食べ過ぎてしまう心理。



食べる、という行為は愛を受け取るという意味。だから、愛が足りない時に食べ過ぎてしまいます。
また、不安、緊張が強いときに安心感を得るために、また、神経を緩めるためにも食べたくなったりするのです。

食べ過ぎてしまう方、あるいは、過食症なんです、と相談されることがあります。
色々な考え方、アプローチがあろうかと思いますが、今日は私なりの解釈をいくつかご紹介したいと思います。

まず食べる先である「口(くち)」ですが、愛情を受け取る器官のシンボルとされます。
だから、キスってとても大切なものでしょう?
愛情を交換する大事な行為なんです。

子どもの頃は口を通じて愛を感じてました。
おっぱいを吸う、ということですね。
やがてはおっぱいから、食べることに変わっていくのですが、愛情が食べ物を通して与えられるように私たちは感じながら育って行きます。

だから、食べ過ぎてしまう、という心理の裏には「愛が足りていない」という思いが働いています。
だから、過食症などの摂食障害は一般に「お母さんとの関係が原因」とされるわけです。
食べ物を作って与えてくれるのは原則としてお母さんですから。

愛情に飢えてるからこそ、食べたくなるし、食べても食べても足りないし、お腹がいっぱいになっても満たされないから、吐いてでも食べたくなるわけです。

また、お腹がいっぱいになったときにはとても満たされた感覚がして、安心感があります。
それは愛されて満たされた感覚に近いので、ここでもまた愛が足りないと感じていると食べたくなるんです。

こうした問題では子ども時代からの寂しさや不安などの愛が不足している感覚を癒していく必要があります。
お母さんなりの愛し方を受け取ったり、お母さん以外の人たちが与えてくれた思いを受け取ったりすることで、少しずつこの症状を収めていくことができます。

過食症とまでは行かないんだけど、、、つい食べ過ぎてしまうですよね、という方はこちらが当てはまるかもしれません。

また、満腹感を感じると眠たくなりますよね?
体が食べたものの消化にエネルギーを費やそうとするので、その分他の行為にエネルギーが回りにくくなります。
お昼ごはんの後は眠たくて仕事にならない、という方もいらっしゃると思いますが、それは体が正しく動いてる証拠なんですよね。

ということは、眠れないとき、疲れていて休みたいとき、ストレスがいっぱいで発散したいとき、にも「食べたくなる」のが分かりますか?

緊張していて神経が張りつめてる時に、食べることで緩んで和らぐとしたら、それが欲しくて食べたくなるわけです。

もちろん、ふつうに生活をしているときには特にそれに違和感を感じないと思うんですが、慢性的な緊張状態、ストレスがかかっていると、食べることで緩ませようとする動きが活発になって「過食では?」なんて思ったりするんです。

特に晩御飯を食べてお腹がいっぱいなはずなのに、お菓子を食べ始めたら止まらない、という場合にはよほどストレスが溜まってる、緊張が続いてると思った方がいいでしょう。
食べる以外の行為で緩める方法を探してあげたいですよね。

また、似たような心理ですが、満腹感は安心感ももたらしてくれます。
だから、不安なときや怖れを感じている時も食べたくなったりするんですね。
(もちろん、不安が強すぎて食欲がない、ということもありますが)

安心感を求めている状況に自分で気付ければ、他の対処ができますが、たいてい食べ過ぎてしまうような状態って潜在意識の働きですから、自分が不安であることに気付いていないことが多いんです。

そんな風に「食べる」という行為にはそんな心理が隠れているんですね。
「食べ過ぎてしまうな」と思った時は、その背景にある潜在意識に目を向けてあげてください。

愛が足りなくて寂しいのか・・・
不安なのか・・・
緊張を緩めたいのか・・・
焦りがあって安心したいのか・・・
不安なのか・・・

そんな心理が見つかったら、その気持ちを別の方法で満たせないか考えてみてください。

誰かと話をすること、自分を愛してくれてる人の存在を受け取ることなど解消方法もたくさんあろうかと思います。

男と女の心理学 
根本本。
根本本

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