環境の変化でぽっかりと空いた時間をどう過ごせば心や体の疲れが取れて前向きなエネルギーを取り戻すことができるのだろう?



介護が終わったり、子どもが巣立ったり、仕事をやめたり、離婚して一人になったり、環境の変化でぽっかりと時間が空き、持て余してしまうことって人生では起こりうることです。
それまでその対象に使っていたエネルギーが全部浮いてしまうようなもので、無理に頑張ろうとしてしまうことだってあります。
心身の疲れを取り、前向きになれるためにできることって何でしょうか?

根本先生、いつもお世話になっております。

3月末に2年以上自宅で介護をしていた家族を自宅で看取りました。まだ、看取ってから日が浅いので新しい日常に慣れず体も心も動けない。やっと昨日あたりから少し疲れがとれたかな?と実感しています。

合わせて子どもが進学のため一人暮らしするため、今月からいきなり2人の家族と離れ離れになる、と気付き寂しくなっています。

今はやっと時間にゆとりが出来たので、今まで出来なかったあれをしよう、これをしようと思っても動けず家の中でゴロゴロしたり昼寝をしたりして1日が終わります。昼寝を数時間しても、夜も眠れるので相当疲れていたみたいです笑

今は休もうと思ってますが、何もしない自分を責める気持ちもあります。

寂しさや喪失感を抱えながら、早く今の日常に慣れなきゃという焦り、動けない自分にいらだちます。

頑張りすぎですかね?

こんな時はどうしたらいいですか?教えてください。
(Mさん)

ずいぶんと頑張りすぎたのかもしれませんね。

それくらい疲れているのですから静かに休めばよいのでは?と思うんですけど、2年以上の自宅で介護されてたということは、そこで使っていたエネルギーがぽっかり浮いてしまってるんですよね。

しかも、お子さんが進学のため家を出て行くとなれば、そっちはそっちでまた浮いたエネルギーが行き場を失ってるのかもしれません。

喪失感や寂しさ、悲しみなども出てくるものですし、何よりそれまでの疲れがドッと出てきてしまってもおかしくないですし、それで体調を崩してしまわれる方だっていらっしゃるものです。

まあ、時間の許す限り温泉に浸かって疲れを取るなどしてみてはいかがでしょうか?
湯治宿にしばらく身を寄せるのもありかと思います。

「体は正直だのぉ」ってよく言うわけですけれど、「今までできなかったあれこれをしよう!」と思っても動けないのはそれだけ体が休むことを求めているからです。

そもそも

>家の中でゴロゴロしたり昼寝をしたりして1日が終わります。

なんてことは介護中はできなかったことじゃないでしょうか?

動けない自分を責める気持ちが出てくるのも、行き場を失ったエネルギーがその方面に向いているからでしょうし、焦りが出てくるのもそう。

「疲れている心身」と「浮いたエネルギー」。

このバランスってけっこう難しいですよね。

だからやっぱり東北などの温泉地をめぐる旅に出るのが良いかもしれません。

あるいは・・・・こちらなどはどうでしょう???

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寂しさを癒すのは誰かとのつながりで、喪失感を癒すには新たなヴィジョンが役立ちます。
また、悲しみはただただ感じて流してあげることが喜びにつながるものですし、心の疲れは「楽しい」や「笑い」で癒されるものです。

だから、今は自分に意識を向けてあげる時間でいいのかな?と思っておくと良いでしょう。

意識的に自分をねぎらう時間を作りましょう。

喪失感や寂しさがあると「もっとできたことがあるんじゃないか?」と介護中の自分を責めたくなったりするものですが、その一方で、「できたこと」「がんばったこと」もたくさんありますよね?

また、故人からいただいたギフトだってあるかもしれません。

さらに、お子さんについてはやはり長らくエネルギーをかけてきたものですから、いなくなってしまえば火が消えたような気分になることも少なくないものです。

それで猫や犬を飼う親御さんも多いですしね。

だから、子育てに関してもちゃんと家を出て進学できるようにサポートしてきた自分を褒めたたえることが大切ですよね。

今までほんとよう頑張ったなあ、と。
母親業、必死にやってきたなあ、えらいなあ、と。

敢えて、大げさに、そして、自分をいつくしむように、自分を褒めて、称えて、そして、「おつかれさま」って言ってあげるんです。

で、こういうときってカウンセリングであれこれしゃべるのもありですけれど、さっさとセッションに入ることが多いものです。

リトリートセミナーなんかでも心理分析・解説とかをするよりも「癒し」や「解放」の方が大切だな、と思うのでさっさとセッションしちゃうものです。

目を瞑ってハートに右手を当ててみてくださいね。

深い呼吸を繰り返しながら胸にあてられた手の温かさを感じてみます。

そして、その手を通じて自分のハートをよしよししてあげるんです。

よう頑張ったねー。
えらいねー。
たいへんだったよねー。
一生懸命やったよねー。
しんどいこともいろいろあったもんねー。
ほんと疲れるたよねー。
ほんとよう頑張ったねー。
えらいよー。
おつかれさまー!

自分のペースでそんな風に声をかけてあげるわけです。

それと同時に今の自分の気持ちに寄り添うんです。

ぽっかり穴が開いちゃったみたいだよね。
寂しいよねー。
なにか物足りないよね。
何かしなきゃって焦っちゃうよねー。
何もしてない自分を責めたくなっちゃうよねー。
なんか疲れちゃったよね。
燃え尽きてるみたいだよね。
悲しいよねー。

もちろん、ゆっくり自分に声をかけるんです。

そうするとだんだん心、身体がぽかぽかと温かくなってくると思います。

またゆるんで眠たくなるかもしれません。
(安全な場所だったら眠っちゃってもいいですね)

どうせヒマですよね?時間いっぱいありますよね?笑

だったら少しの時間を「自分をねぎらう!」と決めてやってみてください。

さて、仕事をやめてニートになった人とか離婚とか同棲解消によって一人暮らしになった方とかにも似たようなことが起こります。

それまで仕事や同居人に向けていたエネルギーが行き場を失うんですね。

純粋に「時間」を考えてみると分かりやすいですね。

ずいぶんと「ヒマ」が増えたと感じませんか?

ところが、まだ潜在意識はその新しい状況に慣れていないものですから、今まで仕事をしていたように何かをしなきゃと思ってしまうんですね。

また、時間ができると考えることがいっぱい出てくるのですが、そうするとネガティブな思考にどんどんハマってしまう人もいらっしゃるわけですね。

「ヒマはメンヘラを作る!」のです。

忙しすぎて辞める人。暇すぎて病める人。(主婦の友社)

とはいえ、燃え尽きるほどに頑張ってきてすっかり疲れてしまっていると、やらなきゃ、やりたい、と思うことに手が付かないこともあります。

以前、ハードワークが趣味の方が会社を辞めたんですけど、「部屋の片づけができなくなっちまって、今ヤバいくらい散らかってるんです!」とおっしゃってました。

会社に勤めているときは忙しい中、きれいな部屋を維持してきた(マメに掃除や片づけをしていた)のに、時間がいっぱいある今は、どんどん部屋が散らかっていく、というわけです。(まあ、家にいる時間が純粋に増えた、という点もありますが)

気が張っていたのでしょうね。
家に帰ってきて部屋が散らかっていたら休めないですから、部屋のお片付けも仕事の一部と捉えていたのかもしれません。

だとすれば、仕事をやめたら部屋が散らかるのも無理はないかもしれません。

だから、まずは心と体を休め、エネルギーを回復させることを最初の目標にするわけです。

もちろん人によって疲労度は違うので一概には言えないのですが、Mさんにも湯治を勧めたように、「仕事モード」を使って「旅行に行く」ことがいいと思うのです。

温泉で疲れを癒すのもそうですが、景色を変えることで気持ちをリフレッシュさせることもまた目的のひとつです。

つまり、非日常空間にて「ああ、ひとつの時代が終わったんだな」ということをしみじみ感じていただきたいのです。

そうして気持ちを切り替えていきます。

そして「今は休むのが仕事なんじゃー!!」と叫びながらごろごろするわけです。

家だと自己嫌悪も出やすいですが、投宿先ならあまり自己嫌悪も強くならないんじゃないでしょうか?

そうして少しずつ体力を回復させていきます。

そうすると人間って不思議なもので「何かしたくなる」のです。

だから、「何かしたくなるまで休め!」ということをお勧めしたいです。

時間が十分あるならば、自分の気持ちと向き合ってみることもできるかもしれません。

自分の思いをひたすらノートなどに書き綴るんです。

日記形式でも、箇条書きでも、小説風の文章でも、なんでもかまいません。

今感じている気持ちをただただノートなどに書き写すわけです。

そうすることで悲しみや喪失感を流してあげることもできるでしょう。

さて、心の疲れを癒すのは「眠る」ということもすごく大事ですが、先ほど書いたように「楽しい」「笑い」という体験をすることが効果的です。

だから関西の方だったら「とりあえずNGK行って吉本新喜劇見てこい!」って提案するのです。

笑いはものすごく大切なものですし、抜群の効果があるものです。

「楽しい」は人によって違うものですからいろいろと研究が必要かもしれません。

今のMさんにとっては「楽しいことで、かつ、動けそうなこと」を選ぶのが良いでしょう。

そこで「自分は何を楽しいと感じるのだろう?」ってことを想像してみます。

その中で「これなら今でもできる」ってことを選んでやってみるわけです。

また、人によっては「会いたい人に会いに行く」ということが心の回復に役立つことも多いですね。

それは憧れの人の場合もあれば、懐かしい人って場合もあります。

そうして会いたい人に会いに行く!ということで、元気をもらってもいいでしょう。

さらに「今だからこそできること」を探してみるのも有効です。

人に会いに行ったり、湯治に行ったりするのもそのひとつかもしれないし、部屋の片づけも今ならできるかもしれないし、丁寧にお茶を淹れることもそうかもしれないし。

ある意味、ひたすらごろごろする、朝から晩まで映画を見る、マッサージのロングコースを受ける、なんてことも今だからできることかもしれません。

それを見つけてひとつひとつやっていくことで、これまた心のエネルギーが回復していくのを感じるでしょう。

新しいことを始めるのはそれからにした方がいいですね。

私などは「シャバっ気が抜ける」という表現を使うんです。

今までの生活から新しい生活に変わるのですが、すぐに心は切り替わりません。
ついつい今までの生活を引きずってしまいます。

それが新しい生活に慣れて、今までの生活を改めることができたときにそう表現します。

シャバっ気が抜けて何か始めたくなるまで「待つ」のも大事なことです。

ということで、今できることって案外たくさんあるわけでして、「できることをすればいい」と思いながら日々を過ごしていただけたらな、と思います。

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