変化したいけれど一歩踏み出せない理由は「庇護されること」が習慣化されているから!?



ライフワークの話をあちこちでさせていただくようになって独立起業のご相談も多くいただくようになりました。

ちなみにこちらでライフワークについての動画を公開しております。
YouTubeにチャンネルを作って相棒の岩橋くんとの対談形式になってます。
興味ある方はぜひご覧ください。
https://www.youtube.com/channel/UCiDWvy193mF8ZqoB9GbQhlg

もちろん、恋愛や夫婦関係の話も平常運転しております(笑)

その中で「頭では分かっているし、気持ちはしんどいのだけど、今の環境を変えられない」という話題が浮上してきます。

「やりたいことや夢があってフリーになって活動したいのだけど、今の会社を辞める勇気がでない」

「今の仕事はしんどいし、やりたいことでもないし、もっと自分らしい人生を生きたいと思うのだけど、それでやっていけるのかが不安で怖くて仕方がない」

「将来のヴィジョンもあって、そこまでのルートも分かっているし、後は一歩踏み出すだけだと分かっているのに、それができない」

などという感じ。

もちろん、これを恋愛や夫婦に置き換えれば「別れたいけれど、その先を考えると不安で仕方がない」とか「もうこの恋を終わらせたいのだけど勇気が出ずにずるずる行ってしまう」などに置き換えられます。

最近、ビジネス関係の話をよくお聞かせいただくのですが、どうも恋愛や夫婦関係とよく似たところがあるんだな、もしかして、同じなのかな?と実感するようになってきたんですよね。

それで、なぜ、そこまで分かっているのに動けないのか?という理由については本当に色々あるし、ケースバイケースなんですが、今日は最近私が気付いたお話をさせて頂こうと思います。

私たちは子どもの頃は親の庇護の下で成長して来ました。
親に反抗しようとも、良くも悪くも守られてきたわけです。

つまり、

親 → 私

という関係が生まれているのです。(親が私を庇護する、という意味での「→」です)

本来ならば、思春期に反抗期を迎えて自立し、親から心理的距離を取って行くものです。
そして、大人になってもう一度、親に近付いて、今度は

親 = 私

という対等な関係性を築きます。(この「=」は対等って意味で使ってます。)

そこで反抗期がなかったり(小さかったり)する場合は特にその傾向が強まるのですが、反抗期があって自立したとしても、恋人や仕事との関係でその関係性が継続してしまうことがあるんです。

つまり、

恋人 → 私

あるいは、

会社 → 私

という図式が成り立ってしまう、ということです。

かつては親の庇護のもとで守られてきた人が、今度は恋人や会社の庇護のもとで守られるようになるわけです。

で、これは自立と依存の関係になることもありますが、必ずしもそうとは言い切れないようです。

親 → 私

が、

会社 → 私

と相手が変わるだけで、庇護されていることには違いはないのです。

そうすると、親に反抗して自立して独立するという経緯を経ていなかった場合、会社を辞めて独立するということは「人生初体験」となるんです。

20歳で初めて海外旅行に行くのと、
40歳で初めて海外旅行に行くのと、とちらが怖いと思います?

ですよねー。
やっぱり40歳で初体験する方がずっと怖いと思うのです。

この「庇護される関係性」が、会社を辞めてフリーになることの大きな障害になっているのかもしれません。

つまり、「私は誰かに庇護されていないと生きていけない」ような気持になってしまうわけです。

もちろん、恋愛や夫婦関係でも同じことは言えますね!

とはいえ、「結果的にそういう人生を歩んできちゃったんだよ!じゃあ、どうすりゃいいんだよ!」と思いますよねー。

そう、色々あるんです。

根っこの部分では「もしかして親からちゃんと自立できてない?」という可能性があるんです。

一人暮らしをしていても、結婚していたとしても、心理的に親から自立しないままに大人になっているかもしれないのです。

先ほどチラッと書きましたが、親子関係は始めは親に庇護される立場だった子どもが、やがては親と対等になっていくものです。

つまり、「おかあちゃんと子ども」の関係が「ふつうのおばちゃんと、おっちゃん(おばちゃん」となるんです。

だから、親に対して与えることもできるし、受け取ることもできるようになります。
対等に話ができるし、尊敬・尊重もできます。
親の弱さや問題点も受け入れられるし、許せます。

そうしたことに抵抗がある場合は、自覚症状はなくても、まだ親から自立、独立できていない可能性があるのです。

反抗期がなかった方は特にこのパターンが強く出ますね。
だから、変な話ですけど、ちゃんと反抗しましょう!中指立てて「くそばばぁ!」って叫びましょう!という提案をすることだってあります。

また、反抗期がある程度過ぎた方は、親に感謝のお手紙をたくさん書きましょう。
感謝の手紙は結婚式の時だけに書けばいいってもんじゃないんです(笑)

「お母さんがお母さんでほんとうによかった」
「お父さんの息子(娘)でほんとうによかった」

と心から感謝できるように、たくさん書き出してみてください。

また、私がよくお勧めする方法としては「人に会う」ということです。

一歩踏み出す勇気がでない、という場合、勇気という抽象的なものに左右されるのは苦しいものです(バンジージャンプやスカイダイビングを実際にやって勇気を培うのもありですが)。

その部分は「人」や「情報」が救ってくれることもあるんですよ!

独立起業して“うまく行っている人”に会いに行きます。
そういう人のブログを読んだり、動画を見たりします。

ここで非常に注意が必要なのは、「うまく行っている人」じゃないと意味がないってことです。

私たちは怖れが強いときは無意識に怖れを刺激する人(つまり、うまく行っていない人)の言葉を信じ込もうとします。

「大丈夫だよ、きっとうまく行くよ!僕だってうまく行ったんだから!」という人の言葉よりも、「うーん、気持ちはわかるけど、なかなかリスク高いよ。もっと慎重に、もっと考えた方がいいよ」という人の言葉を信じたくなるんです。

これはとても危険なことですが、よくよく陥り勝ちです。
特にネットで情報収集する場合などは注意した方がいいでしょう。

独立起業してよかったと思っている人は楽しそうに、面白そうに今の現状を話してくれます。
その話を聴いて「自分にはできないような気がする」とか「この人が特別なんだ」と思いたくなるものですけど、それもまた怖れが作り出す幻想です。

だから、一人じゃなくて何人も会ってみるといいですね。

私のクライアントさんには「最低3人、できれば5人以上」を推奨しています。

5人ぐらいの人と話すと、だんだんその世界が常識のように思えてくるものですから。

※一般的に、人が言う「みんなやってるよ!」というものは、その人の身の回りにいる数人程度の人がやってることで、それを「みんな」と表現するものです。

そうして、人の話を聴いたり、ネットなどで情報収集していくと、だんだん自分が「その気」になってくるんですね。

大丈夫という確信は持てないけれど、だんだんそういう気分になってきます。

ちなみに「離婚したいけど勇気がでない奥さん」を1DAYやリトリートなどのセミナーでセッションするときは、会場内から「離婚してよかったと思うバツイチの皆さん」にインタビューしたり、彼女たちに励ましてもらったりすることもよくやります。

うまく行った人、良かったと思ってる人の放つエネルギーに自分を晒すことで、「その気」になりやすくなるんですね。

一歩踏み出したいけど勇気が出ないときに自分の頭の中だけで考えていては必ず行き詰るし、良い方向には考えられません。
だから、今回ご紹介した方法などを試して頂くと、するっと行動に移せるようになるんじゃないかと思っているんです。

★より自分のあり方をつい有するメルマガ&動画「オンラインスクール」
https://www.mag2.com/m/0001677732.html

★ライフワークを見つけて実践するための本

「つい「他人軸」になるあなたが7日間で自分らしい生き方を見つける方法」(あさ出版)


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