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味は好きなのに辛いものが食べられない人がいるように(=私)、人が怖い、自分を出せない、というのも「個性」として捉えることで、自己肯定感を高めることができます。
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とにかく自分を出すのが苦手な♂です(笑)
中学生の頃にイジメ&親の厳しさですっごい人が怖くなって、それが元で小学生の頃の友達もうっぜぇなコイツ、みたいな感じで離れていったんです。
そのまま6年必死に頑張ったんですが、(人が怖いとか嫌だ、克服してやるー!な気持ちで)うつ病になってしまして汗
今はほぼうつ病は治ったんですが、仕事しても友達とでも長続きしなくて、心が開いたり閉じたりを、大きい波で繰り返してしまうんです。
どん底まで落ちてた頃は、いつか辛さを乗り越えて同じ様な境遇の子供を助けられる仕事につきたい!とか思って頑張ってたんですが(今は介護士しています)、余裕が無くなると昔の自分が泣き出すような感覚に襲われるんです。
多分ロックマンに該当するかなー?とは思うんですが、どうすれば昔の事から抜け出せるのか分からなくて、アドバイス頂けたらなーと思います。
(Aさん)
貴重な男性からの投稿ありがとうございますっ!!
この自立系武闘派女子という名のピラニアが蠢く川に飛び込むのは並大抵の勇気ではないと思います。素晴らしい男性です。ありがとうございますっ!!(要するに大歓迎であり、もっと男性に来て欲しい!という切実なる筆者の声です)
でも、今日のリクエストは女性の皆さんにも共通するところですね。
さて、根本先生お得の技「そもそも論攻撃!」でございますけれど、
>とにかく自分を出すのが苦手
それってダメなことなの?
いけないことなの?
自分を出さなきゃいけないものなの?
心を開かなきゃダメなの?
人それぞれ得手不得手がありまして、例えば私は韓国料理が好きなのに辛いものが苦手という決定的な難点があり、控えざるを得ない状況にあります。
お酒飲めたらいいな~、と思うのに、体質的に飲めない人もいますよね。
「心を開いてもっと自分を出せたらいいなあ」と思うけれど、それが苦手な方も当然いらっしゃると思うのです。
「長く付き合える友達がいたらいいなあ」と思っても、その気質や趣味から、それが難しい方もいます。
時々私のブログに出てくる宇宙人系、芸術家系の方に多い傾向ですね。
しかも、Aさん、うつ病になるくらい超絶頑張って克服しようとされたんでしょう?
それって素晴らしいことですよね。
逆に言えば、それだけ「人のことが大好きだ!」ということなんじゃないかと思うわけです。
そして、そこでの頑張りは無駄にはならないんです。
学んだこと、気付いたこと、得られたものもたくさんあるはず。
「人が怖いとか嫌だ、克服してやるー!」ってとりくんだことって全部無駄だったのか?ってことを考えてみてほしいんです。
うまく行かないこともたくさんあったと思うけれど、得たものもきっとあるはずです。
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自分を変えようとするとき、苦手を克服しようとするとき、多くの人は「そんな自分ではダメだ」という“否定”からスタートすることが多いと思います。
それは言ってみれば、マイナスからのスタートを自ら選択することとなり、そのプロセスはまるで借金を返済するような気分になります。
その借金を返済する気分が楽しい、好き、面白い、やりがいがある!と思える人ならば、問題はありません。
けれど、いやあ、それって辛いよね~、ほんと、嫌やわ~って方にはそのプロセスは苦しいだけになってしまいます。
それを“肯定”から始めるとどうでしょうか?
「今のままの自分でもOKだけど、もっとよくなりたい!」という思いです。
これは貯金するような感覚で、一つ一つのプロセスがプラス(成長)に感じられるものです。
自己肯定感があるのとないのでは、スタート地点が変わってしまうのです。
そして、そこで大切なことは「否定」を作る「基準」があるということなんです。
「これが正しい」「これが理想」「これが普通」という基準があって、それを満たしていないと自分が判断していることから、自己否定が始まります。
基準を自分以外のものに置くので「他人軸」の状態になります。
Aさんの場合も、厳しい親から「基準」を押し付けられたかもしれないし、いじめから「こうすればいじめられない」という基準を作り出したのかもしれませんが、どちらにせよ、自分を否定するものになってしまうんですよね。
とはいえ、多くの人にとって自分を変えるときに否定を使うのは無理ないこと。
だから、「あ、否定してる!」と気付いたら、「自己肯定感、自己肯定感、自分軸、自分軸」ってつぶやいて、その自分を肯定する方に舵を切ります。
それだけで一気に借金が返済されるというのが心の世界です。
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で、そもそも論はまだまだ続くのですが、人とうまくやる方法にも個性ってのがあるんです。
ちなみに私も妻も近い距離で長く付き合うのはあまり得意ではなくて、そこそこの距離感を保つ方がいいみたいです。(だから、出張族なの。)
AさんにはAさんのちょうどいい人との付き合い方があるんです。
Bさんとは違い、Cさんとも違い、一般的日本人の平均とも違う、付き合い方。
Aさんなりの、Aさんが心地よいと感じる距離感があるんですよね。
>中学生の頃にイジメ&親の厳しさですっごい人が怖くなって、
という因果関係なのですけど、いじめは確かに辛いことだし、怖いことだし、それが原因で人間不信になるし、トラウマとして残るものです。
が、最近、私はちょっと違う見方をしてるんです。
「いじめや親が厳しかったから、人が怖くなったのかな???もしかしたら、もともと人が怖いAさんが、いじめや親の厳しさを体験してそれに気付いただけじゃないのかな?」
「学生時代に無理やり酒を飲まされて、お酒が飲めなくなったのかな?元々お酒が体に合わないことを、学生時代に気付かされただけなんじゃないかな?」と同じ理屈です。
ちなみに「人が怖い」って表現しましたが、当然、それが悪いってことではありません。
感受性が強い方は他人から受ける影響を怖れて引きこもることで自分を守ります。
感じ過ぎるから、怖れという防衛本能を発動して、人と距離を取ろうとするわけです。
だから、人が怖いと感じることを「欠点」ではなてく「個性」として捉えたらどうなんでしょう?と思うのです。
そうすると、Aさんが「人が怖いからこそ持つ価値」が発動できるようになります。
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>どん底まで落ちてた頃は、いつか辛さを乗り越えて同じ様な境遇の子供を助けられる仕事につきたい!とか思って頑張ってたんですが(今は介護士しています)、余裕が無くなると昔の自分が泣き出すような感覚に襲われるんです。
その夢はぜひ持っておきましょう。
きっと役に立つことがあると思います。
介護士をされていても、きっと学ぶことはありますね。
おじいちゃん、おばあちゃんが相手?
利用者さんたちは怖くないのかな?
余裕がなくなって涙が出てくるなら、泣くといいです。
それは癒しの涙になります。
そして、その分だけ、辛かった思いが流れ出ていきます。
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昔の自分が泣き出すことがあるならば、その昔の自分の話を聞いて、受け止め、優しくしてあげることができそうですね。
いじめられてる頃の自分。
親が厳しくて辛かった頃の自分。
その時の自分にどんな言葉をかけてあげたいでしょうか?
できるだけ優しい言葉を、そして、その頑張りを労い、「よく我慢したなあ」って言いながら、ただ抱きしめてあげましょうか。
その時は、話を聞いてくれたり、抱きしめてくれたりする人がいなかったんでしょう?
だから、今、そんな人に、自分自身がなってあげましょう。
これ、将来役立つこと、分かりますよね???
同じような境遇の子どもたちを助けるときの練習みたいなもんです。
まずは、自分を助ける、ということです。
そうすると、その昔の傷は癒え、必ずしも悪いことばかりではなかった、と振り返られるようになります。
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さて、自分を出すのが苦手。人が怖い。そこから見えてくる価値や魅力って何でしょう?
感受性が豊か。人の気持ちが分かる。よく人を見ることができる。人の痛みが理解できる。優しさ。などなど
人や外の世界を見るよりも、心の世界を見る方が得意かもしれません。
ちなみに不思議に感じるかもしれませんが、カウンセラーって人がかつては怖かった人も多いんです。
人と密接に関わるよりも、職人的に仕事に打ち込む方が成功しやすい人もいます。
もし、人が怖い、というのを個性として捉えることができたならば、そんな可能性を見ることもできるのです。
それは大切なAさんのキャラですから、むしろ、大事にしてほしいなあ、と私は思うのです。
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自己肯定感をベースに自分らしい生き方を見つける。
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