方法が分からない、と思うとき


何かしたいこと、目標ができたとき、「どうしていいのか分からない」「どんな方法があるのか思いつかない」、そんな壁にぶつかることがありますね。

特に現代社会は手っ取り早い「ハウツー」こそが良いような風潮があるのでしょうか。

そこではまず一歩立ち止まって自分の心を見つめてみましょう。
自分が何を感じていて、そう思わせているのでしょうか?


きっと不安や恐れ、焦りが心の中に満ちている状態なんだと思います。
だとしたら「どうしたらいいの?」の最初の答えは『怖れている自分を受け止めてあげる』ということになるでしょう。

ああ、私は不安なんだな・・・焦ってるんだな・・・ということをただ受け入れることです。

「そんなことしたら間に合わない!」と感じたら、ああ、私は焦ってるんだ・・・と見てあげるんですね。

私達は知らないうちに自分自身を裁こうとして裁判官になったり、警察官になって取調べをしたり、看守になって自分を閉じ込めておこうとしてしまいます。

それは不安や怖れの影に罪悪感や無価値感などが潜んでいるからなんですけど、その感情に目を向ける前に、そこから脱走する手段ばかりを考えてしまうようです。

それくらい辛い自分、しんどい自分がいるということ。
それをまずは受け止めてあげましょう。

そうして自分の感情に向き合っていくと、徐々にですが、その「どうしていいのか分からない」束縛から抜け出すことができるようになります。

やり方自体を求めなくなったり、どうしたら?という不安から解消されるようになります。
実際はその方法を手に入れたわけでもないのに不思議なことですね。

そうすると今度は自分に対して目標を設定することができる余裕が生まれてきます。
どういう自分になりたいんだろう?
本当の自分ってどんなだろう?
そういう目で自分を見つめられるようになっていきます。

これは「どうしたらいいのか分からない」と悩んでいた時に比べたら、ずっと楽で、自由で、解放されている状態です。

こういうアプローチには「うまく行かない」ということは起こりえないのも面白いものです。
もちろん「うまくいってないんじゃないか?」と猜疑心が起こることもあります。
でも、感情を見つめるということは、その猜疑心や疑いに目を向けるということです。
だから、感情が変わっていくとしたら、それはそれで前に進んでいる証拠、うまく行ってる証拠なんですよね。

もちろん、ずーっと不安が付きまとって抜け出せないときもあります。
自分なりに向き合い続けてるのに・・・と思うときもあるでしょう。
でも、そういう時は「自分ひとりで抱え込んでる」とか「誰かを当てにしすぎてる」とか、そういう状態なのかもしれません。
「うまく行かない」と感じたら、そのやり方を見つめ直すときかもしれません。

誰かにアドバイスを求めたり、自分ときちんと向き合ってみたり。

で、ここで「あ、私は人に頼りすぎだから、もう少し自分で考え見なきゃ」と思われた方は、たぶん、人に頼った方が良いときです。
頼りすぎていないかいつも自分をチェックしてしまうから、本当に誰かに頼る、誰かを当てにするということはしてないことが多いんです。
だから、こう感じてしまったときには、むしろ自分ひとりで抱え込んでることが多いように僕は感じています。

本当に人に頼る、人をあてにする、というのは実はとても怖いものです。
まるで自分の命を相手に差し出すような恐怖心に包まれることすらあります。
だから、頼り切れなかったり、頼る相手を間違えたりして、「ほら、やっぱりうまくいかない」と怖れを証明してしまうんですね。

そんなつもりはないけれど・・・というのが、私達の無意識や潜在意識の影響を匂わせます。

変化が起きていくプロセス、問題が解決していくプロセスには、様々な感情の移り変わりがあります。

カウンセリングを続けていくと、最初テーマだったものが次々に移り変わっていくことがよくあります。
先日も「セックス依存じゃないか?アルコール依存じゃないか?どうしたらいいのか分からない・・・」とスタートしたカウンセリングが、2ヶ月後には「彼氏が欲しい!」に変わってたことがありました。
「最初のテーマはどうなったの?」てお聞きすると、「あっ、そうでした・・・」なんてすっかり問題じゃなくなってたりします。

つまり表面的に出てくる問題というのは、次々に移り変わるものなんですね。
そこに振り回されていると、どんどん本質(本音)が見えなくなります。

どうしたら良いのか分からない?というときは、方法を探すのではなく、より自分の感情に向き合うことをテーマにされてみてください。

心の処方箋

 

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