人との距離感、心の縄張り。どうしたらうまく取れるようになる?



人との距離感がうまく掴めない、という話をよく伺いますね。
皆さんはどうでしょうか?

私たちはそれぞれに「縄張り」を持っているんですね。
「パーソナルスペース」とも言います。格闘技好き「間合い」という響きも馴染みがあるでしょう。
(パーソナルスペースは前に狭く、後ろに広い卵型をしている、と言われますが、分かりやすさのために今回の図は中心に●(人)を置いています。)

テリトリー図1


この縄張りの中に許可なく他人が入ってくるとココロが傷つけられる可能性を察し、「警告システム」が作動し、近すぎる、ウザい、怖い、気持ちが悪い、逃げたくなる、等の感情が出てきます。
一方で、ここは親密感を感じる距離。だから、大好きな人や心許した人が入ってくるとすごく安心したり、嬉しかったり、愛を感じたり、つながりを感じたりします。

一方で、この縄張りの外側に人がいると「遠い、寂しい」と感じます。
好きな人ならば「もっと近づいて欲しい」と思うんです。

この線上が「ちょうどいい距離」と思って下さい。

さて、この縄張り、当然ですが、人によってまちまちです。
ある人は広いし、ある人は狭いんですね。

もちろん、相手によっても変わります。
親しい方には狭くなるし、まったくの他人に対しては広くなります。

だから、人によって心地よいと感じる距離感はまちまちなんですね。

さて、こんなケースを考えてみましょう。

テリトリー図2

Aさんに心地よい距離感にBさんがいます。
でも、Bさんから見るとAさんは遠く感じます。だからBさんはもっと近づきたい!と思います。

それで近づいていくと、今度はBさんにとっては心地よい距離なのですが、Aさんにとっては「近っ!ウザっ!」という距離感になって離れたくなります。

テリトリー図3

大抵人間関係はこれを繰り返してると思うんですね。

Bさん「なんか、寂しい。なんでもっと連絡くれないの?もっと私に会いたいって言ってくれないの?」
Aくん「俺なりにやってるつもりだけど、全然足りないの?それっておかしくない?」
Bさん「全然おかしくないよ、ふつうだよ。」
Aくん「そうかなあ。これ以上会ってたら、お前のこと嫌いになりそうなんだけど」
Bさん「ええーっ!ひどいー!!」

という具合に。

Aさんタイプの人からの「人との親密感が分かりません。人が近くにくるとどうしても距離を取ってしまうんです。親しくしてくれる友達がいるんですが『もっと心開いてよ』とか言われるんですよね。そこを何とかしたいんです。」というご相談になるわけですね。

Bさんタイプの人は、安易に相手の縄張りに侵入してピシャッとシャッターを下ろされる経験が増えるでしょう。
「人と距離感がうまく掴めないんです」というご相談にもなります。

そうすると、この縄張り、どうしたら気付けるの?という話になるのですが・・・。

感覚です・・・(笑)

また、Aさんと付き合ってるBさんは永遠に寂しい思いをするなじゃないかと思われるかもしれませんが・・・。

私のセミナーで、実際お互いの距離感を測るセッションをすることがあります。
二人ペアになって向かい合って立って、お互いに心地よい距離を探してみるんですね。

そうすると必ず、「ああ、ここがちょうどよいね」というところが見つかるんですね。
でも、その距離は固定ではなく、その日、その日によって変わります。

だから、注意深くお互いに心地よい距離感を意識していれば、常にいい関係を築けるんです。論理的には(笑)

でも、私たちは人間ですから感情が動きます。
相手がシャッターを降ろしてたら辛いし、寂しいので、なんとかそれを打ち破りたいと思ったりします。
私は人に嫌われるんだ、と思っていたら、なかなか壁を崩せず、人を心の中に入れられませんし、逆に、入ってきた人を離さないように執着したりもします。

相手がまだ準備ができてないから、と相手が心を許してくれるまで待つのも辛いですし、無理やり入ってきた相手に合わせて、ほんとうはしんどいのに我慢してそこにいるのも苦しいです。

だから、常にレッスンです。
今日、外出される予定のある方はぜひ周りの人との距離感を意識してみてください。
誰かと約束がある方は、今日の2人の心地よい距離を探してみてください。

そうして、感覚を磨いていくと、人と心地よい付き合いができるようになるでしょう。

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