愛の「取引」と、それに伴う「罪悪感」について

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純粋に愛を与えるのってものすごく難しいわけです。
人間なんだからやっぱりそこに下心が入ってしまうもの。
だから、「良かれ」と思ってやってんだったらそれでいいじゃない？と思います。
そこに悪意がないのであれば、うまくいかなくたって罪はないのです。

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理想と現実ってものがございまして、純度１００％の愛を与えられたらそりゃいいんだろうけど、やっぱりそこに下心が多少なりとも混じってしまうのが人間って生き物だと思います。そんな聖人君子を目指さなくてもええねんで、というのが私からのメッセージです。

だから、そのことに気付いたＹさんは偉いけれど、そこに捉われてあれこれ考えて何もできなくなっちゃうんだったらさっさとその思いは忘れたほうがいいんちゃう？と思うのです。

＞誰かに喜んでもらえたり、笑顔になってもらうことが大好きです。

ということであれば、全然問題ないんです。
たぶん与え上手だし、相手の望みに沿った接客ができるんだろうし、夫氏のことも喜ばせて上げられてると思います。

とりあえず、それでよいのだ、と思っておくことが大事だし、そうして人に与えることが好きな自分を「すげーなー」「えらいぞー」と褒めてあげることも大事です。当たり前のこととしないことですね。

そういう下心のことを心理学では「取引」と言います。

コレしてあげるからアレしてね、という奴です。

誰でも無意識にやってしまうと思うのですよね。

自分のことを好きになって欲しいから相手を好きになる、という芸当だってできてしまうでしょう。

たくさん尽くしたからあたしを捨てないでね。
これだけ頑張ってるんだから評価してね。
何でも言うこと聞いてきたんだから今度はあたしの言うこと聞いてね。
苦手な家事を頑張ってやってるんだからその分たくさん愛してね。
家族のために働いているんだから家では自由にさせてね。
いい大学に入ったんだからたくさん褒めてね。
あなたのためにかわいい服を着てきたんだからかわいいって言ってね。
言葉を選んでＬＩＮＥしてるんだからあなたも誠実に対応してね。
気を使って合わせてたんだから今は放っておいてね。
たくさん会いたい気持ちを我慢してきたんだから今日はたくさん愛してね。

自分が欲しいものを得るために何かをしてること、日常の中には溢れてると思うのですよね。

これらの行為はもちろん「愛」ではありません。

だからこうした取引を繰り返しているとやがてその下心がバレて心離れを起こすものです。

みなさんもイヤでしょ？そういうことされたら。

「頑張って仕事抜けて会いに来たんだ。だから僕の言うことを聞いてね」とか言われたら引くでしょ？

それが分かるから後半部分を敢えて言わずに匂わすのが私たちです。

そういう下心を何となく感じるから「仕事抜けるの大変だったんだよー。頑張って抜けてきたんだー。」とか言われたらなんか引いちゃうわけです。

なんか素直に「ありがとう」と言えずに逆に「迷惑だったかな？」と罪悪感が刺激されてしまうわけです。

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世の中にはこうした手法で人をコントロールしようとする種族も存在します。

相手に罪悪感を感じさせて自分の思い通りにしようとする手法です。

これ、みなさんも少なからずやられたこともあるし、何なら「うちのおかんがそうだ！」と思われる方もいらっしゃるでしょう。

たくさん尽くしてるよね？
これだけ頑張ってるのにー。
何でも言うこと聞いてきたよね？
苦手な家事を頑張ってやってるんだよ？
家族のために働いているんだよ？
いい大学に入ったのに。
あなたのためにかわいい服を着てきたんだけど。
言葉を選んでＬＩＮＥしてるんだけどな。
気を使って合わせてたんだから。
たくさん会いたい気持ちを我慢してきたのに。

ニーズ（欲求）を隠して匂わせると相手は罪悪感を覚え、そこから補償行為をしようとします。

そのニーズに応えようとしてくれるわけですね。

しかし、それは罪悪感から来るものなのでやはり「愛」ではないんです。

そうするとこういうやり方を使ったとしても「愛」は入って来ません。

だから全然愛されてると感じないのです。

その結果、このやり方をさらに繰り返すことになります。

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ただ、そうは言っても人間だもの。ただ与えるだけ、ただ愛するだけ、というのは難しいもので、多少なりともニーズが入り、取引をしちゃうことだってあるものです。

そこで完璧主義になっちゃうと純度１００％の愛を求めて山岳修行に励まなきゃいけなくなります。

完璧を求めてしまうと何も手に入んないんです。

Ｙさんの話で言えば「自分のことを好きになって欲しい」という気持ちを捨てなきゃいけないわけですが、それってなんか違うと思いません？難しいし。

もちろんそういう気持ちがなくなる瞬間はあると思うのです。

「今は純度１００％の愛を与えたい！！与えられる！！」という“瞬間”は。

でも、それを２４時間年中無休でキープしようとするのは人間生活を放棄することになると思うのです。

だから、「自分なりの愛」で十分だと私は思ってるんです。

そして、お互い様なんで、それで十分、良好な人間関係を築くこともできます。

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＞「人が好きだ」という気持ちは、自分で自分のことを好きになりたいからではないか？とふと思い、気になっています。

これに気付いたのはとても偉いわけですけれど、ある意味真実を突いてるなあ、と思うのです。

私たちは自分のことを好きになればなるほど、人のことを好きになれます。

人のことは好きだけど自分のことは嫌い、という人もいると思いますが、そういう場合だって自分のことを全部嫌いなわけじゃないのです。

全部嫌いだったら人のことも嫌いです。

だから、人のことが好きならば、自分のことも好き（な部分がある）です。

人に好かれることで「自分のことを好きになっていい」という許可が出しやすい場合もありますね。

つまり、自分のことが大好きだったら、人のことも大好き！なんです。

この辺、とてもシンプルです。

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鍵はやっぱり自分軸です。

自分が良かれと思って、喜ばせようと思ってやったことであれば、それがうまくいかなくたって別に罪はないと思います。

やり方やタイミングを間違えたのかもしれないけれど、その気持ちに罪はないんです。

だから、相手を喜ばせてあげたい、相手が望む愛を与えたい、そう思うのであれば、自分なりに与えてあげたらいいのですね。

それをどう受け取るかは相手次第ですから。

そういう思いを持つＹさんはとても素晴らしい人だと思います。

商売にも向いているでしょうし、夫婦関係も良好なものを築いていけるでしょう。

だから、もっと自分に自信を持って思う存分、与えたらいいと思います。

あれこれ考えるより、目の前の人を喜ばせるのが一番大事だと思うのです。

ちなみに根本先生はセミナーとかに来てくれると喜ぶんですけど？課金とかしていただけると喜ぶんですけど？ね？ね？（←ウザい？）

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