌だ。でも、彼にとっての一番になるのも怖い。そんなことを繰り返しています。
今も、同じ会社の既婚者の男性が気になっています。手に入りません。彼の事はただ気になっているだけで男女の関係にはなっていないのですが、もし彼が「妻と離婚するから」と言ってきたら、「ダメダメダメ~」と逃げ出すと思います。

私の親は離婚しています。私は母について行きました。離婚してからは父には会っていないです。また、離婚する前も、母から「父とは関わりを持つな!」と厳しく命令されていて、口をきくこともありませんでした。母によって、父を取り上げられた、そんな感じです。そういう事も影響しているのかな?と感じています。

こんな私が誰かのNO1になって、素敵なパートナーシップを築いていくにはどうしたら良いのでしょうか?
(Kさん)
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>最近は「昔は色々大変だったけど、やりたい事いっぱい出来て結構満足したな」と思えるようになりました。

ここまで来るのはほんとうに大変だったと思います。
そんな自分を十分ねぎらってあげていますか?
「すっげー私!!」ってぜひ自信にしてみてください。

そして、もう少し意識的に「やりたい事を気持ちの赴くままにする」を続けて見てください。

というのも、誰かのNo1になる方法は、口で言ってしまえば実は簡単なことなんです。あ、ブログですから文字で書けば・・・ですね(笑)

自分の目にするものがすべて「投影」だとすれば、誰かのNo1になるには・・・自分が自分をNo1にしてあげればいいのです。

ま、言うは易し、行うは難し、ですけどね。

>母から「父とは関わりを持つな!」と厳しく命令されていて、口をきくこともありませんでした。

という言葉にあるように、ずっとお母さんをNo1にして来られたんだと思います。
それが癖になってしまい、お母さんを投影する存在(職場の上司とか習い事の先生とか)をついつい優先してしまうことになり、ついつい自分自身を一歩引いた二番手、三番手の位置に置いてしまってたんじゃないでしょうか。

それが「他に相手がいる人を好きになる」というパターンにもつながります。
自分を二番手に置いてしまってるから、誰かにとってもNo2が精一杯なんです。

そしたら、いざ彼がこっちを向いてくれたら逃げ出したくなるのも分かりますよね。
だってNo1になることは想定してないし、怖いことで、嫌なことで、苦手なことになってしまってるわけですから。

それが最近「やりたいことを気持ちの赴くままにする」、すなわち「自分で自分をNo1にする」ということをやり始められたんだと思います。
だから、パートナーシップを持つことに興味が湧き、誰かのNo1になりたいという思いを許すことができるようになってきたのかもしれません。

ところが、この思いはなんせ経験不足です。やったことがないわけですから。
つまり、状況は一歩も二歩も進んで、新たな課題が現れたんですね。
だから、実にめでたいことなのです!

高校野球で言えば、地方予選で優勝し、いよいよ甲子園初出場!というところでしょうか。
もちろん、ますます強い相手と戦う甲子園を前に課題はたくさん出てくるでしょう。
でも、予選で勝ち抜いたことをまずはお祝いしたいですね。良くやったぞ!って。

だから、こうしてプロセスがぐぐぐっと進んだことに対し、大いに祝杯をあげて「あたしってすげーなー!えらいなー!!」ってめっちゃ褒めてあげることが大切なんです。

「問題って乗り越えられる!」ということをしっかりと意識でも、潜在意識でも認識できるように、です。

それが「自信」になっていきます。
つまりは「今は好きな人に振り向かれたら怖くて逃げだしてしまうけれど、きっとこの問題も乗り越えられるだろう!」という自分を信頼し、プロセスを信頼できるマインドを作ってくれます。

これができると強いですね!
だって「ワクワク」してきますから。
「甲子園でも暴れまくるぞ!!」と興奮してる球児のように。

>母によって、父を取り上げられた、そんな感じです。

もちろん、これも大切な経験でしょう。
Kさん、ほんとうはお父さんのことが大好きだったのかもしれません。
その大好きな存在をお母さんに取り上げられた、と感じているのならば、自分が好きな人とうまく行くことが想像できなくなりますね。

また邪魔が入るんじゃないか?
また誰かに取り上げられるんじゃないか?

そんなトラウマになっている可能性ももちろん否定はできません。

この線から見れば、お父さんへの素直な気持ちをもう一度意識してみるといいでしょう。
よく「お父さんがしてくれて嬉しかったことを100個探してください」って宿題を出します。
その宿題を通じて、改めてお父さんへの愛情と、お父さんからの愛情に気付いていきます。

そうすると心理的にお父さんがグッと近くなり、その愛が受け取れた分だけ、「私を愛してくれる人はきっと現れるし、また、その愛を私は受け取ることができるだろう」って信頼が芽生えます。

もちろん、自分の愛に素直になった分だけ、誰かを愛する自信も少しずつ育って行くでしょう

実際にお父さんに会いに行ってみるのもお勧めです。
お父さんに何かしてもらうため、というよりも、「お母さんの言いつけ」をNo1にするのではなく、自分の気持ちをNo1にするための、一種の儀式ですね。
そこでお父さんが快く受け入れてくれたり、また、お父さんとの縁が深まったりするならば、さらなる恩恵ですけれど、実はそれはオマケのようなものです。

そういう意識で自分を見つめることができれば、始めは怖くて逃げだしたくなりそうになっても、グッと踏みとどまり、愛を与え、受け取ることもできるようになると思います。

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