体に出て来る症状について、そして、趣味・遊びを仕事にするにはどうしたらいいのか?



珍しく2つのテーマを1つの記事にはめ込みました。
「体は正直だのお」というセリフは、ほんとその通り!という話と、「好きなことをやっていたらそれがいつしか仕事になる」というお話です。

ご無沙汰しております。
いつもブログを拝見しております。(本当に!)

お陰様で、結婚前提の同棲も決まり、この度、正社員での再就職も決まりました!!ありがとうございます(^_^)

会社(お店)都合もあり、4月末頃から働き始めました。
そして…休みを1日挟んだにも関わらず、3日目で体調を崩しました(爆)

今まで、「同棲も決まった事だし、後は収入を得られれば万事解決!採用も決まった!順調!」なんて思ってました…。

いざ入ってみると。かなり年上の方ばかりの小さな職場・会社ですが、穏やかな方ばかりだし、大丈夫そう、続けられそうと思ったのですが、
疲れやすい私は、最近のスケジュールやフルタイムや拘束時間10時間以上は、どうも忙し過ぎたようです。

正社員だからそれくらいは、と思い込んで、すっかり自分の事を忘れていた様です…。

この働き方では、同棲は何とかなっても(それも怪しいけど…)結婚できない!!
休日に寝て過ごして、寝て過ごさなければ後日体調を崩す、なんてありえない!!orz と思いました…でも休みたかったのも事実…。

だけど、今はまだ辞める!!って気はないし、まだ学ぶ事もある気がしています。学ぶ事を学び、スキルもつけ、貯金もしっかりして、ゆくゆくは転職しようと思っています。

そこで、根本先生に質問です!
今回、自分なりに色々考えて、(自分の好きな事、生活が組み立てられる、先を見据えられる、職場の雰囲気、こ忙しい・せわしくない等)

寝る事や毛布が好きなので、寝具の会社に、正直に毛布が好きだといって、面接を受けに行きました。

しかし働き方がどうも違う気がする…今は仕方ないけど…華やかでもない…笑(失礼)

華やかだと気後れするフシもあるし、多分自分が華やかなのでそれはいいのですが。爆

真面目に、どうしたら、趣味・遊び・仕事が一緒になり、かつ、楽に楽しく生活出来る仕事と出会えるんでしょうか!?

最近、好きな事や興味はあれど、休日にする趣味がないなぁとも感じています。
これももしかして関係あるのですかね…

前にも、趣味・遊び・仕事については記事になっていましたが、改めて、詳しく知りたいです。

ネタになれば、ぜひ使ってください。
お体に気を付けて、頑張って下さい(^_^)
(Kさん)

>疲れやすい私は、最近のスケジュールやフルタイムや拘束時間10時間以上は、どうも忙し過ぎたようです。

これに気付けたことは幸いですねー。

私、妻が体が弱かったり、病気をしたりした関係(それも過去形なのが素晴らしい!)もあり、また、周りの友人にも病気や障害を持っている人がいる関係で

「体が大事」

という意識がとっても強いんですね。だから、体調に出ているんだったら、まずそこを治し、体調がよくなる環境を整えましょう!という提案をするカウンセラーなんです。

心理学的に見ても、心と体は繋がっていて、病気は抑圧された感情が作り出しているという見方をしています。

(1)不調というのはまず感情的な不快感から始まります。
嫌だな、理不尽だな、しんどいな、思い白くないな、楽しくないな、笑えないな、という状況です。

それが「それって自分に合ってない環境ですよ~」という最初のサイン。

でも、多くの方がそれを無視しますね。Kさんも書いてくださってます。

>正社員だからそれくらいは、と思い込んで、すっかり自分の事を忘れていた様です…。

という風に、「社会人だから」「正社員だから」「雇ってもらってるんだから」「仕事しないと生活できないから」「仕事ってそういうもんだから」「わがまま言っちゃいけないから」などの理由を外側から持って来たり、考え出したりして、その感情からのサインをスルーします。

そうすると、その不快感は抑圧されて顕在意識から潜在意識にだんだん押し込まれていきます。

そうすると「始めは嫌だったけど、最近はあんまり嫌じゃなくなってきた」という状態になります。
それを多くの人は「慣れ」と言います。
でも、心理的に見ると「麻痺」であることも多いです。麻痺、すなわち、感情を抑圧することによって感じられなくなった状態です。

もちろん、取り組み方を変えたりして「始めは嫌だったけど、最近は仕事が面白く、楽しくなってきた」のであればOKですね。それは抑圧ではありません。

「嫌じゃなくなってきたけど、別に楽しいわけでもない」というのは抑圧の可能性が高いです。

(2)抑圧された感情は次に人間関係のトラブルや仕事上のミスを作り出します。

典型的なのは「合わない上司」「言うことを聞かない部下」「波長の合わない同僚」「話の通じない取引先」「無能な社員」といった形ですし、また、ミスやトラブルなどを繰り返し起こすようになります。
ケアレスミスや連絡のすれ違いによるトラブルなどもその一つです。

これもまた「あんたはこの環境に合ってまへんで。そろそろ変えた方がええで」というサインです。

しかし、多くの方はそのサインもまた無視します。

「自分が未熟だからいけないんだ」「もっと頑張らなきゃいけない」「仕事なんだからそれくらい我慢しなきゃいけない」と思ったり、上司や周りからもそんな風に叱責されたりして、「自分がいけないから人間関係にトラブルが起こるんだ」みたいに自分に鞭を入れるわけですね。

(3)そうすると、さらにその感情は潜在意識でも深い方、時には無意識の領域まで抑圧されていきます。

無意識の領域というのは「感覚」であり、「体」の世界です。

「感じきれない感情は体に出る」と言いまして、セミナーでも心の深い領域を扱っていくと、体に反応が出ることもよくあります。
(「左目だけから涙が出ます」「指先がしびれて来たんです」「なんか、お腹が痛いんですが」「予定ではない生理が始まってしまって」などのように)

その「体」に出て来る状態というのが「病気」であったり、「ケガ」であったり、「事故」であったりするのです。

もちろん、その病気やケガも最初は軽微に見えるものから始まります。
風邪を引きやすくなったり、指を切ることが増えたり、コケて膝を怪我したり、など。

でも、それがさらに抑圧されていくと慢性的な症状になり、やがては病院のお世話にならなきゃいけなくなります。

そういうわけで、体に症状が出る、ということは、相当抑圧したものが溜まってるんじゃね?という見方をするので、早急に体調を整えることを優先しましょう!万難を排して体を元気にしましょう!という考えになるのです。

だから、Kさんのように「体調を崩してしまう」とか「休日を寝て暮らさないと平日仕事ができない」みたいな状況になるということは、よほど、自分の身に合わないことをしてきた証拠であり、やはり働き方なり、生き方なりを自分らしいものに変える必要があるんです。

以前、こんなクライアントさんがいました。
彼女は本当はお肉があまり好きではなかったのですが、旦那さんが大の肉好きで魚を出しても手を付けないため、結婚してからはずっとお肉の生活をしていました。
そんな生活を1,2年続けていたら、それまで収まっていたアトピーが復活し、また、体調を崩して仕事を休むことが増えてきたんですね。

これ、分かりやすい事例だと思いませんか?

自分に合わないものを相手に合わせて摂っていたら、そら、病気になりますよね?

案の定、彼女だけ肉食をやめたらアトピーの症状は少しずつ収まっていきました。
とはいえ、夫婦生活のストレスもあって、解消にはしばらくの時間がかかりましたけど。

私たちは特に健康体で生きてきた人ほど、心や体からのメッセージを無視します。
体調を崩しても、そんな自分を責めます。

体調を崩すくらい合わないことをしているのに、体調を崩した自分を責めてしまうのです。

おかしいと思いません?

そして、人によってはもっと頑張ろうとしてしまうんです。

さて、相変わらず長い前戯なわけですけど(笑)ようやくKさんの本題ですね。

>どうしたら、趣味・遊び・仕事が一緒になり、かつ、楽に楽しく生活出来る仕事と出会えるんでしょうか!?

多くの方にとって「仕事」というのは、既存のシステムに自分を合わせるもの、として捉えられています。
「会社」と言う組織があり、そこに自分が属することでお給料をもらう、という考え方です。
それは「会社」に入る前は「学校」という組織があり、その学校に自分を合わせてきた延長線上にあるものです。
そもそも「学校」にだって合う合わないがあり、ゆえにうちの子どもたちはふつうの学校には通っていないのです。

もちろん、その「会社」というのは人と同じで人格があり(いわゆる社風って奴ですね)、合う合わないが顕著に出ます。

例えば、私も昔はふつうのサラリーマンをしていたのですが、私の先輩や同僚はとてもイキイキと仕事をしていました。
彼らはその会社に「合っている」わけで、だから、その仕事や生活を楽しむことができていたんです。
でも、私はその会社に、というか、会社員と言うシステムに合わなかったので病気にもなったし、苦痛でしかありませんでした。

それは味覚や趣味の違いと同じで、どちらが正しいというわけではなく、単に好き嫌い、合う合わないだけなのですね。

で、自分に合う世界は何だろう?という風に「自分軸」で考えるようになりました。

これ、いろんな考え方があると思うのですが、「趣味・遊び・仕事が一緒になる」というのは「結果論」だと思っているんです。

始めから「趣味・遊び」を「仕事」にしようとすると、ちょっとハードルが高すぎないかな?と思うんです。

だって、趣味や遊びと仕事を直結させるって発想って慣れてないし、したことないでしょう?

むしろ「遊んでる暇があったら勉強しなさい!」とか「遊んでばかりいてあんたはほんとにもう!」とか、「遊び=いけないこと=悪」みたいな教育を受けてきませんでした?

だから、長年の習慣により「遊び」と「仕事」は相反するもの、という意識が私たちの中には根付いていると思うんです。

そこにここ何年かで、にわかに注目されるようになった「したいことを仕事にして楽しく生きて行こう!」という生き方を知ったとしても、すぐに馴染むはずがありません。

逆に言えば、やりたいことをやってるんだけど生活するには至ってない、という思いを持っている方は、まだその「遊び=悪」という観念に縛られている可能性もあります。

その観念をどう手放すのか?と言う話はまたの機会に譲るとして(だってますます今日の記事が長くなっちゃうからさ)、だから、急に「趣味+遊び=仕事」という公式を採用するのはなかなか難しいというわけです。

もちろん、そこには「お金」という心理ブロックもあります。
好きなことや趣味、遊びをマネタイズする(お金にする)ことに罪悪感を感じていたり、また、そんなことはいけないことだ、と禁止していたりする人はとても多いです。もちろん、私もかつてはそうでした。

「お金は苦労して手に入れるもの」という観念を持っている人もとても多いですね。
逆に言えば「楽して儲ける」ということが「悪」のように思ってるわけです。

だから、そうした観念を手放していくことも大事なんですが、その一方で、まずは「好きなことや趣味にもっと没頭しよう」ということが大事なことだと思うのです。

最初から「仕事」を意識すると、それまでの仕事やお金の観念が邪魔してハードルが高くなってしまうからです。

Kさんの場合は

>最近、好きな事や興味はあれど、休日にする趣味がないなぁとも感じています。

ここにまず注目すべきだな、と思うんです。

そもそもカウンセラーや講師や作家と言う私のお仕事も、初めから仕事を目指していたわけではありません。
カウンセラーで食っていけるわけがねえ、という意見が身内にもたくさんありましたし、自分もそんなことでどうやって?と思っていたんです。

でも、心理学が好きで、楽しくて、面白くて、ハマって、カウンセリングもすごくワクワクして、楽しくて、面白くて、ハマって、その上、セミナーはどきどきして怖いんだけど、その分、すっげー楽しくて、面白い!ハマる!なんて思っていたんです。
そもそも文章を書くのは好きで、「根本さん、よくあんなに長いブログ書けますね?」と呆れた顔して質問されても「苦じゃないんですよ、ほんと。」と軽快に答えます。

そして、インターネットという素晴らしいツールが一般化したことによって、そのワクワクして楽しくて面白くてハマっているものに、「お金を払ってもええで」という人が現れたわけです。

だから、私も最初はサラリーマンとカウンセラーの二足の草鞋をこっそり履いてました。

そして、「これならやっていけるんじゃね?」と思ったときに、サラリーマンを辞めてカウンセラー業に一本化したのです。

カウンセラーっていう職業って、そもそも「お仕事っぽい」て思われるかもしれませんけど、それこそ最近ではカウンセラーもたくさん増えて来てそれらしくなりましたけど、17年前って、ほんと「え?何?宗教?危ない人?」だったわけですし、「そんなんで食っていけるの?」という環境でしたし、「人の話聞いてお金取るの?ずるくない?」という意見も当たり前にありました。

だから、好きなことを夢中になってやっているうちにそれが仕事になっちゃった、というケースだと私は思っているんです。

先日、コラボセミナーをしたブロガー/作家/カウンセラーの立花岳志さんは面白いことをおっしゃってます。
「寿司屋が好きで、年間200件も寿司屋通いをしていたら、寿司屋さんからコンサルの依頼が入って、寿司屋に行くことが仕事になっちゃった」と。

あら、羨ましい(笑)

※立花さんのブログはこちら
http://www.ttcbn.net/no_second_life/

要するに、そういうことなのです。

好きなことや趣味を夢中になってやっていると、その世界では突出した人材になります。もちろん、日本一、世界一になる必要なんてなりません。
たぶん、誰もがその好きなことに関して100人に1人くらいになります。
だって「その好きなこと」をやってる人がそもそも100人に数人くらいしかいないはずだから。

そして、その好きなことが2つあって、それを夢中になってやっていれば、100×100で1万人に1人の人材になります。
これ、かなりレアなんです。

これだけで収入を得られるようになっていきます。

こういう理屈を書くとまた長くなっちゃうし、たぶん、過去ブログでも書いてるような気がするのでちょっと端折りますが、要するに好きなことを夢中でやっていると、それだけでレアな人材になり、レアてことは商業価値がある、ということになり、そこにお金が発生してくるわけです。

だから、Kさんにとってはまずは「好きなこと、趣味と言えるもの」を見つけて、それを夢中になってハマって楽しんでみましょうってことなのです。

「天職と適職」という話があります。
昔こんな記事を書きましたので参考にしてください。

http://www.counselingservice.jp/lecture/lec328-1.html

趣味を貫いて天職(ライフワーク)にしていくと、それを支えるための仕事が必要になり、それを「適職」と言います。
天職と適職は相互補完関係にあるので、適職も楽しんで仕事ができるようになります。

また、こちらの記事も参考になると思います。
まずは自分を知るところから始めましょう、という記事です。

「自分を知り、自分に合わせた人生をデザインし、それを実践する。」
http://nemotohiroyuki.jp/everyday-psychology/20363


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