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「時間」に縛られてる人って日本人は特に多いと思います。
そうすると何よりも「時間」が優先されるので、自分の気持ちは置いてけぼりを喰らい、それがストレスとなって自分を傷つけるんです。
そのためには時間に対しても自分軸であることを目指していくのです。
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リクエストさせていただきます。
私は時間貧乏です。
いつも時間に追われている感覚があります。
夫がお金に渋いな~と思ったのがきっかけで、このことに気付きました。夫の「お金無い意識」が投影によるものだとしたら、私には何が無いんだ?
あぁ、時間だなーと。
他人の時間を「奪う」のも、テンポの速い人もマイペース過ぎる人も苦手です。
学生時代は、焦る気持ちが全く無く…遅刻も多く、就活も周回遅れの怠け者でした。
人生に計画という時間軸を取り入れてなかったです。
それが、社会人になったら、三年寝太郎のようにシャキシャキになっちゃいました。
15年以上は必死でしたが、今は非正規雇用で責任も無いので、少しだけ楽になりました。
時間は充分ある、のんびり行こう、大丈夫!と思いたいのですが、うまく行きません。周りの目(幼い頃の母の目ですよね…)を気にしてしまいます。
私にとって豊かな生活のイメージとは、ゆったり充実した時間を過ごすことです。
マインド&思考・行動のリズムを一致させるには、どうすればいいでしょうか?
(Aさん)
たぶん、リハビリも必要なんですけど、とりあえずマインドの方を整えて行くのはやっぱり基本なんだよね、というお話になるかと思う次第です。
さて、すごいなあ、と思ったのは「夫がお金に渋いなあ~」と思ったことを“投影”だと見抜いて自分に当てはめられたところです。
これは素晴らしい!
ほんまにすごい!
それで「時間貧乏」というネタを拾い上げたのであれば、それだけでめっちゃ前進なんですよねー。
ということで「時間という観念」についてお話して参りたいと思います。
「時間」ってのは非常に面白いものでして、ふつうは「1時間は60分。1分は60秒。」という風に刻まれていくものと思われますが、それは左脳的な捉え方でして、時間って伸び縮みするんですよね。
退屈な会議の1時間と、友達とカフェでしょうもないことしゃべってる1時間では、全然違うでしょう?
「長いなあ」と思う1時間もあれば、「はやっ!やばっ!」と思う1時間もあるんです。
そのとき私たちは習慣的に時間という単位の方を「正しい」と思っちゃいますけど、本質的に私たちは動物なので、感覚の方が「正しい」んですね。
あくまで時間は「基準」の一つであり、計測可能な「単位」なんです。
もし、あなたの身長が148cmだとしたら、160cmの彼氏のことも背が高いと思うでしょう。
一方、あなたの身長が160cmだとしたら、160cmの彼氏とお付き合いするときは「うーん、ヒールは絶対履けない」と思うでしょう。
これも感覚的なものなのですが、その際cmは分かりやすい基準であり単位であって、別に身長が何cmに関わらず「並んでみたら見上げちゃう」のか「並んでみたら目線が同じ」なのかでやはり「背が高い」「ヒール履けない」と思うものです。
でも、なぜか「時間」というものに私たちはだいぶ拘束されているようで、それはやはり日常生活が「時間」によって区切られているからですよね。
※当たり前のことをずっと言ってますね。笑
9時に出社しなきゃいけないと思うので、9時に合わせて行動するんですけれど、先ほども言いましたように、私たちは基本的に動物なので「感覚」の方が優位なんですよね。
だから、「9時に出社せよ」という時点で、自分の感覚を無視しなきゃいけなくなりますから、それだけで「苦痛」を覚えるのです。
でも、みなさん、当たり前だと思って9時に出社しているのは、保育園・幼稚園以来、身に着けてきた習慣の賜物でもあり、「理性」によるものだと思われます。
つまり「9時に会社に行く」とか「3時に友達と待ち合わせ」とか「今日は3時間しかカラオケで歌えない」という風に「時間に自分を合わせる」というのは、本来ストレスを感じるものなのですね。
それで、よくうちのブログで登場する「女性性強い、感受性豊か、感覚的な武闘派女子」という方々は、「時間を守れません・・・」「誰かと待ち合わせするのが苦痛」「会社にいるのは窮屈でしかない」という悩みを抱えるんですけど、まあ、そりゃそうですよね。
でも、そういう風に生きなきゃいけないと思い込んでいるので(つまり、時間を守らないといけないと思い込んでいるので)、理性(思考)で自分をコントロールして、目覚ましを3つもかけ、慌てて服を着て、メイクをして家を飛び出す、ということをしちゃうんです。
それだけで相当ストレスなはずですけど、そういう生活を何十年もできるってのは、やっぱ人間って強いんだなあ、と思います。(誰目線!?笑)
だから、「朝、何時まで寝ててもいい」「何も予定ないから好きに行動できる」という休日に非常に解放感を覚えるんだと思います。
時間の束縛から解放されたわけですから。
そして、そこにさらに「自由な空間」「見慣れない景色が新鮮で刺激的」などの要素が加わると、さらなる解放感が味わえるので、そういうタイプの方は「旅」が大好きなんですよね。
つまり、「旅」ってのは「時間」と「空間」という束縛から自分を解放してくれるものなんです。
※「自由な空間」というのは、自分の部屋だと「クローゼットを整理しなきゃ」「部屋をお掃除しなきゃ」等々の制約がかかったりするでしょ?また家の周りも見慣れた景色ゆえ、行動が自然と決まっちゃうでしょ?そこからの解放って意味です。
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ということで、話が冒頭から思い切り脱線して、おそらくAさんは「あたしの話はどこに行ったんじゃー!」と叫び出す頃かと思いますが、とりあえず「時間ってのは観念(思い込み)なんだぞ!」ということを覚えておいていただければと思います。
さて、Sさんは「学生時代は、焦る気持ちが全く無く…遅刻も多く、就活も周回遅れの怠け者」だったわけですけれど、それだけ学生時代は「自由」だったんだろうと思います。
ただ、それは「怠け者」なのではなく、本能に従って生きていた、という風にも言えるわけです。
特に大学時代は授業があっても出なくて良かったり、取ってる科目が午後からだったりして時間的拘束は比較的少ないですよね?
高校時代まではがっつり管理されてますから、そこからの解放されるのはほんとうに心地よいものと思います。
ところが、そういう生き方を「怠け者」と否定的に捉えてしまうのが生真面目な人たちにあるあるで、だからこそ日本では電車が1分でも遅れようもんなら駅員さんに文句を言う人たちがいるわけですね。
だから、Aさんにおかれましては「学生時代の自分が本来の自分なんだね。そして、それはとても人間的で自然な状態だったんだね」という風に思い直していただきたいところです。
ところが、そんな人間らしい生活を送っていた日々はやがて終わりを告げまして、
>社会人になったら、三年寝太郎のようにシャキシャキになっちゃいました。
という状態になるわけです。
そもそも自分を「怠け者」と思っていたAさんは、そんな自分を否定しまくりながら自分を追い詰めていたと思うんですよね。
そんな生活が15年も続いたとするならば、それが「習慣」になります。
ただ、ここで私たちが気を付けなきゃいけないのはその「習慣」というのは「時間を守る」ということだけでなく、「自分を厳しく否定する」という行為も一緒だということです。
そのときAさんはおそらく「人目を気にする」という新たな習慣も付け加えられたのかもしれません。
周りの人はちゃんと出社時間を守っているのだから自分も守らなければ・・・
学生時代みたいに怠け者になったら周りから失望される、怒られる・・・
そんな自分は社会人不適合者となって居場所がなくなってしまう・・・
そんな風に「人目を怖れる」という視点を採り入れることで時間を守れるようになってきたのかもしれません。
そしたら、常に「時間」が気になり、「時間に追われる」という状況を作り出しているんだろうと思います。
まあ、そりゃそうですよね。
その習慣は決して自然なものではなく、意図的に、しかも、自ら望んだわけでもないのに、身に着けなければならないのですから。
だから、周りの人と同じ行動をとるために相当頑張って無理されたんだろうと思います。
そしたら、「時間の観念」は常にAさんの頭の中に所在するようになり、何かと時間が気になるし、間に合うかどうかを考えるし、時間に縛られることになるでしょう。
これが、心理的に相当な負担になっていたことは想像に難くありません。
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ちなみに「じゃあ、人間として時間を気にしなくて感性に従うのが自然ならば、そういう風に生きていいの?」とか「それってやっぱり社会人としてどうかと思う」というご意見が出てくるかと思います。
時間を守ることは本能に反してるからそれをやめようね!という風に言いたいわけでもありません。
その動機が自分軸なのか他人軸なのかという点が重要なんです。
人目を怖れたり、自分を否定したり、周りに自分を合わせようとしたり、というのは他人軸なあり方ですので、心にとっては非常に負担です。
しかし、それを自分軸で取り組むことも可能で、それはすなわち、時間を守ることに前向きな意味付けをしたり、時間を守ることで得られる利益に魅力を感じたりして、「時間を守れるようになりたい!そしたらもっと1日が充実する!」という意識を持つならば、時間を守ることがそこまで苦痛にはなりません。
そして、それは“自分で選んだこと”なので、「今は時間を気にしなくてもいい時間」「今は時間を気にする時間」の使い分けができるようになります。
それが他人軸だと「時間を守らなければならない」という一択になりますから、時間に縛られ、時間に追われることになるのです。
要するに「時間軸」という他人軸になってるわけですね。
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ということで、
>時間は充分ある、のんびり行こう、大丈夫!と思いたいのですが、うまく行きません。
という課題に取り組む場合、その自分の中に意図的に染み込ませた「他人軸的時間束縛習慣」を手放す必要があるんですね。
それは「時間は十分あるからのんびり行っても大丈夫!」と思うのもアリなんですけれど、もう少し深く扱っていきます。
「ま、遅刻してもいいか」
「時間に間に合わなくても何とかなるか」
そんな風に思えるとしたら、どんな心境のときでしょうか?
その思いを阻害するものが「他人軸」であれば、そのタイミングで「自分軸!自分軸!自分軸!」と腕を振り上げてコールするんですな。
そして「自分は自分でいいんだぜ!」という風に自分に言ってあげたり、「で、ほんまは自分、どうしたいんかな?」って自分に聞いてみたりするんです。
「今、自分はほんまにどうしたいんかな?」と尋ねることで、「そりゃだらーっとしたいわー。」という答えが聞こえたらその通りにしてあげるんですね。
これは結構効果的なので、ぜひとも採り入れていただきたいのですが、そういう意識を何度も繰り返して持つことで、時間に対して自分軸で向き合えるようになります。
そして、これは筆者自身も取り組んできたのですが、「時間に追われるの何て嫌だ!」と強く思うことです。
「時間に支配されるなんて最悪!時間に縛られるなんて趣味は無え!」と叫ぶことです。
それもまた「時間という観念」から自分を解き放つきっかけになります。
そうすると「選択肢」ができるようになるんですよね。
時間に対して“主体的に”行動できるようになるんです。
そしたら、時間にとらわれずに自分がしたいことをもっとできるようになります。
まあ、結局はこれも自分を大切にすることにつながるんですけどね。
もちろん、自分軸で行動するのは旦那さんに対しても、今の仕事に対しても、家事に対しても同じことで、普段から「私は私」という意識と「私はどうしたいの?」という問いかけをしてあげると、徐々に「自分」が見えてくると思うのです。
そしたら、「マインド&思考・行動のリズムを一致させる」ということも可能になっていくかと思います!
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