御恨み帳を書いてみたら情緒不安定になってしまいました~遅れてきた反抗期~



思春期の頃に反抗期がなくいい子をして生きてくると、内面に怒りが溜まっているので御恨み帳を書くと怒りが止まらなくなってパニックになるような、そんな経験をしやすくなります。
しかし、それは好転反応のようなもので、「それくらいたくさん怒りが溜まってたんだ」と前向きに解釈してみてはどうでしょうか?

根本先生、はじめまして。本やブログ、楽しく読んでいます。

私は、彼氏いない歴=年齢のアラサーです。これまで恋愛しても、好きな人にフラれる、セフレになることしかなく、疲弊してます(笑)

罪悪感本を読んで、自分が両親の離婚をまだ引きずっているんだと気づき、そして、自分の子どもに私のような思いをさせてしまうのが怖いから、これまで男の人を避けていたことにも気づきました。
また、罪悪感本のセミナーで、根本さんが「ガンは罪悪感の病気」とおっしゃっていて、ハッとしました。私漠然といつかガンになると思っていたんです。私相当自分のこと毒だと思って生きてきたのだと、自分を癒そう!と思い、お恨み帳に挑戦しました!

しかし、こんなこと思う私はダメだと死にたくなったり、許せなかったりと情緒がすごいことになりました…。そして母にも「全てが嫌。」等をメールで言ってしまいました。産んでくれた母が聞くのは辛いだろうなぁ、と思いつつも、こんな私にしたのはあなたなんだから、しんどい思いしてよ!と思ってます。
色々と言葉を投げかけてくれますが、何がわかるの?と怒って、母の愛が受け取れません。そして感謝もできなくなりました。母にも周りにも。
この反応で大丈夫なのでしょうか?しんどすぎるのですが…。もう楽な生き方をしたいし、幸せな家庭を持ちたい!それを叶えるにはやはり母と向き合うことが必要なのだと思います。

長文、乱文で失礼しました。
(Aさん)

罪悪感本・・・これっすね!

「いつも自分のせいにする罪悪感がすーっと消えてなくなる本」(ディスカバー21)

さて、Aさん、めちゃくちゃ順調っすねー!!!(そうは思えないと思うので、無理やり思い込んでください(笑))

さて、Aさんは反抗期あったのかなあ?

「くそばばぁ!!」って叫びながら家の中で金属バットで素振りをしたり、盗んだバイクで走り出したり、川原でタイマン張ったりしてましたか???

とりあえず、「おかん、死ね死ね団」に入会頂いて、うりゃぁー!!!!とお恨み帳を書きなぐることは続けてみてください。

で、「すべてが嫌!!」っていつ頃から思ってきた気持ちだと思います?
で、いつ頃から「すべてが嫌!」って気持ちを我慢してきたと思います?

みなさんはどうでしょうか???

罪悪感愛好家のみなさまがよくやることですが、反抗期やそれ以降、誰かへの怒り(例えば母)を覚えたときに、「こんな私ごときが母上に怒りを覚えるなんて、何たる横暴。決して許すまじ!」と自分を罰する方向にエネルギーを使うので、その人への怒りが封印されてしまいます。

つまり、誰か(外)に向かう怒りなどのエネルギーが、私(内)に変換されて自己攻撃、自己否定、自己嫌悪などの自分を罰する方向に向かってしまうんですね。

だから、「おかん、むかつく!!」という気持ちがあっという間に「あたし、あかんわ!!」という思いに変わっちゃっているわけです。

そうすると表面的には「いい子」になり、反抗もせず、かつ、自立的に成長していくのですが、その癖があるといつまで経っても怒りが外に解放されずに内に溜まって行ってしまいます。

「反抗期がなかった」という方にお会いすることも多く、「親の恐怖政治を敷いていたため」「親が最弱で強くなるしかなかった」「お姉ちゃんの反抗期がすさまじく、反抗するタイミングを逃した」等々の理由がよくあるんですけど、「罪悪感が強すぎて自分を抑え込む」というのも、けっこう大きいんです。

それくらい罪悪感が強いってことは、元々愛情深くて素直で優しく、まっすぐな人なんですよね。

あ、大事なことなのでもう一度言いますね。

そういう罪悪感が強いAさんって、愛情深くて素直で優しく、まっすぐな人なんですよねー。

両親の離婚やそのまわりのできごとを「私のせい」と思い込んでしまうくらい、愛が深い人なんですね。

もしかしたら、その後もずっとお母さんを守って生きてこられたのかもしれません。

でも、やっぱり反抗期は精神的に自立する時期ですから、そんなお母さんに対しても怒りや恨み辛みの思いが出てくるものです。

※「自立」は「怒り」を使って行われるものです。

しかし、愛情深さや優しさゆえに、その怒りを罪悪感でもって封印してしまうとしたら、、、、まあ、それはそれは大きな怒りが肚の中に溜まってしまうもんですよね。

それで、「よっしゃ、御恨み帳でも書いてみるべ」と硯に墨を解き始めた瞬間から、うおりゃー!!!って怒りがあふれ出してくるわけです。

もし、Aさんが反抗期に「おかん、ぶっ飛ばすぞ!!」とバズーカをガンガン打っていなかったとするならば、Aさんはその取扱いに慣れていないわけです。

それは今まで「いい人」をしてきてしまったために怒りを出せなかった人がよくハマる事象で、
「御恨み帳を書き始めたら止まらなくなってしまった」
「自分でも信じられない気持ちがあふれ出してきてヤバい」
「自分ってこんなひどい奴だったんだ、と自分を責める気持ちが強くなった」
「怒りだけじゃなくて、様々な感情が出てきてパニックー!!」
「おかんに対して書き始めたら、もう世の中の人間全員に怒りが出てしもうた!」
なんてレポートをよく頂くものです。

Aさんが情緒がヤバくなってしまったのも、そんな理由からかなあ、と思うんですね。

だから、今まで内に向かっていた怒りが外に向き始めたわけで、「めっちゃ順調でっせ」という話になるんですな。

そして、今まで封印していた怒りがあふれ出てきたんなら、愛を受け取れるはずもないし、感謝することなんてできないのは当たり前です。

そういうときは「おお!ついに私の中の14歳が出てきたのか!こいつはこんなにもムカついとってんなー!」と孫の成長を見守るおじいちゃんのように受け止められたら良いかなあ、と思うんです。

なので、ひたすらお母さんに対してだけでなく、ついでに、お父ちゃんとか、今までAさんをぞんざいに扱ってきた男どもなどにもガンガン御恨み帳を書き連ねたら良いかと思います。

【保存版】御恨み帳(お恨み帳)の書き方~心の健康を維持するための素敵なノート~

好転反応っていうんですけど、そうして押さえてきた感情が何かのきっかけで噴き出すと、慣れてないこともあってどうしていいか分からなくなってしまうことがあります。

感情を抑圧するってのは、押し入れに見たくないものを全部押し込んでる状態みたいなもんで、そんなときに押し入れを開けたら当然、見たくないものがドバっと出てきてしまうわけです。
しかも、パンパンに膨れるくらいだったら雪崩を起こしてしまうかもしれませんよね。

だから、今のAさんの状態ってのはそんな感じだと思ってください。

押し入れから出した要らんものをゴミ袋に詰めて燃えるゴミの日に出すわけですが、ここでいうゴミ袋ってのが「御恨み帳」なわけです。

始めはほこりも舞うし、ひっちゃかめっちゃかでどこから手を付けていいのか分からなくなりますけれど、それでもひとつひとつ処理していくとだんだん押し入れも部屋もすっきりしていくでしょう??

だから、今できることをひとつずつってことで、御恨み帳などに感情を吐き出し続けてみるとだんだんスッキリしてくると思います。

ただ、しばらく御恨み帳を続けてみて少し勢いが収まってきたかな、と思ったり、若干飽きて来たりした場合は、そこから敢えて「感謝」に目を向けてみるのがおすすめです。
そうするとまた細かいゴミが出て来たりしますので、そしたらゴミ袋に放り込めばよいですね。

さて、Aさんはそんな風にお母さんを守ってこられたわけですし、散々助けてこられたわけですし、何ならお母さんを背負って生きてこられたようなもんですから、お母さんから自立する(お母さんに怒りを持つ)ということは、罪悪感になるだけでなく、お母さんを見捨ててしまうような思いも出てくるかもしれません。

ただ、こうした反抗期は、自立して一人の大人となり、大人同士の関係をお母さんと築くための必須科目のようなもんです。

だから、一時的に自立して離れるだけなんだ、ということは覚え置きくださいませ。

また、そうして自分を犠牲にしてお母さんに尽くす、与えるパターンというのが、男性との関係がセフレになってしまうことにも通じています。

怒りの解放(反抗期)のあとはセクシャリティと向き合ってみるのもアリっすねー。

今日の話を無料アプリのvoicyで音声でラジオみたいに聴けます!

「反抗期がないと心の中に怒りを溜め込んで自分を確立できなくなる」
https://voicy.jp/channel/962/62364

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