根本流お金の心理学(2)~お金と依存、自立、対等性~



お金に振り回されたり、ついついお金に何かしてもらうことばかりを考えていませんか?
お金との対等性を意識してみると見方がガラッと変わるかもしれません。

「私って何だかんだ彼の言いなりなんだよね。ご飯も本当はお寿司とか焼肉とか食べたいんだけど、彼がダメって言うからけっこう我慢してんだよね。
旅行ももっとバンバン行きたいのよ。私、海外好きだからさ。でも、彼はあまり賛成じゃなくて、近場の安いところばかりなのよ。
それに私、洋服好きでしょう?でも、彼がその辺も厳しいのよね。この間もかわいいワンピース見つけたのに彼はダメだって言うの。
もう、すっごくストレスたまっちゃって疲れるの。」

この彼女、自分のしたいことや欲しいものは我慢しなければならず、彼に振り回されています。
自分で決定できずに彼が何でも決めて彼女はそれに従うだけですから、すごくフラストレーションも溜まります。

友達がその話を聞いたら「えー、なんで付き合ってるの?別れたらいいのに」て言いそうな感じです。
でも、別れられないんです。

その結果、すっかり彼に依存するようになってしまいました。

この彼、実は皆さんもよくご存じの人。
あの慶応大学を創設したユッキーこと、福沢諭吉さんです。

そう、お金さんなんですね(笑)

物事を決めるときに「好き」で選ぶか、あるいは「金額」で決めるか?は重要な運命の分かれ道です。

それが一致しているときはいいんですけど「好きなのはこっちだけど高いから我慢して安い方を買う」というのは、お金に決定権を与えてしまってる状態。
すなわち、お金との関係性が「依存」になってしまっているのです。

依存が辛いのは皆さんも恋愛や仕事で経験されたことがあるでしょう?

でも、恋愛や仕事だったら何とかその依存から脱却したいと考えるものだけど、お金に依存している状態からはもう諦めてしまっているのか抜け出そうという意識はあまりないのかもしれません。

そもそも「お金が自立、私が依存」という関係って意識したことありますか?

とはいえ、100%お金に依存している人は少ないと思います。
決定権をお金に与えない“ジャンル”を人それぞれ持っているものです。

そのジャンルは「自分が大切にしたいもの」。

例えば、食事に気を付けていらっしゃる方は家で使う調味料に「ちゃんとした方法で作られたもの」を選ぶと思います。
工場の大量生産品は安いけれど、それは択ばず、伝統的な方法で作られたものを高いけれど買うと思います。
この場合はお金に決定権を与えていませんね。

例えば「旅の恥はかき捨てよね」と旅先では普段よりもお財布のヒモが緩んで散在してしまうこともあるでしょう。
それは「自分が楽しいこと」で決定しているのです。

だから、逆に自分が好きなもの、楽しいものに対してお金に決定権を渡してしまってるとしたら、相当しんどい思いをされてるんじゃないでしょうか?

本来お金はニュートラルなもの。
それ自体に感情的な意味はありません。
しかし、だからこそ、内なる感情をお金にはバンバン投影しやすいんです。

お金は怖いもの、と思っている人は、怖い彼氏と付き合っているようなものなのでいつもびくびくしてしまいます。

お金がないと不安になる、と思っている人は、彼がいつ私から去っていくのかすごく心配で、彼の顔色をずっと伺っているようなもの。

お金はなくなると困るもの、と思っている人は、彼に執着するだけでなく、自分から離れて行かないように様々なコントロールを仕掛けるかもしれません。

ニュートラルなもの、ということは、本来あなたとお金は対等な関係にあるものです。
それをネガティブな感情を投影することによって、依存の位置に自ら降りてしまっているのです。

お金と対等ってイメージができますか?
難しいですよね?

あなたがもし、お金に依存しているとしたら、お金に何かしてもらうことばかりを考えています。
「お金があればもっと○○なのに」という風に。

恋愛で言えば、愛することをせずに、彼に何とかしてもらうことばかり考えている人になります。
ちなみに恋愛ではそういう人はなかなか幸せな恋ができません。

それと同じことがお金との関係でも起きていると思ってみたらどうでしょうか?

そんなあなたのためのちょっとした頭の体操を。

○あなたがお金に対してしてあげられることってどんなこと?

○あなたはお金をどんな風に愛してあげますか?

「うーん・・・」って考え込んでしまうかもしれません。

お金の心理学講座ではさらに次のような実習をします。

○諭吉さんはあなたのことをどういう風に思っているでしょうか?

「あんなー、もうちょっと俺のこと大事にしてくれてもええんちゃうかな?なんか、いつも文句ばかり言うてぞんざいに扱い過ぎと違うか?わし、けっこうあんたのためにいい仕事してると思うんやけどなあ」とか?(笑)

講座に出てくださった方のアンケートを読むと「案外、諭吉さん、私のこと嫌いじゃないみたい」などの意見もあって面白かったです。

こうした意識でお金と付き合っていくと、対等な関係性になっていきます。
お互いに与え合う存在になりますから、あなたは今よりもずっとお金を大切に扱うことができるでしょうし、もっと素直にお金に向き合えるようになるでしょう。

そして、何よりも感謝の思いをお金に対して自然と持つことができます。
「一緒にいてくれてありがとう」なんて思っちゃうかもしれません。

その方が、収入の多寡にかかわらず、幸せ、豊かさを感じられるようになるのです。

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