母からの呪縛を解くセッション~子どもの頃にインストールしてしまった母の言葉から解放されるために~



子どもにとって母の言葉は絶対ですから、自分に合わない考え方でもそれを観念として自分に根付かせてしまっていることが少なくありません。
そして、その言葉の多くは知らず知らずのうちに自分を苦しめ、生きにくさの元になっていることも多いのです。
今日はその呪縛から自分を解放するセッションをご紹介したいと思います。

根本先生こんにちは。自己肯定感は高いのに、仕事にだけ無力感とこわさがあるという謎について教えてください。

自分を大事にし始めてしばらくたちます(仕事を辞めて夫に養ってもらっています)。幼い頃刺激的な家庭で育ち、ようやく安心な生活を送れているのですが、一方で、いつまで怠けていていいのか不安に思っています。

そこで、ライフワークを考え始めたのですが、怖さが邪魔をしてきます。行動力はあると思うのですが、仕事となると途端に動けなくなります。

母の教育のおかげで学歴も職歴もつよめで、癖のある上司にも好かれます。
実際は仕事で怒られたことはありません。でも仕事は苦しいものというイメージが抜けず、二度と働きたくありません(これが本音?)

思い当たることはあって、母の言葉がまだ残っているようです。「子供のくせに偉そうに」「言われたことすらできない」「手伝われても二度手間」「(小学生の頃夢を語ると)無駄なことはやめろ」「仕事は我慢」……なお、母はスーパーウーマンです(家では常にピリピリで、私や物に当たることもありました)。

自分を大事にしても、仕事には関係がないよなとか思ってしまいます。できることがあれば教えてください。よろしくお願いします。
(Aさん)

ライフワークという観点からすると必ずしも仕事しなきゃいけないのか?という視点もあるわけでして、なんなら「専業主婦がライフワーク」という方だっていらっしゃるんです。

趣味に生きる!というのもありだし、恋愛至上主義!!みたいな生き方もあります。

「自分らしい幸せな生き方=ライフワーク」ですから、仕事のみならず、家庭や趣味、友人関係などを自分らしくバランスを取っていくことを目指すものです。

だから、仕事をしなくてもいい状況で、今が心地よいのであれば「今の自分はライフワークを生きてるぞ!」と思ったっていいのです。

このところいわゆるFIREを果たされた方やその関係者(?)にお会いすることがちょくちょくあるんです。

40過ぎで仕事をしなくても生活できるようになった方々ですけれど、彼らの中にはしばらく「無職」を満喫したのち、「やっぱり何かしてないとつまんない」と思うに至り、「どうせやるなら人の役に立つことをしたい」と思い立って仕事をされる方がいらっしゃいます。

ライフワークってのはその人の状態によって常に変わりゆくものですから、今の自分にとって心地よい生き方を追求するのがいいと思うのです。

Aさんにしてももし仕事しなくてもいい環境であれば、「その気」になるまで待ってるって選択肢もありありです。

>いつまで怠けていていいのか不安に思っています。

という風に今の状況を「怠けてる」と判断しちゃうと「仕事しなきゃ」とか思っちゃいますよね?

でも、果たして「怠けてる」のでしょうか?

ここに疑問を持っていただきたいわけです。

となるとやはり「刺激的な家庭で育ち」という点がポイントになるのだろうと思います。

つまり、「母はスーパーウーマン」というところですよね。

自武女小説本の芽依さんなんてとても参考になるんじゃないでしょうか?

「母」というのは「女子代表」です。

だから「女子」にとっては「見本」であり、「基準」であり、「目標」になります。

そうすると母がスーパーウーマンだったら、自分もスーパーウーマンにならねばならない、と思うわけです。

だから、母がバリキャリで家事育児もワンオペで頑張る人だったら、自分もバリキャリで家事育児を完璧にこなせるようにならねば!と思い込むわけです。

もちろん、無意識に、ですけどね。(心理学的には「潜在意識で」ですが)

そうすると「仕事していない」=「母の教えに背いている」=「悪いことをしている」という風に罪悪感に苛まれることになるものです。

これはいわば「母の呪い」にかかっているようなものでして、その呪縛をぜひとも解かねばなりません。(だからと言って別に母が悪者ではないのですけれど)

しかも、Aさんの場合、「母の教育のおかげで学歴も職歴もつよめ」ということですから、途中までは順調に母の期待に応えてきたんだと思うのです。

だとすると今の「仕事をしていない状態」というのは、ただただ自己嫌悪の嵐になりそうです。

さらに。

>実際は仕事で怒られたことはありません。でも仕事は苦しいものというイメージが抜けず、二度と働きたくありません(これが本音?)

というほど仕事に苦痛を覚えてたんですよねー。
べつに怒られたわけでもなく、たぶん仕事ができなかったわけでもなく。

だから、この「仕事=苦しい」という公式ができてしまったのも、仕事や働くことそのものが問題というよりも、何かしら母の呪縛の影響で「頑張りすぎた」「無理しすぎた」「プレッシャーをかけ過ぎた」「自分に期待しすぎた」「上を目指しすぎた」「いろいろ背負いすぎた」「逃げ道がなかった」等々の事情があった故ではないでしょうか?

だから、母の呪いが解ければ仕事に対しての思いもどんどん変わってくるものと推測されるのです。

>思い当たることはあって、母の言葉がまだ残っているようです。「子供のくせに偉そうに」「言われたことすらできない」「手伝われても二度手間」「(小学生の頃夢を語ると)無駄なことはやめろ」「仕事は我慢」

たぶん、母の呪いの言葉のうち、代表的なものを列挙していただいたんだと思うので、ほんとうはもっとたくさんあったかと思います。

さて、少し「セラピー」的なアプローチを今日はご紹介したいと思います。
なので、ちょっと刺激強めですので、時間のある際に行ってくださいませ。

もちろんいろんなレベルがあるものですし、ブログで紹介するものですから比較的取り組みやすいものでいきましょう。(だからと言って効果が弱めってわけじゃありません)

(1)

まず、母からそのような言葉を言われている女の子をイメージしてみましょう。

自分は少し離れたところからその様子を見ています。

母から次々と厳しい、辛辣な言葉が投げかけられ、それをその女の子はひとりで受け止めています。

どんな表情が見えるでしょうか?
その様子を見ていて今の自分はどんな気持ちがするでしょうか?

そのとき湧き上がる感情をただ感じてみてください。

怖れ、悲しみ、怒り、不安、不満、痛み、絶望、寂しさ、罪悪感、屈辱感など。

逃げたくなってもちょっと頑張ってそこに留まってください。

さて、改めてその子の表情を見てみましょう。

その子に声をかけるとしたらどんな言葉が浮かびますか?

その言葉を実際にその子にかけてあげましょう。

そして、その女の子を今の自分がぎゅーっと抱きしめてあげます。

そのとき何か言葉をかけますか?

それとも何も言わずに抱きしめてあげますか?

どちらでもOKです。

そして、その子を抱きしめながら湧き上がる感情をただ感じてみてください。

以上!!

こちらを何度か(何日か)繰り返して行ってください。

抵抗なく抱きしめられるようになったり、その子を励ます気持ちが強くなったり、母に対して怒りが出てきたりしたら次のステップに進みます。

(2)

今度は、その子を抱きしめた状態で母の言葉を聞きます。

母はあなたの目を見てその言葉を言ってきます。

その言葉をひとつひとつ受け止め、自分の中に沸き起こる感情に目を向けます。

何か言い返したくなったら言葉にして言ってみてください。

そして、その母の言葉を聞きながら「選択」をしていきます。

その言葉をまともに受けるのではなく、一旦受け止めたのちに「Yes」か「No」を考えます。

例えば、「子供のくせに偉そうに」と言う言葉を聞いたのち、「No」であれば、「それは関係ない」とか「それはおかしい」という風に受け止めます。

そうして母と「対等に」向き合うことを意識していきます。

このとき、自分が子どもではなく大人であることも意識します。
(だから、その女の子を抱きしめた状態で行っています。)

以上!!

そうして母の言葉に対して、壁を作れたり、押し返せるような感じになるまでこのセッションを繰り返します。

(3)

今度は、その言葉を言ってる母に目を向けます。

そして、その母の目をよーく見てみます。

そのような厳しい、辛辣な言葉を投げてくる母はどのような目をしているのか?

そして、その目にはどんな感情が浮かんでいるのか?

その目の奥にどのような母の感情が見えるのか?

そして、今度はその母の感情を感じます。

もし、途中で母を抱きしめたくなったら、ただ抱きしめます。

そのときの自分の気持ちをただ味わいます。

以上!!

これは「母と向き合い、母を受け入れる」ということを目指し、母と対等な目線を手に入れることを狙いとしています。

子どもは母の言葉を真に受けざるを得ません。

その言葉に私たちあ影響し、人生の大きな指針とします。

それが自分にフィットしているものであれば全然良いのですが、自分に合わない言葉はずっと自分を苦しめることになります。

子どもの頃にその言葉の影響を受けてしまうのは仕方がないのですが、大人になれば、その言葉を取捨選択することができるようになります。

だから、一旦その言葉を受け止め、向き合い、やがて母を助けられるくらいにマインドを成長させることで、その呪縛を解くことができます。

少し時間がかかる(少なくとも数週間)プロセスかと思いますが、これに取り組んでいく中で、徐々に様々な個所で自分が変化したこと(特に強くなった、大人になった、寛容になった、余裕が出てきた、軽くなった等)が体験できると思います。

ただ、(1)のプロセスがあまりにしんどい場合はひとりでやらないほうがいいと思います。

Aさんにおかれましては仕事のことはそうして母の呪いが解けたあとで考えればいいと思います。
たぶん夫婦関係も変わると思いますし。

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