問題を解決するには今の気分を良くするのが案外早道かもよ。



今の自分の気分を良くすると、気分のいい状況が引き寄せられます。
問題にぶち当たるとネガティブな思いが出て来るし、その原因を過去に求めると凹んでしまうこともあるけれど、今の気分を良くすることで問題が解決していくことだってあるんです。

過去に何があったか?というのはとても大切なことで、そのトラウマが今の問題に影響していることも少なくありません。
でも、今の問題を解決するのは必ずしも過去のトラウマを癒すことだけではないよな、という風に思っています。

そもそも過去のことをあれこれお聞きするのも「今」を理解するため。
今、なんでそうなっちゃってるのか?の原因が過去の体験にあるんじゃないかな?という見方をしているためです。

例えば、昨日もそういうカウンセリングをしたのですが、支配的な母親の影響で距離の近い人に言いたいことが言えなくなってしまった、という場合、その子ども時代に我慢した思いを吐き出していくことは、その問題の解決に有効だと思っています。

とはいえ、「今」を生きるのに、そんな辛い思いをしなきゃいけないか?というと、他にもアプローチっていっぱいあると思うんです。

昔から「好きなことしましょう」とか「自分が笑顔になることをしましょう」というのは、問題をごまかしたり、気を紛らわしたりするのが目的ではなく、それもまた問題解決に向けての方法だからです。

私は人生の両輪というのは「パートナーシップ(+家族)」と「ライフワーク」だと思っているフシがありまして、「自分らしく生きる」という状況になると、自然とその両方が手に入ると思っています。(望めば、ですけどね)

それで「旦那が離婚とか言い出してついつい刀を抜きそうになるんでさ」と言う自武女の奥さまに「まあまあ、落ち着きなせえ。ところで、姐さんはやりたいビジネスはねえんですかい?」なんて質問を投げかけたりします。
パートナーシップがうまく回らなくなったら、ライフワークの方を回すことで、パートナーシップの方も動き出すことがよくあるんです。

その例で言えば、こんな話もありました。
以前、あるクライアントさんは彼氏からの一方的な婚約破棄で凹んでいた時に、かつての趣味だったバイクに再び目覚め、週末ごとにツーリングに出かけていました。そのうち彼氏のことなんてどうでもよくなり、ツーリング仲間の彼と電撃結婚しました。
彼女の場合、両親の不仲やお父さんの突然の死など、カウンセラーとしてはぜひ扱いたい過去のトラウマが色々あったんですが、結果的にそこにはあまり触れずに幸せになりました。
その後、赤ちゃんを抱っこして挨拶に来てくれたことがあったんですが、あれだけ恨んでいた母親とも仲直りし、「この子、お父さんからの贈り物のような気がするんです」なんて言ってて、あら、すっかり癒されてるじゃん、と感動した次第です。

「今できることって何だろう?」ってことをセミナーやカウンセリング中によく考えています。

過去と向き合うのがいいのか?
今楽しいことを見つけていくことがいいのか?
とりあえず、笑うことがいいのか?

昨日のカウンセリングでこんな話をしたんです。

「旦那さんとの関係を改善するのって短期決戦じゃなくて、長期戦でしょう?すでに半年以上経ってるし。
だから、半年、1年続けられることをやった方がいいんです。
1,2か月なら「頑張る」「嫌なことも我慢して向き合う」という方法も行けますが、そんなの1年も続かないでしょう?
だから、やはり今の自分が笑顔になれることにふだんは意識を向けることがとっても大切なんです。
そこで自分のご機嫌を取って、気分を良くして、そうすると、不思議と余裕が出て来るので、そしたら、旦那さんと向き合うこともそんなに焦ったり、不安に駆られたりせずに、堂々と向き合えるようになります。

こんな状況でもチョコレートを食べたら甘くておいしいって感じられるようになってきたんでしょう?だったら、今、自分の気分を良くすることって可能になってきてるんですよ。

で、旦那さんのことは、今日出す宿題をとりあえずやりながら、セミナーとかカウンセリングとかの場だけで取り組むことにするといいですよ。

とりあえず、お勧めのセミナーは「本気の手放しワーク」と「リトリートセミナー」ですかね?どうでっか?奥さん!」

最後は営業になってんじゃん、というツッコミもあろうかと思いますが、ほぼ実話です(笑)

問題勃発直後は「食べ物の味がしない」とか「景色に色がついていない」という風に感じるときもあります。
そういう時は、誰かにじっくりと話を聴いてもらったり、今の気持ちをノートに書き綴ったりして、感情のデトックスをすることが大事です。

でも、その時期を過ぎたら、自分で自分を楽しませてあげることもできるんです。

ということで、私は今起きてる問題に対しては

・その問題の原因となる過去のできごとを癒す
・今できることをやって気分を良くする
・自分が本当にしたいことに向けて一歩踏み出す

この過去、現在、未来の3つの視点から考えるようにしています。
そして、それぞれを絡めて「今できること」をやっていくと、問題に対して自分軸で向き合えるし、また、むしろ、楽しみながら成長を実感できると思っているのです。

「お母さんのことが許せないんです。許さなきゃいけないんですよね?」と姐さんが聞いて来たら「それなら別にいいんちゃう?許さなきゃ解決しないってもんでもないしね」と答えます。
そんなにいやだったら別にやらなくてもねえ、と思います。
だったら、そこを回避してやっていくアプローチを探しましょうか?と。
大阪在住の飛行機がきらい!って人が新幹線で東京へ行くように。

で、いい気分になって「そろそろおかんのこと向き合ってみようかな~♪」てなったら、ガッツリ取り組めばいいんです。まあ、その頃にはお母さんのこと、勝手に許せてるかもしれないですけど。

「今、やりたいことが見つからないんですよ。自分が好きなことが分かんないんです。」という兄ぃには「じゃあ、見つけなくてもいいのかもしれないね。そのうち見つかるんちゃう?」って答えます。
「それよりも今、気分が良くなることを探してやってみようよ」って。
で、それでも何かきっかけが欲しいって言うなら、「子どもの頃、ハマったものって何?」って過去の話を振ってもいいし、「とりあえずカラダ動かしてみるのはどう?」とか言ってみたりします。

好きなことをしましょう。
自分が笑顔になれることをしましょう。

カウンセリングのたびにそんな話をしてます。

「気分のいい未来を引き寄せるには、今の気分を良くしておくことがいい」と思ってるからです。

いい状況が「いい気分」を作ってくれるんじゃなくて、「いい気分」がいい状況を作ってくれるんです。(←これ、すっごく重要)

状況に依存するのは自分軸の生き方じゃないですよね。

いい気分のときって赤信号に引っかかってもイライラしないんです。
でも、悪い気分の時は赤信号のせいにして自分の悪い気分を正当化しようとするんです。
赤信号が悪いんじゃないんです。
自分の気分によって赤信号を悪者にしてるだけなんです。可哀想でしょ?赤信号。

だから、自己肯定感があがっていくとと旦那が浮気しても傷つかないし、会社を首になっても動揺しないし、クレームをもらっても感謝できたりするんです。

旦那の浮気が奥さまを傷つけるんじゃありません。
会社を首になったことが不幸の始まりではありません。
クレームがあなたを追いつめるんじゃありません。

自分の気分(自分の心の状態、自己肯定感の度合い)が、それを良くも悪くもするのです。

とはいえ、その大前提として、

「それってほんまに問題か?」

って話もありますけれど。

自分軸で生きられるようになる=主体的に生きる=自己肯定感が高い=自分らしく生きられる、という風になると、悩みが悩みじゃなくなっていくんです。

すべて「成長するチャンス」に見えるし、新たなステージのドアが開いたって感じられるし、よし次の問題はこれか?と思えるようになります。

そして、私はそういう風になれるにはどうしたらいいのか?ということを自分で実験しつつ、周りの人の情報を入手しつつ、読者やクライアントさんの皆さんに提供していければな、と思っているのです。

以上、昨夜、久々に行ったバーのポートワインがえらく美味しくて“自分の気分をよくするために”3杯も飲んでしまったことへの言い訳でしたっ!!

ちなみにアマゾンでも在庫が復活したこの本ではそういうことを書いています。

「敏感すぎるあなたが7日間で自己肯定感をあげる方法」(あさ出版)


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