*
「あの人はこういう人だ」と人は勝手に自分にレッテルを貼るものです。
それが違ったとしても、なかなか相手はそのレッテルを貼り変えてくれないものでイライラさせられるのですが、それってやっぱり他人軸なんですよね。
そうすると自分を見失って振り回されてしまいますからしんどいんです。
*
いつもありがとうございます。
30代の男性読者です。
僕の幼少期からの悩みですが、なぜか「ええトコ」の子に見られてしまいます。
「お父さんは先生か公務員だよね?」、「豪邸に住んでそう」、「毎晩ステーキ食べてそう」、「実家は何かの家元?」、「某ファストファッションの服がブランドものに見える」等々、明らかに冗談ではない口調で言われ続けてきました。
心では「おぼっちゃまと一緒にすんな!!こっちは必死なんじゃ!!」と叫び、穏便に否定しますが、謙遜に見られてしまいます。
貧乏を分かってもらえないのが切なく、現実とかけ離れた印象を持たれて辛いです。
付き合いの長い友人たちでさえ、ちょっとお高めの飲み屋さんや旅行を誘ってくれます。
僕は割と貧しい家庭で育ち、お金という存在が苦手でした。
戦後の簡素な住宅なのに周りは富裕層の大きい家ばかりで浮いています。
職人家系で家計が苦しく固定給を求めて就職しましたが、どの仕事も薄給で、挙句の果てに高額セミナーのローン地獄です(任意整理を検討中)。
楽しそうな周囲に負けるものかと勉強を(大学からはバイトも)頑張りました。
ここ数年では治療家やカウンセラーに混ざって心身の講座を受けました(仕事とは無関係)。
どうしてこうも身の丈に合わない環境に居つくのでしょうか。
所得には「投影の法則」が働かないのでしょうか。
思い起こせば母も同じことを言っており、
「古いアパート暮らしなのに食事は豪勢で、ピアノやお茶は習わせてもらって、犬も飼ってた…でもお母さん(祖母)は質屋さんに通ってた」
「なぜかわからないけれどお金持ちとか凄い人に囲まれてきた」
と、僕と全く同じ状況でした。
「ええトコ」イメージを剥がして自分らしく生きたいです。ご助言お願い致します。
男性読者より!
(Tさん)
現実と周りからのイメージが異なるってのはけっこうしんどいものですよね。
実は少し前ですがある社長さんが「けっこう業績よくて利益バンバン出してるように見られるんだけど実態は火の車でさ。けっこう大変で金策に走り回ってるんだけど周りにはそう見えないんだよ。」と嘆いておられました。
余裕のある雰囲気に口ぶり、シュッとした感じのファッション、自信ありげな顔立ちなど、私も「成功者なんだろうなあ」とはじめは思っていたほどでした。
クライアントさんでも「お嬢に見られるけど全然そんなじゃない!」という方はたくさんいらっしゃいまして(もちろん、ガチのお嬢もいるけど)、婚活がうまくいかない原因が実はそれなんじゃないか?というご相談をいただいたのも一度や二度じゃありません。
いわば「見た目や雰囲気から誤解されやすい」ってことですよね。
そうすると「いやいやそんなんじゃない!ほんとうはこうなんだ!!」と主張したくなると思います。
つまり、正しさを主張したくなるのです。
が、周りはそう言われても「えー、また謙遜してー」とか言うわけじゃないですか。
「なんで分かってくれないの?」とショックを受け、怒り、悲しみ、寂しさ等の感情を感じて凹みながら、心の内で「ほんとに違うのに・・・」と思うものです。
誤解されるのは嫌ですから、その誤解を解きたい。
真実をちゃんと知ってほしい。
そんな風に思うのは人の自然な心理なのだろうと思います。
*
が、けっこう他人ってのはいい加減でテキトーなもので、「いやいやうちはそんな金持ちじゃないって!」との反論されたことなんてすぐに忘れ、自分が感じた印象を重視したまま「ええトコの子なんでしょ?」とまた同じ話をしてくるわけです。
その根拠は「だってええトコの子に見えるから」という自分自身の判断と思い込みという、まことにいい加減なものですね。
だから、今日の話は「そんな他人のええ加減な話に振り回されるのはなんでなん?」という話になります。
ただ、他人のええ加減な印象に人生を左右されてしまうのもまた人間なので、けっこうあるあるだし、重要なテーマでもあります。
ということで、Tさんが「ええトコの子に見られることによってどんな影響を受けてきたんだろう?」という現状を見ていきましょう。
なんならTさんの母君も同じ思いをしてきたってことで、これはTさん家伝統の技かもしれませぬ。
人に勘違いされてるとなるとそれに反発して正しさを示したくなるものですが、Tさんは「実は貧乏なんだ」という証拠を何人くらいの方々に提示されてきましたか?
それでその人たちはTさんに対する印象を改めてくれましたか?
また、「薄給の固定給の仕事」ばかりになるのは「ええトコの子に見られたくない」という気持ちとどれくらい関係があると思われますか?
さらに、高額セミナーをローンをしてまで受けたことに「ええトコの子」という印象はどう影響していると思いますか?
また、ご自身は東京人伝統の気質である「見栄っ張り」なところがあると思いますか?(Tさんが東京人かどうかは分からないんですけど。)
*
一旦、お母さんの話を差し込みましょう。
>「古いアパート暮らしなのに食事は豪勢で、ピアノやお茶は習わせてもらって、犬も飼ってた…でもお母さん(祖母)は質屋さんに通ってた」
それは祖父(母の父)がそれを望んだからでしょうか?それとも質屋に通ってでもそういう生活をさせたい祖母(母の母)の思いからなのでしょうか?
ここを見ると「なんか見栄を張る必要があったんかなあ?」という風に思えるのですけどどうでしょうか。
*
これは詳細を伺わなければはっきり言えないことなのですが、こういう可能性が考えられる、という仮説としてお読みください。
「ええトコの子に見られるのがイヤだ」という気持ちが強くあると、ええトコの子にならないように努力すると思います。
「うちは貧乏なんだ!」と主張するのはもちろんですけれど、その進路においても「うちは貧乏なんだ!」を主張し続けたくなると思います。
例えば、「あの私学に行ったらええトコの子だと思われる」と思ったら、そこは避けて学費の安い公立の学校に行こうとするでしょう。
じゃあ、就職先は?と言えば、当然その流れを汲むわけで、「ええ会社の社員」にはなろうとしないでしょう。
もし、それで薄給の会社ばかりを無意識に選んできた、としたらどう思われますか?
案外人間ってそういうことをやってしまうんです。
「自分が正しいことを証明するために、苦しい道を選び続ける」という。
「自分なんて最低な人間だ!」ということを証明するために、仕事も婚活も失敗続き、という現実を作るのです。
*
また、
>楽しそうな周囲に負けるものかと勉強を(大学からはバイトも)頑張りました。
と頑張ったことはもちろん素晴らしいことなのですが、この「負けるものか」は何に負けることを嫌っていたのでしょうか?
周囲の人たちを見返してやろうと思ってたのでしょうか?
それとも「自分は貧しい、お金がない」からこそ、頑張ることができたのでしょうか?
もし、それならば「貧しい」ということがTさんの原動力になるわけですよね。
じゃあ、貧しさから脱却して豊かになったとしたらTさんは頑張れなくなるでしょうか?
同様に、
>ここ数年では治療家やカウンセラーに混ざって心身の講座を受けました(仕事とは無関係)。
仕事とは無関係なことを学ぶのも全然OKなのですが、Tさんにとってその目的はなんだったのでしょうか?
そこにも「ええトコの子に見られたくない」という気持ちは影響していますか?
*
ここで「朱に交われば赤くなる」という話をしておきたいと思います。
これはなぜTさんがええトコの子に見られるのか?の答えになるかもしれません。
Tさんは「周りは富裕層の大きい家ばかり」の環境で育ちましたよね。
お母さんは「お金持ちとか凄い人に囲まれてきた」わけですよね。
そうすると知らず知らずのうちに「お金持ち」に囲まれてる環境からその所作や考え方や雰囲気を学んでしまうんです。
これは潜在意識で起こることで、意識的なもんじゃありません。
お金持ちエリアに住んでいて、人とすれ違うときは「ごきげんよう」と言葉を交わすとするじゃないですか。
そうするとそこに住んでるんだから金持ちだろうが貧乏人だろうが日常的に「ごきげんよう」とあいさつをするわけです。
そしたら、学校でもついつい「ごきげんよう」と言ってしまうんじゃないでしょうか。
もちろん学んだことは「ごきげんよう」だけではありませんよね。
例えば、関西というお笑いリテラシーが異常に高い地域があります。
彼らは幼稚園の代わりにNSCに行っていたわけでもなければ、学校で「ボケとツッコミについて」という授業を受けてきたわけではありません。
たまたま生まれた地域の周りの人たちが面白かったり、ボケたらツッコんだり、笑いを大事にしていたりしたために、そう意図せずにお笑いを学んできたわけです。
その結果、芸人ほどじゃないけどみんなそれなりに面白いし、笑いを大事にしている、という人々が育つのです。
Tさんがええトコの子に見えてしまう理由がなんとなく分かりませんか?
*
で、人に勘違いされるのはムカつくものですけれど、そこに振り回されるってことは「他人軸」になってるってことです。
ええトコの子に見られたくない!という気持ちが強ければ強いほど、「ええトコの子」という言葉にぐるんぐるん振り回され、人からどう見られるか?をものすごく気にしてしまうでしょう。
ええトコの子に見られようが、見られまいが、TさんはTさんですよね。
他人が勝手にTさんをそう見ているだけで、自分とは関係ないことのはずです。
ちょっといい店や旅行に誘ってくれたときも、行きたくない、あるいは、行けないのであれば、ふつうに断ればよいんです。
つまり、ええトコの子として見られることを意識するたびに、Tさんは自分を見失ってしまうんです。
人がどう言おうが自分は自分ですね。
つまり、自己評価と他者評価を分けてとらえる、ということがすごく大事なんです。
これは価値を受け取るときにも大事なことですね。
●セミナー動画:特別心理学講座「どうしたらもっと自分の魅力や価値を受け取れるようになるのだろう?~他者評価と自己評価と潜在意識評価~」
セミナー動画:特別心理学講座「どうしたらもっと自分の魅力や価値を受け取れるようになるのだろう?~他者評価と自己評価と潜在意識評価~」
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だから、そんな他人のいい加減な評価に振り回されないコツは「自分軸」ってことなのです。
私は私、人は人。
周りにどう思われようが、私は私、なのです。
そこで他人軸になると「正しさの争い」を始めてしまい、自分を見失います。
ええトコの子に見られようが見られまいが、自分が自分であることを選択するんです。
まずはそんな意識を持って生活してみてはいかがでしょうか。
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