感情サンドバックから卒業する方法。



今起きている状況は自分が「同意」した上で成り立っているもの。
その視点から取り組むことで状況を変えていくことができます。
被害者視点から自己責任という視点で取り組んでいきましょう。

***
根本さんこんにちわ。
いつも辛い時拝見させて頂いてます。
いつもネタ提供として話して少し落ち着きます。
今日も朝っぱらから送ります!

私はいつも誰かの怒りのはけ口にされてしまいます。
母や姉、過去の職場の上司、過去の友達、怒鳴られたり、からかわれて笑われて、、私の何が悪いのでしょうか。
今の職場の上司にモラハラされてます。
仕事を黙々と頑張ってたら「しゃべらないから地蔵みたい」とか、わからないことを聞いたら怒鳴られたり、、昨日から職場にいけなくなってしまいました。
ずっと寝たきりで、私のはけ口はタバコです。ですが本数が増えるに連れ体が辛いです。
私の何が悪いのかわからず、もし転職してもまた理不尽に怒られると思うと怖いです。
言い返せばいいのに言われた直後は頭が???で一杯で後から怒りがこみあげてきて、結局言えずじまいです。みんなのサンドバックになってしまうのが悔しくてしょうがありません。
どうすれば良いのでしょうか。。
お時間ありましたらネタとして使ってください。
(Yさん)
***

Yさんが続いていますね。皆さん別人なんですけど。修正しなくて楽なんですけど。
Mさんが多いと思っていたらYさんも頑張ってます!

さてサンドバックのYさん。
いつも通りの無責任発言から参りたいと思います。

「いじられきゃらなんですよ。愛されキャラなんですよ。それを受け取ってくださいね!」

どうでしょう?
バカにされてるように感じましたか??

そんなことねー!!って全力で叫びたくなりましたか?

言い方には気を付けなきゃいけないんですけど、たぶん、Yさんの今のキャラ設定を少し変えると愛されキャラになると思うんです。

「からかわれる」→「いじられる」に変換されますから。

さて、ここからが本題です。

>私はいつも誰かの怒りのはけ口にされてしまいます。

ブログでもよく扱っている話の展開なので何度も読んだよ!って方もいらっしゃるかもしれませんが、それを「何度も読まなきゃいけないってことなのねっ!あたしは!!」と解釈できる方はこの先をお読みください(笑)

一つ目は「母や姉」というのがポイントですね。
幼少期から怒りのはけ口、感情サンドバックと化して来たのであれば、「それが私」と潜在意識にインプットされています。

「私は感情サンドバックなんです!」ってのぼりを掲げて歩いているようなものですから、通りすがりのおっさんや飲み屋で隣り合わせた集団からも「じゃあ、遠慮なく!」って罵声を浴びせかけられます。

おでこの電光掲示板に「どうぞ私に感情をぶつけてください」って表示されるもんですから歴代の上司も「じゃあ、遠慮なく!」と理不尽なことでいじめられるようになります。

「慣れ」というか「習慣」って奴ですね。

「私は自分では望んでないはずなのに怒りのはけ口にされる」という「思い込み」があって、その通りの現実を作っているのです。

このケースではまずは感情ブロックを作るところから始めることが多いんですね。
「母と姉」には暴言吐けますか?
今でも感情的に押されっぱなしですか?

家族や歴代の上司、彼氏、友達にも怒りは感じられますか?
その怒りを溜め込んでいる分だけ周りから怒りを引き寄せやすくなります。

でも、どうでしょう?
Yさんは怒りを表現できる方でしょうか。
それとも黙って抱え込んでしまうタイプ?

身動きできなくなるってことは怒りを封じてしまうのかもしれないんですね。

内なる怒りが外からの怒りを引き寄せるってのはほんとのことなので、まずは怒り爆発!は重要です。

怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒ーっ!!!と廊下をダッシュしましょう。

周りの人の怒りを許せないと自分の怒りも許せないことが多いですからね。

「こんな理不尽なことばかりしよって、この野郎!!!!(以下放送禁止用語を連呼)」
というエクササイズはぜひやって欲しいところです。

さて、そんなYさんの感情のはけ口がタバコってことですが、そんなときってタバコをどんな風に消してますか?
丁寧にそっと消えるようにしますか?それとも荒々しくもみ消しますか?

このタバコが私なんだな、と思ってみるといいです。
周りの人が私を扱うときはこんな気分なんだ、と。

だから、タバコの火を消す時はできるだけ優しくしてみると良いですよ。
それだけでもね、少し優しい気分がやってきます。

そして、私がYさんに一番聞きたいこと。

それは「もし、Yさんが自分は感情サンドバックに相応しいと思っているならば、それはなぜでしょう?」という質問です。

できるだけ素直に、自分の心に、自分の感覚に聞いてみてください。
意識的には「嫌だ」と思っていることだし、「違う」と思いたいものです。
でも、それが自分に相応しいと思っているとするならば、なぜだろう?って考えてみるんですね。

「性格悪いしなあ」
「私もなんだかんだ意地悪だしなあ」
「暗いしなあ」
「私といても面白くないしなあ」
「人として価値ないしなあ」
等々、ただ思いつくままに書き出してみましょう。

これは頭の中で考えるだけではダメで、書き出す、ということが大事です。
書くことによって解放され、気付き促進されるだけでなく、目にすることで改めて「自分が自分にしていること」が明確になります。

必ずどこかで「そうされるのが私には当然」と思っている部分があるからこそ、どこにいっても理不尽な目に遭うし、感情のはけ口にされるんです。

そういう雰囲気を作ってしまう自分がいるんですね。

それを「被害者の視点」ではなく「自己責任(アカウンタビリティ)の視点」から見ていくことをお勧めしたいのです。

自分が作ってるんだから、自分で何とかできます。
もし他人がやってることだったら、その人が変わらなければいけないです。

そうして、いつもと同じ話になっちゃうんですが、自分を愛する、ということをYさんは学んでいきます。

Yさんの抱えている問題は自分を愛することを始めると途端に変化が起こるのでとても分かりやすいと思います。

だからぜひ、「自分を愛すると世界はどう変わるのか?」という実験をするつもりで取り組んでみてもいいでしょう。

自分の素晴らしいところを探して、そこを愛してあげる。
自分の価値を受け取る。
自分なりに頑張ってきたことを認める。

そうした自己承認や自分を愛する心がけをぜひ持ってみてください。

また、

私が人から愛される理由

をぜひ探してみてください。

お茶目だから。
天真爛漫だから。
天然キャラだから。

これは自分で自分の魅力を見つけるにもいい方法です。

さて、今、Yさんはどんな気持ちでしょう?
やってみようじゃないの!!という感じでしょうか?
それとも「どうせ無理だよね」と思っているでしょうか?

実は今この姿勢が大切なポイントになります。

もし、「感情サンドバックはもう嫌だから早く卒業したい」という思いが本物ならば、サッとこの課題に取り組むことができます。
でも、その一方で「卒業したいんだけど、なぜかまだちょっと今の状態でいたい。変わるのは怖い」という思いがある場合は、この課題に前向きに取り組めません。
その場合はもうしばらく「保留」にして、「もう嫌だ~何とかする!!」というモチベーションが上がってくるのを待つのがいいと思います。
「なぜ、変わりたくないんだろう??なぜ、変わるのが怖いんだろう?」と思うのもOKです。

さて、なぜ、この状況を自分が望んでいるのか?という視点から入ることで大きく状況も変わり始めます。
まずはその意識から始めていきましょう。

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