「私」と言う人形を着て生きてきた。



「親から優秀であることを期待されて生きてきた」
「(精神的な未熟な)親の面倒を見る“親の親役”をずっとやってきた」
「自分は家族を笑わせる役目なんだな、と思ってピエロになってきた」
「自分がいないと寂しいから、ずっとお母さんのそばにいてあげた」
「今で言えばDVな親だったと思うけど、当時はそういうもんだと思ってた」

子どもは親を“助ける”ために、自分を犠牲にすることを厭わない存在です。
親を喜ばせること、安心させること、傷つかないように守ること。
大好きだから、平気でやってのけます。
たとえ、自分自身を喪失するリスクがあろうとも構わないのです。

「それだけ偉大なことをしていることに気付いてくださいね」とお伝えします。

もちろん、自覚なんてないと思います。
意識して親を助けたわけではなく、そうする他なかったと感じていますから。


そうした環境で育つと、意識は常に周りに向きます。
自分がこの場でどうしたらいいのか?を考え、その通りの自分を演じようとします。
だから、このパターンを持つ方の中には「周りからは悩みがあるなんて思われない」と言う方も少なくないんですね。「明るくて前向きな私」を演じてきたから。

また、自己喪失と言って、自分が何をしたいか、どうしたいのかが分からなくもなります。それはそうですよね。いつも周りの期待や目に意識を向けてきたのだから。
カウンセリングでも多いテーマはこれですね。
「自分」が分からないし、ないから、何をしたいのかが明確ではありません。

同時に人間関係も実はうまく行きません。特に恋愛は1対1ですからね。
「自分」がいなければ、「相手」も存在しにくくなります。
また、いつも何かを演じてしまっているとしたら、その関係は疲れてしまいますね。

仕事は役割を与えられる分野では活躍することが多いです。
何をすればいいのかをキャッチすることが上手なので、優秀な奴、と思われます。
でも、管理職になったり、自分でビジネスを始めたりすると、行き詰ることも多いですね。

こういうパターンをタイトルの通り「私という人形を着て生きてきたんですよ」と伝えることが多いです。具体的に名前を入れて「“裕幸”って人形を着て生きてきたんです」とかね。

その人形を脱ぎましょうね、というのがテーマなんだけど、脱いだら何には何もないんじゃないか?と不安になります。
また、そんな裸になった自分に何の価値もない、と思ってしまうものです。

インナーチャイルドの癒しを提案していきます。
このブログでもよく紹介しています。
クッションを抱いて、子ども時代の自分を抱っこしていると思って、そして、話しかけてあげてくださいね。いっぱい褒めて、なでなでして、ぎゅっとしてあげてくださいね。
あの孤独だった自分を、大人になった今の自分が愛してあげると、その子はだんだんニコニコして、キラキラし始めます。
そして、その子が笑うと、あなたの笑顔も自然な笑顔になります。

このセッションも自己承認の一つなのですが、「いかに自分が偉大なこと、素晴らしいことをやってきたか」を受け取ることが、大切なテーマですね。

そして、その「愛」に自信を持ってもらえたら、という思いで、お話を伺っています。
きっとすごいんだろうな、この方が本当に自分を表現し始めたら・・・と未来にわくわくしてることも多いんですよ(^^)

心理学ミニ講座

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