時間感覚がズレているルーズな私のライフワークって何?



短所だと思っている部分も、別から見れば長所になるところはたくさんあります。
それをどう見るか?がポイントで、そのために自己肯定感や自分軸はとても強力なツールになるんです。
自己否定がなくなれば、それはとてもユニークな個性として輝き始めるんです。

根本様

こんばんは。お元気ですか?
久しぶりにメールを投げてみました。

ライフワークや自分軸、がんばりすぎて疲れた時のことを考えていて、ふと思ったのです。
頑張ったら変えられる苦手なことというのは、努力で捻じ曲げて矯正するのではなくて、環境を探すか無ければ作った方がいいと前に言ってらっしゃったと思います。

そのときは「ふむふむ、そうよ。みんな頑張りすぎで真面目すぎるのよね。もっと自分を可愛がればいいのよ。」と思っていました。

でも、わたしもそうなのか自分のことになると分からなくて質問しています。

わたしは電話恐怖症と時間感覚がかなりずれているという特徴がありとてつもなくルーズなのです。
そんなかんじで高校は半分しか行っていないし、大学入試は全部遅刻したし、会社は起きられなくて昼起きて、電話できずに無断欠勤という、かなり常識的な方々からすると叩かれやすいかんじの女の子に仕上がっています。
そのかわり、ウサギとカメのウサギのほうで、ルーズかと思いきややりだすとすごい集中力があるのでとてつもなく仕事が早く、勉強もできてしまう!あいついつのまに?!という才能を引き換えに持っています。

さて、わたしはこの時間感覚と電話できないということを克服しようと努めてきたのにもう何十年できていない。
根本さん流にいくと、合う環境に行った方が楽だよってことよねと思いつつ、2、3年経ちました…。

それはわかっているのですが、時間が守れないってただの怠け者な気もするし、それに時間に関係ない仕事って…わたしは今のところ、何かしらの自宅でできる仕事のスキルはありません。

今は好きでもなんでもないけど楽で丁度いい収入が得られる仕事をしています。なので働いている人とも仲良くもしていませんしなんのこだわりもありません。
でも好きなこともあって、休みの日はそれをしていますが、直接お金になるようなことではありません。

困りました根本さん。

わたし、気づいたらもう1週間以上欠勤してるんですよね(はあと)
(Yさん)

おー、なんかとても素晴らしい仕上がりですね~
おもしろいなあー
いいですねー、そのキャラ。
漫画にしたらウケそう(笑)

>そんなかんじで高校は半分しか行っていないし、大学入試は全部遅刻したし、会社は起きられなくて昼起きて、電話できずに無断欠勤

これ、最高じゃないですかー!!めっちゃおもろい。

ふつうなら何とか頑張って直そうとしちゃうじゃないですか。
Yさんもやったことあるんですよね、きっと。
でも、それでもできないって、こりゃあ、もう、才能レベルですよねー。
すごいなあ。
最高ですやん。

しかも、それでいながら

>今は好きでもなんでもないけど楽で丁度いい収入が得られる仕事をしています。なので働いている人とも仲良くもしていませんしなんのこだわりもありません。

ってことでしょう?
すごく恵まれてますよね~
ちゃんと愛されてるし、自己肯定感も高めで推移してそう。

大学入試を1つならともかく全部遅刻でしょ?
なかなかいないですよ、そういう人。
私も初めて。

会社もそうだけど、そういうことができてしまう、というのがすごいんですよね。

やりたくてもできない人がほとんどだと思うんですよ。

だから、才能ですよねー。

沖縄とか南の島に移住したら違和感ないかもしれないね(でも、最近の沖縄の人は比較的時間を守るようになってきたらしいけど)。

>時間が守れないってただの怠け者な気もするし、それに時間に関係ない仕事って…わたしは今のところ、何かしらの自宅でできる仕事のスキルはありません。

まあ、ふつうならそう考えてしまいますよね。
Yさんにもまだ常識人の考えが残っていましたか!(笑)

こういう風に否定的に考えてしまうと自分には何もないと思っちゃいます。
まあ、無理ないです。

私なら、その時間にルーズという才能を活かせないかな?と思っちゃうわけです。

うちの東京スタッフにSちゃんというお嬢がいるんですけど(そう言うと本人は怒るんですが)、彼女はちゃんとした仕事に就いても続かず、週に何度かの仕事も苦痛になってしまうタイプで、まあ、自己否定の塊が歩いているような女子なんですね。
自己否定が強すぎて体調もあまりよくないって典型的なパターンです。
あ、もちろん、武闘派中の武闘派ですよ。男の話になるとすぐに「潰す」「消す」「埋める」という言葉が飛び交いますから。

でも、彼女は仕事をあまりしていなくても生活はしていけるし、好きなアイドルに血道をあげてますし、好きな奈良の神社にも通っているし、美味しいものも好きです。

彼女は「そんなんじゃいけねぇ。こんな自分じゃ全然いけてねぇ」と自分を否定するのですが、でも、彼女の周りの人は誰も困っていないんです。
両親もきょうだいも彼女に支援を惜しまないし、友達にも恵まれて愛されてます。

「何が問題なわけ?」とツッコむと彼女は「だって、社会人として・・・常識では・・・」という似つかわしくない言葉が羅列されるので、私は鼻くそをほじりながら聞き流してるわけです。

その恩恵をもっと受け取っていいんじゃない?と言い続けて数年、少しずつ彼女も自分を受け入れ始めてきています。

一般常識では「NG」とされるものが自分のキャラならば、それは「個性」であり、「ユニークさ」になります。

一般的には「短所」と言われるものであっても、別の角度から見れば「長所」になります。

「時間にルーズ」というのも「短所」に見ることもできるけれど、「長所」として見ることができます。

例えば、ゆったりしてる、時間に縛られない、自由、癒し系、などなど。

そうして自分の個性や特徴を「長所」として見たとき、その活かし方が生まれます。

「注文を間違える料理店」というのを聞いたことがないでしょうか?
http://www.mistakenorders.com/

認知症の人をホールスタッフに採用します。
認知症だから、お客さんのオーダーしたものと違うものが出てくるんです。
それを楽しみましょう、というコンセプトのお店です。
これは福祉的にもとても意味のある試みで私も密かに応援しているのですけど、これってまたに短所を逆転させたサービスですよね。

また、会社名は忘れてしまいましたが、引きこもりのゲーマーたちばかりを採用した「ゲームのテスト専用会社」もあります。
リリース前のゲームのテストを引き受ける会社なんですけど、元々家で引きこもってゲームばかりしている人たちからすれば渡りに船の仕事です。

一見、短所に見えるものをひっくり返すと、それが長所になって、売りになるんです。

個性的なカフェは今、あちこちにありますけれど、店主の気分でオープンしたり、しなかったりという店も多いですよね。
パンが上手く焼けなかったから今日はお休み。
朝寝坊したから今日はお休み。
天気がよくて海で過ごしたいから今日はお休み。
そんなお店。

まあ、実際興味あるかどうか分からないけれど、Yさんのキャラってほんと忙しくて、今を生きていない都会人にはとても必要な要素だと私には思えるんですよね。

2泊3日でリトリートセミナーをしまーす。場所はここでーす!と案内だけしといて、主催者であるYさんが思い切り遅刻して来ます。

まあ、適当に遊んで過ごします。

参加者のひとりが「晩ご飯って何時ですか?」ってYさんに聞いてきます。

「うーん。わかんない。お腹が空いたときに適当に食べよう」って答えます。

当然、セミナーのプログラムもありません。

いったい何なのか分からない時間が過ぎていきます。

「意味」を求めたり、「何をすべきか」を考えたり、「時間を無駄にしてはいけない」と時間軸になっていたり、自由だと何をしていいか分からなかったりする日本人には、とてもいいリフレッシュになるイベントだと思うんです。

>でも好きなこともあって、休みの日はそれをしていますが、直接お金になるようなことではありません。

好きなことがあって、お休みの日にそれができるんなら幸せですよね。
それがお金になるかどうかは関係ないんでしょ?
むしろ、好きなことのためにお金を稼ごうって思えるモチベーションにもなるからそれでいいんですよね。

そう、別に好きなことをお金にしなくてもいいんです。
別の記事にも書きましたけど、好きなことのためには私たちは必死で何とかしようとしますから。

だから、「これがダメ、それはダメ、こうじゃなきゃダメ」って思わないことが大切なんです。
そう思っちゃったら「そう思わなくてもいいんだぞ」って自分に言ってあげればいいことで。

好きなことややりたいことをお金にするには、それとは別のビジネス脳(ビジネスが好きというマインド)が必要ですね。

ビジネスが好きだったら、好きなことをお金に換えるのも楽しいけれど、ビジネスに興味がない人は、好きなことをお金に換えようと思ったら苦しくなりますからあまりお勧めじゃありません。
(それでもお金にしたい人は、コンサルタントなどビジネスが好きな人と手を組むのがいいです)

ということは、もしかして、Yさん、今、幸せじゃね?

もし、自己否定する気持ちがなくなったら、相当、今、幸せじゃね?

最後の一文にそれが表れているような気がするんです。

じゃあ、それでいいんじゃないの?と私は思っちゃうんです。

あとは自分のルーズさを何か面白いことに使えないかなあ?って遊び感覚で発想してみてください。
いいアイデアが浮かぶかもしれませんぜ。

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