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早くに自立をすると感情を抑圧して生きることになります。
そうするとネガティブな感情を感じなくて済む一方で、喜びや楽しみも恋愛感情も感じられなくなってしまいます。
そしたら感情を取り戻すことが第一歩になるんですが、そこではかつて好きだったこと、夢中でしていたことがヒントになるものです。
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最近このブログに辿り着いた39才女です。
過干渉・過保護・気分屋の父、専業主婦の母、妹の4人家族。
私は上京して一人暮らし11年目です。
幼少期から人間をシャットアウトして生きてきました。イメージでいうと四畳半の部屋に鍵をかけて閉じこもっている感じです。
空想と読書と絵を描く事と動物だけが友達でした。人間が嫌いでした。
でも現実の人間関係では行く先々で可愛がられたり大事にされたりと、困ったことは起きていません。少数精鋭ですが心許せる友人もいます。
今まではずっと一人でいいと思っていました。でもやっぱり恋人が欲しいのです。
(というか恋愛がしてみたいのかな…)
私は「好きで一人でいる」と思っていたのですが、実は「人間は私を傷付ける」から一人でいたのだと最近気づいてしまったからです。(上記のシャットアウトしてた事も無自覚でした)
今まで誰にも恋愛感情を抱くことなくここまで来てしまったのですが、どうすれば良いのでしょうか。両性具有の自覚かなり有りです。
ちなみに今は米ワークでうつ状態になってしまって休職中です。
ほんとは絵で生きていきたいのに…。
むしろこっちが先ですかね。
ネタとして使っていただければ幸いです。
(Mさん)
>実は「人間は私を傷付ける」から一人でいたのだと最近気づいてしまったからです。
という気づきはものすごくデカいですねー。
ということは、幼少期の時点ですでに傷つけられてきたということで、やはり家族(父?)との関係で傷つくことがいっぱいあったという感じなのでしょうか?
そういうときにちょっとシャッターを開けたくなってきたんですね。
これも何らかの心境の変化があったのかもしれません。
恋人が欲しいと気付いたのも何かきっかけとかありましたか?
うつになったことがきっかけかな?
それともこれもよくよく考えてみれば、以前から薄々そんな気持ちはあり、けれど、そこに蓋をしてきた、という感覚でしょうか。
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心理学ではよく「依存」と「自立」の話が出てきます。
依存時代というのは「自分はひとりでは何もできない。だから誰かにしてほしい。」という思いを持つもので、幼少期なんてのはまさにその通りですよね。
ひとりでご飯を食べることもできなければ、服も着替えられません。
道路に飛び出したら危ないってことも分かりませんし、知らない人について行っちゃダメよ、ということも教えられなければわかりません。
でも、そうして誰かに依存する時代ってそうは長く続きません。
いつしか躾が始まり、妹が生まれればお姉ちゃんになり、今まで親などがしてくれてたことを自分でやらなきゃいけません。
そんな依存時代はとても無防備で、傷つきやすい時代とも言えます。
そこで過保護過干渉かつ気分屋の父がそうだったのか、あるいは母がそうだったのかは分かりませんが、Mさんが傷つくことが何かしら起きたのだろうと推測されます。
それもけっこうな深手を負ってしまったのではないでしょうか。
それで「誰かに頼って甘えていてはダメだ!自分の身は自分で守らねば!」と意識が依存から自立に向き始めます。
そして、ここが重要なポイントなのですが「傷ついて分だけ、もう二度と傷つかないように、全身を鎧でガッチガチに固める」ということをし始めます。
それが「自立」です。
誰にも頼らない。
誰にも甘えない。
誰にも期待しない。
誰のこともアテにしない。
全部自分ひとりで何とかする。
そういう時代が始まるんです。
けれど、この「自立」というのは「依存できないから自立するしかなかった」という背景があるため、内側に「依存」を隠しています。
だから、もし頼れる人が現れたら、もし甘えさせてくれる人が現れたら、その依存を出したいんです。
けれど、その依存時代に傷ついた分、自立は強固なものになります。
Mさんの言葉を借りれば、ひどく傷ついた分だけ、「人間をシャットアウト」して、自分ひとりの世界の住人になります。
そして、ひとりで生きていくことになるのです。
それでもやはり人ってひとりで生きていくのって無理なんです。
やはり誰かとのつながりを求めるもので、“少数精鋭”な友人も必要です。(ありがたいですね。)
そもそも仕事もひとりでできるなんてことはあり得ないし、スーパーに売っている物を全部自由自足するなんて不可能ですね。
だから、Mさんのように四畳半の部屋に鍵をかけて閉じこもっていたとしても、それだけでは生きていけないので、時々は鍵を開けて外に出なければいけません。
とはいえ、基本的には一人で、人に頼らず、何とか頑張って生活を成り立たせてきたとするならば、相当な「自立度」なわけです。
自立ってのは依存を抑圧している状態なのですが、言い換えれば、感情を抑圧している状態です。
だから、自立すればするほど感情を感じなくなっていきます。
苦しみや悲しみもない代わりに、喜びも楽しみも感じられません。
だから、この境地に至るとほとんどロボットのような生活になります。
ところが、感情を殺してロボットをやっていることは人間の機能的にかなり無理があります。
抑圧された感情ってただひたすら心の中に溜まっていきます。
当然、心にもキャパシティなるものがあるわけですから、やがて感情が抱えきれないほど大きくなってしまうんですね。
そうしてひたすら感情を抑え続けていくと「抑うつ状態」になるんです。
感情を抑えることにエネルギーのほとんどを消費している状態です。
ひとりで生きているとやがてそういう状態になってしまうんですね。
だから「うつ病」というのを心理学的に見れば、感情を抑圧しすぎた“自立病”と言えるんです。
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そうして感情を抑圧するのが幼少期からの癖であるならば、異性を「好き」と思う気持ちだって禁止しますよね。
恋愛感情と無縁で来てしまったのも無理はありません。
私の元にもちょうどMさんくらいの年齢の方が同様の相談にいらっしゃいますが、みなさん、たいてい親との関係をきっかけに感情をシャットダウンしてこられ、めちゃくちゃ頑張って自立されて社会的にはそれなりにうまくいっている一方で、燃え尽き症候群を自覚されてるんです。
恋愛って「感情」でするものですから、感情がカギになるんですよね。
ということで、ちょっとずつ「感情」に目を向けていく必要があるんだろうな、というのが私の最初の考えです。
そのためにどこから始めて行こうか?と考えるのですが、Mさんは絵が好きで、動物が友達だったということで、そこが一番入りやすいのでは?と思うんです。
絵で生計を立てられたらいいんですけど、今の時点でそんなことを考えるのは良くないので、まずは「絵を描く」ということをやってみませんか?
もうすでにやられてるかもしれませんが、自由に好きなように絵を描いていただきたい、できれば毎日、絵札を握るってことをしていただきたいのですがどうでしょうか?
絵を描ける人にはよくこんな宿題を出します。
「言葉は何もいらないので絵日記を描いてください。」
その日にあったことでもいいですし、そのとき感じていることでもいいです。
絵に描き出されるのはそのときのMさんの心象風景です。
絵のタッチ、色使い、線の引き方、あらゆるところに心が映し出されます。
そして、それはMさんの心を癒してくれるでしょう。
※アートセラピー(絵画療法)というジャンルがあるほどでして。
うつで休職中ということですから時間はありますよね?
そしたらいろいろな題材で絵を描いていただきたいです。
四畳半の部屋に閉じこもっている子ども。
動物に囲まれている自分の姿。
空想の世界。
今の自分の姿。
絵を描くのはほんとうに心の解放になっていきます。
だから、うつでしんどいときはとても絵を描く気分になれないほどです。
※自己否定が強いときは癒されたくないものですから。
また、動物に会いに行くのもお勧めです。
動物園でも水族館でも猫カフェでも。
かつて、たまたま動物園の近くに住んでいる方がいて、市が運営する安い動物園だったものですから、散歩がてら積極的に動物に会いに行ってもらいました。
そうして動物を毎日観察し、推しができるようになって、その子に会いに行くのが楽しみになってきました。
すると不思議なことに夜もぐっすり眠れるようになり、体の重みも取れていきました。
体調の回復が自覚できるようになってきたんです。
彼は絵は描けなかったので写真を撮っていまして、その推しの写真だけで数百枚に達したそうです。
そうして社会復帰のきっかけを掴むことができました。
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感情を取り戻すときに最初にやるのは「好き」「楽しい」「うれしい」というポジティブな感情(しかも原初的な感情)の方を狙うことです。
だから、Mさんの場合は絵と動物を最初のターゲットにしてみては?と思うのです。
さて、少し話を広げましょう。
>幼少期から人間をシャットアウトして生きてきました。イメージでいうと四畳半の部屋に鍵をかけて閉じこもっている感じです。
こういうお話を伺うと私はついわくわくしてしまいます。
人間とのかかわりを最小限にして(人には心を閉じて)、自分の世界で生きてきたMさんはおそらく、独特の感性をお持ちだと思うと同時に、子どもが持つピュアな心が“冷凍保存”されているように今も残っているだろう、と。
だからなおさら「表現」を勧めたくなるんですね。
その感性をぜひ絵でも文章でも何でもいいから表してください、と思うんです。
きっとそこに才能がある、と思うのです。
抑うつ状態を抜け出そうと思えば「アウトプット」がカギです。
その溜め込んできた感情を外に放つ、ということ。
人に話して聞いてもらう、というのも一つの手ですが、Mさんの場合は絵がその役割を果たしてくれるでしょう。
どんな世界がそこに現れるか?わくわくしますね。
幼少期のトラウマに触れるのはその後で構いませんので、まずは好きなだけ絵を描いてみることから、そして、一番近くの動物に会いに行くことから、始めてみませんか。
そうして感情を取り戻していく中で、人を好きになってもいいかも、という思いだって出てくるかもしれません。
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