『表の私と裏の私。封印された本来の自分。人を困らせないために作った表の顔。』



人によってキャラを使い分けることってありませんか?
これ、少なからずみんなやってしまうことだと思うんです。

会社の同僚には明るく振舞い、
学生時代の友達にはプライドを見せ、
習いごとの仲間には甘えるような。

そのギャップが少なければいいのですが、しかし、あまりに違うキャラを演じていたら、会社の同僚が同じ習い事に通い始めることをすごく怖れるようになります。
だって、会社の同僚が見る私と、習い事の仲間が見る私は違うキャラですもの。

ある意味、世渡り上手です。
演技派な生き方かもしれません。
要領よく、相手なりに振舞えるので、人に好かれることも多いでしょう。
異性からモテモテって人もいます。


しかし、ふと我に返った時、自分がいったい何者なのか、分からなくなるかもしれません。
本当の自分って何がしたいんだろう?って。

仕事もそこそこ、恋愛もそこそこ、人間関係もそこそこうまく行っている。
恋人もいるし、遊びの誘いをくれる友達もいるし、職場での評価も上々。
特に問題はない。
しかし、何か、虚しいような、疲れているような・・・。

20代の元気があるうちはいいですが、年を重ねるに連れて、そうした生き方に疲れを感じることが出てきます。
もう自分を抑えることができないというか、解放する他なくなるからです。

そういう方によくこんな質問をします。
「子供時代、親に言えなかったこと、隠し事をしたことってありませんか?」
「親には分かってもらえない、周りの大人には理解してもらえないって諦めたことありませんか?」

この傾向は案外、親が堅い職業に就いていたり、真面目だったり、清純派だったりすると生まれやすいですね。
自分の中に生まれた“汚い部分”を出すことができませんから、そこが地下に潜ってしまう感じなんです。

また、本来持っているエネルギーがとても強い方にもこの傾向は当てはまります。
一人の人間に思い切りぶつかったら相手を潰してしまいそうな感じがして、自分のパワーをセーブしてしまうんです。
これは幼少期からの癖になっていることが多いでしょう。
だから、何をするにも不完全燃焼な気がしているはずです。

また他にも、過去に「そのままの私、素の私ではダメなんだ、受け入れてもらえないんだ。否定されるんだ。」という経験を強くした分だけ、このパターンが生まれます。

そして、いわば、カメレオンのような生き方をしてしまうのです。
人から嫌われないように、迷惑をかけないように、気を使いながら。
自分自身が見えないから、自信が持てません。
周りからは自信満々に見えていて、その実、不安だらけなのかもしれません。
自分を見せることが怖くなります。
世の中を斜めに見ていて素直になれなかったり、人を裏切ったり、傷つけたりすることも少なくないかもしれません。
自分の中に常に混乱があります。
自分を特別だと思いたい反面、自分が最低の人間のように思えてきます。
自分の力(パワー、エネルギー)を持て余してしまうような気がして、いつも欲求不満のような、不完全燃焼な感覚を持っています。

こういうタイプの方はカウンセラーに対してもうまく振舞ってしまいますよね。
だから、私としてもそれが彼女の本音なのか、こちらに合わせてくれた発言なのかを注意深く観察していくようにしています。

さて、そんな自分をどうやって癒してあげましょうか?

結論から言えば、表の私と裏の私の融合を行っていきます。
より自然体で、自分らしい自分へと変化していくことを促します。
(どんな状態が自分らしいのかも分からないので、試行錯誤ですけどね!)

もし、親に言えないことがあったならば、それをコミュニケーションするようなセラピーをしていくでしょう。
お手紙を書いたり、イメージワークを使ったり。

自分の秘密を聴いてもらえる友人を選び、実際に伝えていただく課題を出すこともあります。

それから、自分自身を許し、受け入れるレッスンもしていくでしょう。
そうなるしかない理由がきっとあったはず。
その寂しさ、悔しさ、悲しみ、罪悪感等を癒して解放していきましょう。

そうして、外側に向けた仮面を少しずつ少しずつ薄くしていきます。

同時に、自分が本来持つ魅力、エネルギー、パワーを引き出していきます。
引き出す、というより、許可を出すだけなんですけどね。
「思い切りやっていいよ」って言う風に。
それがすごく怖い場合もありますが、勇気を出してできるところから一歩ずつ。

そうして本来の自分を表に出してあげると、とてもエネルギッシュだったり、ナチュラルだったり、魅力的なカリスマ性のある自分が出てきます。
それは結果的に多くの人を救うことにもなるんですよね。

自分らしい人生を生きてみたいと思いませんか?

毎日使える心理学講座


あわせて読みたい