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夫に対する不満をよくよく見てみれば、自分が自分に禁止していたり、あきらめていたり、義務だと思っていたり、自己嫌悪していたりしている部分だということに気づきます。
大人にならなきゃ!と内心思っているから、夫の子どもっぽいところが許せないのです。
でも、もうひとつそこにメッセージがあるとしたら「ほんとは自分も子どもっぽくなりたい」なのかもしれないのです。
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夫のちょっと幼稚なところに困っているので、相談させてください。
夫は人から褒められると表面上は何とも思ってない風を装いつつ、その話を続けようとします。相手が気を遣って聞いてあげていることに気が付いていません。
そして義妹(夫の3歳下の妹)が絡むとやたらマウントをとります。話題の映画を自分が先に見たとか、うちの子どもの方が朝起きるのが早いとか、しょうもない理由です。
夫のドヤァ!を見た後は、夜にお誘いを受けると「なんかヤダ」になってしまいます。
ただでさえ私に性的トラウマがあり夫の望む頻度でできず罪悪感があるのに、夫自ら白けさせないでほしいです。
夫に軽い感じで「恥ずかしいからやめなよ(笑)」と言えれば良いんですが、キツい言い方をしてしまいそうですし、私が不満を言うと体調不良アピールをされてイライラするので、何も言えずにモヤモヤしています。
夫は男の子が異世界で無双する系のアニメが大好きなのもあり、子どもみたいな万能感、自己顕示欲、根本的な部分での自信のなさを持っているように感じます。
それぞれの家族構成を述べますと、私は弟が2人いる長女です。上の弟はやんちゃで、下の弟はぼーっとしていました。父は高収入ですが仕事が忙しく、母は情緒不安定でした。
夫は姉と妹がいる中間子で、姉はしっかり者、妹は甘え上手です。放任主義の家庭でやりたくないことを強制されたことはなかったようですが、経済的に厳しく、したいことや欲しいものを我慢せざるを得ない場合が多かったようです。
夫にもう少し余裕を持ってほしいなと思うんですが、私にできることはありますでしょうか?
(Mさん)
「夫が幼稚(子ども)」という問題については「ああ、夫氏もふつうの男子ということですねっ!」と明るく返すことにしている私です。
やはり「男の方が子どもだよね~」という説はけっこう根強いものがありまして、しっかりしてる大人の男性の中にもそうした部分は見えてきますし、「めっちゃ大人で甘えられる男だと思って結婚したのに・・・最近、この人もなんだかんだ幼いと思うことが増えて着たんですー」なんてお話も珍しくないものです。
やはり精神性については女性の方が大人であることが多いものです。
子どもを産み、育てる、家庭を守る、という女性の本能がそう感じさせているのかもしれません。
・・・という前提での今日のお話なのですが、やはりキーワードは「投影の法則」ということになりそうです。
Mさんや同志のみなさまにとってはあまり耳障りの良い話ではないかもしれませんので、予めお詫びしておきます(!?)。
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そんなMさんですが、「私にできることはありますでしょうか?」という疑問を持たれるのは素晴らしい!と思うわけです。
夫のせいにするのではなく、そこで自分軸に意識を向けられるのはMさん自身が成熟性をお持ちな証拠で、それゆえ、なおさら夫氏のことが幼く見えるのかもしれません。
まあ、夫氏が幼いから妻が大人にならなきゃいけない、という側面もあるだろうと思いますけれど、Mさん自身がだいぶ大人の女性である可能性が高いんですよね。
だから、「わたしは自分が思っているよりも大人なのかしら?」と思っておくと良いかもしれません。
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で、弟が2人いる長女のMさんとしては(その関係性にもよりますが)、しっかり者の長女になる確率はとても高いんですよね。
やっぱり家族内では「お姉ちゃん」として存在感を発揮していたでしょうし、情緒不安定な母を支えるために「しっかり者」になっていくでしょうし、母や弟たちから頼られることも多かったかと思います。
上の弟さんにはけっこう手を焼いた感じなのでしょうか?
下の弟さんのことはかわいいと思ってましたか?
そして、子ども時代を思い出してみましょう。
親に甘えた経験とか、子どもらしく過ごした時期とかはどれくらいあったでしょうか。
また、隠れファザコン度はどれくらいだと思います?
さらに、今までもどこか身近な男性のことを見下すと言うと言い過ぎかもしれませんが、ちょっと下に見てきたり、頼りなく感じたりしてきたことはありませんか?
「しっかり者の長女」として生きてきたならば、夫氏のような「あたしがしっかりしなければ!!」と思う相手をパートナーにする確率は高くなるんですね。
これもいわゆる「パターン」というやつなんですよね。
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私たちがパートナーを選ぶ基準というのはさまざまあるのですけれど、そのひとつに「それまでの役割を踏襲できる」という“勝手知ったる世界の再現”があります。
最近のカウンセリングでもあった事例なのですけれど、
「子どもの頃からずっと親の精神的な面倒を見てきた人は、『面倒を見る』という役割を持ち、それが人との関わり方になるので、仕事でも恋愛でも面倒を見るポジションに就きやすくなり、パートナーも面倒を見なきゃいけない相手を選ぶ可能性が高くなる」
というものです。
Mさんがしっかり者として母や弟たちの相手をしてきたとするならば、それがMさんの人との“コミュニケーション方法”になり、自分が好む好まざるに関係なく、しっかり者の役割を果たせる相手を無意識に選んでしまいやすいのです。
「わたしだって甘えたいのに!!」という不満も相当出てきそうなのですが、そのしっかり者ポジションに慣れていて、勝手知ったる世界なものですから、つい、そのしっかり者という役割を果たせる関係の方が居心地がよく感じてしまうのです。
だから、逆に「俺がMさんの面倒を見るよ」みたいな相手とは競争になってしまってあまりうまく行かないと思います。(心理的距離がある関係、例えば、社長と従業員みたいな関係であれば成り立つ可能性も高くなりますが)
とはいえ、「しっかり者」をずっと役割としてやってきたMさんとしても、四六時中しっかり者でいるのは疲れますし、弱いところだって出したいし、甘えたいし、頑張りたくないときだってあるし、だらしなく過ごしたいことだってあると思うのです。
でも、そうした部分は「自分がしっかり者であるために選んだパートナー」がことごとく先取りしてやられてしまうんですよね。
「あー、疲れたー。ご飯作るのめんどくさいー。ソファにごろごろして休みたいー」と思ったらすでに夫氏がソファでごろごろしてる、みたいな感じです。
そしたら今までのそうした不満も積み重なってめちゃくちゃ夫氏にムカつきますよね!
つい「なんであんたはいつもごろごろしてんねん!たまにはメシくらい作れや!」とキレたくなってしまうのも無理はないわけです。
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だから、褒められて内心ニヤニヤしながら調子に乗ったり、妹にしょうもない理由でマウントを取ったりするのを見てめっちゃムカつくわけです。
そのとき、内心こういう感じはありませんか?
「わたしのほうがもっと褒められるべきことをしてるのに!その程度でなに喜んでんねん!」
「夫には無限にマウント取れるわ!かわいそうだからしてないだけやわ!」
そして、そんな夫を情けない、だらしない、ちゃんとしてない、幼稚だ、と思っている分だけ、Mさんには多大なるプレッシャーがかかると思いません?
幼稚になったらあかん!(大人にならなあかん!)
ちゃんとせなあかん!(だらしないのはあかん!)
人から見下されるようなことはしてはあかん!
夫に対して持っている不満がことごとくブーメランとなって自分の首を絞めてませんか?
ちなみにそれは母や弟たちに対して感じてたことも同じでしょう。
何か指摘すると体調不良を訴えてくるのは夫氏が人生初でしょうか?
そうしてMさん自身が「完璧主義」にハマったりしてませんか?
その完璧主義の度合いだけ、そして、「ちゃんとしなければ!」と思っている分だけ、夫の望みに応えられないときの罪悪感が大きくなるのです。
そして、それがなんか弱みのように感じてしまい、無理やり頑張るなど補償行為に走ることになるんです。
性的なトラウマがあって夫の望みに応えられないのって無理ないことじゃないですか。
むしろ、そこで罪悪感を持って自分を責めちゃったり、その罪悪感から無理やりセックスするのって一層、自分を傷つけることになりませんか?
でも、性的なトラウマを何とかしなきゃとは思いませんか?
それは数少ないMさんの弱いところかもしれませんが、夫氏との今後を考えても一度ちゃんと扱ってあげたほうがいいかもしれませんね。
セックスするたびにより自分を傷つけることにもなりかねませんし、夫に対する罪悪感を重ねるのも不本意かと思いますので。
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そういう視点で見てみると、余裕がないのはMさん自身かもしれませんね。
子ども時代からだいぶ人のために頑張りすぎてきたんじゃないでしょうか?
自己犠牲なんかもデフォルトかのようにあるんじゃないかと思うのですがどうでしょうか?
仕事をしていても、友達に対しても「大丈夫!」が口癖になっているところはありませんか?
自信がない、というのも・・・もしかしたらMさん自身に当てはまるかもしれません。
よく「パートナーは自分を映す鏡」と言いますが、パートナーは何も今の自分の姿をそのまま映し出してくれるだけではないのです。
むしろ、自分が隠している、見ないようにしている、気づいていない部分を見せてくれるのがこの鏡なんです。
「もっとあたしのことを褒めて!もっと認めて!賞賛して!!」
「あんたなんかよりあたしの方が上なのよ!!」
「もっとちゃんとしてあたしに楽をさせてよっ!!」
さあ、これらのセリフを声に出して言ってみましょう!
めちゃくちゃ気持ち悪いと思いますっ!!
(こういう話を自ら書いてしまうと営業妨害になるかもしれませんけど)カウンセリングの現場だったら、こんなワークをしてもらうかもしれません。
「目の前に夫が座ってると思ってね。そこで、遠慮なく、そして、思い切り、彼に対してマウントを取ってくださいっ!」
少なくとも「もっと大人になれー!!そして、甘えさせてくれー!!」くらいは叫んでもらうかもしれません。
※あ、いや、すべてのカウンセリングでこういうセッションをしてるわけじゃありませんので、根本さんのカウンセリング受けるとそんな目に遭うなんて思わないでくださいね!そんなこと思っちゃだめですよ!あくまで一例ですから!そういうこともマレにたまにあるかもしれないってことですから!(滝汗)
要するにね、夫に対して感じてることってMさんの心の中にある思いや葛藤を投影していると言えるんです。
だから、その投影を取り戻していくのが関係改善のためにも、そして、Mさん自身が楽になっていくためにも必要だと思うのです。
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夫に対して感じる不満を書き出してみましょうか。
無限に出てくると思いますが、ある程度書き出したのちに、ベスト10を選んでください。
順位付けはしなくてもいいですが。
そこに出てきた不満を眺めてみて何を感じるかを見つめてみてください。
イライラしたり、ムカついたりするのはもちろん、悲しくなったり、辛くなったり、寂しくなったり、惨めになったりするかもしれません。
それと同時に、ああ、これ元カレたちにも感じてたことだわー、とか、けっこう母に対して感じてたことと被るなー、みたいな気づきはありませんか?
さて、ここからが本番なのですが、そうして出てきた不満が「投影」だとして、その不満の内容を「自分が自分に禁止していること」だとしたらどう感じますか?どう見えますか?
例えば、「ちょっとでも不満を伝えると体調不良などの言い訳をたくさんするのが不満!」だとするじゃないですか、そしたら、「わたしは言い訳をすることを自分に禁止してる?」って見てみるんです。
例えば、「もっと謙虚になれよ!」という不満がある場合、「謙虚でいなければならない」というルールを自分の中に確認できませんか?
また、「褒められるとニヤニヤして話を続けさせようとしやがって!」という不満をよく見てみたら「ほんとうはわたしのことをもっと褒めてほしい!」というニーズを見つけられませんか?
そうして「夫のここが不満!」というところから自分自身を見つめなおす材料にしてみるわけです。
「ほんとは甘えたい!頼りたい!」という思いを隠しているから「なんでお前ばっかり甘えてんだよ!もっと大人になれや!」という不満を持つようになるのです。
もちろん、「夫にもっと余裕を持ってほしい」と感じるのは正しい見解だと思うんですが、そう思ったときは「ああ、もっと自分が余裕を持つべきなんだな。わたし自身がもっと余裕を持ちたいと感じてるんだな」という風に受け止めるわけです。
そして、夫を変えようとするのではなく、自分を変えようとすることをお勧めするのです。
つまりは、ああ、甘えたいんだなあ、とか、もっと褒められたいんだなあ、とか、もっと自分が余裕が欲しいんだなあ、もっと自信を付けたいんだなあ、という風に「夫を通じて学ぶ」ということをしていくわけです。
だから、場合によっては「夫氏のことを今日から“師匠!”と呼ぶことにしましょう」なんて屈辱的な(?)提案をすることもあるんですけどね・・・。
*
お父さんが不在がちで、お母さんが情緒不安定で、弟が2人いるとなれば、人に頼ったり甘えたりするのはアンダーグラウンドに持ち込もうとしやすくなります。
また、しっかりしなければ!という思いが強すぎて、競争心も旺盛になり、武闘派度がアップしやすくものなるでしょう。
メンター的な存在はいらっしゃいますか?
男性でも女性でもいいんですけど。
恋愛感情抜きで、安心できる、頼れる、ぶつかれる相手がほしいと思いませんか?
(職場にはいたかもしれませんが)
「自分がちゃんとしなくても大丈夫な場所」を求めてみるのがいいでしょう。
そうして「頑張らなくても大丈夫な時間」を作るだけでも夫氏への不満はだいぶ軽減されるかと思いますし、夫の幼さを「楽しめる」ようになると思います。
つまり、夫の幼稚な部分にツッコミを入れられるようになる、ということです。
そのためにも、その気になったらカウンセリングなども使ってみることをお勧めしたいですね。検討してみてくださいませ。
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●3人の自立系武闘派女子が自分と向き合って幸せになっていく物語。
「ひとりで生きちゃう武闘派女子が頼って甘えて幸せになる50のトレーニング: 「頑張らないこと」を頑張りたいあなたへ」(小学館)
●この記事を読んで「ああ、自分の場合はどうだろう?」と思われた皆さん。そのネタ、聞かせてください!もしかしたらブログ上で回答させていただけるかもしれません!(不採用になっちゃったらごめんなさい!何度でもチャレンジ可!です)
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