大人になりたくない症候群の私が楽に簡単に大人になる方法は???



無理に大人になろうとしても無理がありますよね。
子どもでいたい理由に共感しつつ、大人になるための楽で安全な方法を考えていきましょう。

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根本さん

こんにちは。頑張らなくても愛される本で根本さんに出会い、それ以メルマガを毎日楽しみに読んでおります。伺いたいことがあり、メールを致します。

私は27歳になります。年齢的には大人ですし、周りの同級生は結婚したり、夢を叶えたり、バリバリ働いたり、子供がいたり、みんな大人になっています。
しかし私は、大人になりたくない!!という気持ちが年々強まっているんです。
18歳あたりから、大人になってしまう恐怖があり、誕生日が毎年嫌いです。

現在、結婚を前提に同棲中です。心から安心できて大好きな彼ですが、結婚という空気が出ると、窓から逃走したくなるのです。
結婚なんて大人のすることだし、まだ幼い頃からの夢も叶えてないし、苗字を変えに大嫌いな役所手続きに行かなきゃだし、子供なんて生まれたら甘えられてしまうし、まだ甘えてたいのに無理だよーー!!‥みたいに、大人とは思えない理由が次々湧きます。書いていて恥ずかしいです(笑)

大きな変化なのですが、先月から、11年ぶりに、1ヶ月間も無職の期間がありました。働きたくない‥という気持ちに支配され、丸太のように横たわって過ごしていました。
高校時代から、母に、うちにはお金がない、働きなさいとヒステリックに刷り込まれていて、ダブルワークをしたり、大学生以降は夜勤も進んでしていました。時には風俗も。

高校時代、アルバイトをしなくても親から必要なものを買ってもらえる友達がすごく妬ましかったのに、私はそんな甘えたにはならねぇ、と常に自立者ぶってる自分がいました。
ようやく仕事に就きましたが、働きたくない養われたい、は日々強くなります。大人の当たり前である「働くこと」に、こんなに憂鬱になる子供の私が、嫌でたまりません。
子供みたいにぬいぐるみ集めちゃったり、当時大好きだったアニメやゲームにのめりこんだり、、この子供化は、どうしたら止まりますか?
長くなってしまいましたが、大人になるヒントを頂けると幸いです。
(Iさん)
***

ピーターパンシンドロームって言葉があるんです。
「大人になりたくない症候群」と言います。

昔、こんな記事を書きました。たぶん10年以上前(笑)
若かりし頃の根本くんのフレッシュな文章もたまにはご覧ください。

「大人になりたくない心理~大人の影の子どもの心~」
http://www.counselingservice.jp/lecture/lec100.html

大人になりたくない理由は様々ですが、Iさんの場合は「子ども時代に子どもをちゃんとやってなかった」というケースに当てはまりそうですね。

>高校時代から、母に、うちにはお金がない、働きなさいとヒステリックに刷り込まれていて

ということなのですが、中学以前はどうだったんでしょう?
高校になって急にお金がなくなって、お母さんがヒステリックになったんでしょうか?
こういうお母さんの場合、きっと幼少期から子どもに何らかの依存を繰り返してることが多く、その結果、Iさんは子ども時代にお母さんのお母さん役をやってる可能性もあるんですね。

子ども時代に「親の親」をやると、当然ですけど、子どもらしい時間は過ごせませんよね?
そうすると大人になってから子ども時代を取り戻そうとするんです。

しかも、“心から安心できて大好きな彼”ですからね。
どんどん甘えたくなるし、昔できなかったことをしたくなりますよね。

どうでしょう?
彼ってある意味「理想のお母さん」みたいなところありませんか?
もちろん、精神的に、ですけど、最近はお母さん並みに家事をこなす男性も増えているので、まさに“リアル理想の母な彼”が増えてるのも確かなところです。

さて、そうして甘えられる場所(甘えることを許される場所)を得たとしたら、Iさんの内なる子どもは大喜びで子ども返りしますよね。
彼との会話ではまだ赤ちゃん言葉はでていまちぇんか?
子ども返りしゅるとよく言葉も赤ちゃんみたいになるのでち。

彼とのセックスは楽しめてますか?
子ども返り、赤ちゃん返りが本格化すると当然ですけど、大人の女性がするセックスが苦痛になっていきます。

そういう環境な上に、そもそもやりたくない仕事を高校時代から無理やり頑張ってきたわけですから、「働きたくない」と思うのは自然現象ですね。
ふつうのことですよ、本当に。

シンプルな見方をすれば、Iさんにとっては

【仕事=しんどいもの、やりたくないのに無理やりやらなきゃいけないもの】

という図式が出来上がっているわけです。

【仕事=楽しいもの。夢を叶えるワクワクするもの。人を喜ばせるもの。】

みたいなポジティブなものではないし、ましてや

【仕事=ディズニーランドよりもずっと楽しくて面白くて最高の遊園地】

でもないわけです。

で、どうしてそんな図式になっちゃったの?というと、お母さんの影響が強いわけで、これを心理学的に見れば「お母さんを許せていないんだよね」という結論を導き出します。

もしIさんがお母さんから自立し、自由になっているとすれば(つまりお母さんを許し、手放している状態だとすれば)、お母さんからの影響を排除することが可能です。
つまりは、お母さんがヒステリックに叫んでいたとしても影響を受けずに済むんです。

ところが、お母さんと癒着したり、近い距離にいるとその影響をもろに受けます。
そして、それは仕事の概念が変わっていないことから見ても「現在進行形」なのです。
つまり、お母さんと別居して何年連絡を取っていなくても、Iさんのマインドにお母さんが残した影響が強い分だけ、まだ癒着している、と言えるんです。
だから、「お母さんを許しましょう、手放しましょう」というのがセラピーの方向性となるんです。

で、お母さんを許し、手放して、その仕事への観念を変えてしまいましょう!!というのが癒しのプロセスと呼ばれるものです。

ね?たまにはまともなことを言うでしょう???(笑)

さて、その上でちょっと質問したいことがあるんです。

>この子供化は、どうしたら止まりますか?
>大人になるヒントを頂けると幸いです。

これ、本当に望んでますか?
正直に、素直な気持ちはどうでしょう?

子供化、止めたい?
大人になりたい?

ピーターパンシンドロームのもう一つの問題というのは「大人の見本」なんです。
大人になりたい、と思ったところで、憧れの大人、あんなふうになりたいな、という大人がいないと・・・ね?

【大人=しんどいもの】

だったら、やはりモチベーションは上がりません。

【大人=ならなきゃならないもの】

としても同じでしょう?

【大人=自由で、楽しくて、いろんなことが自分で好きにできるもの】

だとしたら少しはテンション上がりますか?
思考的に考えた目標ではなく、本気で考えた目標がいるんですよね。

自分がどうなりたいか?にワクワクしないと・・・達成できないばかりか、その目標がプレッシャーになります。
例えば「ダイエット」だって「痩せてきれいになってあの服この服着て楽しむんだ~!ああ、もう今からワクワク~」だったらきっと成功すると思います。
でも、「太って来たし、このままじゃ着たい服も着れないからしたくないけど頑張ってダイエットする・・・」では結果も見えてますよね?しかも、ダイエット自体がネガティブなものになってしまいます。

Iさんにとっては【仕事】も【大人】も魅力的なものに「イメージを変える」ところから始めてみるといいんです。

お母さんを許す、というのはそういう意味で両方に効果があります。
ワークショップなども使ってみてください。

また、身近で「憧れの大人」とか「楽しそうに仕事してる人」いませんか?
例えば、いつもお願いしてる美容師さんがすごく仕事楽しそうにやってる、とか、従妹のお姉ちゃんがとても大人っぽくてずっと憧れてる、とか、彼氏の先輩ですごく仕事がデキる人がいてかっこいいと思ってる、とか、60歳過ぎたおじさんなんだけどその在り方がホントに素敵で憧れる・・・みたいな。

私、まあ、職業柄もありますが、「人に会う」ということが問題解決には一番効果的だと信じてる節がありまして、だから、なんにせよ人に会うことをお勧めするんですけど、Iさんのケースではほんと人がカギを握ると思うんです。

お母さんを見て育ってこられてる分、大人や仕事に対するイメージは最悪なものになってるのかもしれません。
そしたら、無理やりにしかできませんよね。それでは長続きしないし、何よりも体に良くありません。自ら病気に向かって突き進むようなものですね。

となれば、そういうIさんの価値観や観念を変えてくれるような「人」に出会うことが一番シンプルかつ早い方法だと思うんですね。

例えば、私のセミナーはきれいな大人自立系女子が多いです。先日も「根本さんのセミナーってほんと自立した美形の女子が多いですよね」って言われたくらいで。
セミナーで、「今、好きな仕事をしてる人~」って聞くと3分の1~半分くらいは手が挙がります。
だから、機会があれば私のセミナーにもお越しください。
そんな目標が見つかるかもしれません。
ま、そもそも講師が「この人、セミナー好きなんだなあ~」という雰囲気を醸し出しながらしゃべってると思いますので。

人に会う方法、ほんとお勧めです。
無理やりモチベーション上げたりするのしんどいですから、ね。
自然と上がる方法、探しましょう。

で、話を戻して「お母さんを許す」的な話なんですけど、もし、何とかしたい気力があれば、お手紙を書くレッスンをしてみましょう。
週に1回、お母さんに手紙を書きます。
それは子どもの頃の私を思い出して書くんです。
もちろん、お母さんには見せませんよ。

子どもの頃、言えなかったこと、伝えたかったことを伝えていきます。
どんなことを書いてもいいです。罵詈雑言でもOKです(^^)
そうして、心の中でお母さんと素直な気持ちで対話することで、手放しが少しずつ進んでいきます。

ロールプレイのセッションであれば、やはりお母さん役の人を会場から選んでいただき、素直な気持ちでコミュニケーションする時間を作ります。
相当、感情が動くと思いますよ。
そして、お母さんに対して本当に欲しかったものを受け取っていきます。
最後は許し、そして、手放しです。
お母さんの元から羽ばたいて自由になるようなセッションを作りたいですね。

※ロールプレイは問題解決セミナー、もしくはリトリートセミナーで受けられます。

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