お金に対する罪悪感や怖れがいっぱいあって嫌でたまりません~お金の心理学~



子どもの頃、親がどういう風にお金を扱っていたか?がお金の概念を作り上げます。
癒しという目で見れば親への愛を再確認し、親からの愛を受け取ることでそれを変えていくことができます。

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いつもブログ拝見しています!
早速ですがリクエストさせてください。
ずばり、お金に対する感じ方についてです。
私は幼い頃に父からよく言われていた「おまえは金のかかることばかり言う!」という言葉がずっと頭の中から消えません。
習い事をしたいとお願いするとき、新しい靴や身の回りのものを買って欲しいとき、どこか旅行へ行きたいとお願いするときなどが主に記憶にあります。
お願いをするときは、まずひとりでシミュレーションをして怒られない言い方を考えていました。
父はそうは言っても結局叶えてくれることが多いのですが、お願いをするときはとても緊張していました。
私は長女で、他の兄弟はそのようなことを言われていなかったように記憶していています…。
この他にもなぜ私だけこんなに怒られるのだろうと思うことが多々ありました。
風邪をひいて怒られ、不機嫌だと怒られ、夜寝られないと親のところへ起きていくと怒られ…。

現在の私はというと育児真っ只中で、育休中です。個人事業主ですので休業中の保障はありません。
税金の支払い等すべて主人に頼っているのですが、ものすごい罪悪感があります。
実際、カードの支払いや日々の生活費にも影響していて、毎月届く支払い催促にびくびくしています。
(事業の中で当然起こる代金の請求も、すごく抵抗がありますが頑張ってやっています)
貯金や日々の管理がうまくできていなかったのもありますが、収入がなくなることがわかっているのに何も対策ができていなかった自分が情けなく感じます。
主人に迷惑をかけないようにとコソコソと自転車操業のようなことをしてる自分も嫌でたまりません。
早く仕事復帰しなければ!と気持ちばかり焦っている毎日です。
また家族に迷惑をかけてしまっている、主人はこんな私のことをどう思っているだろうと、もやもやと落ち込んだり。。
読み返すとネガティブワードのオンパレードですね!
この現状から抜け出したく、どうしたらお金に対してマイナスの感情を持たずうまく付き合っていけるのか、罪悪感が拭えるのか…ヒントをいただけると幸いです!
長文失礼しました。
(Yさん)
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あるある、というか「分かるなあ」という方、多いんじゃないでしょうか?
私もその一人。
お金に対しては不安や焦りや罪悪感がずっとありましたね。(今も完全に手放せてはないですね~)
だから、お金の心理の研究は私の20年近く続けてるテーマで、それこそ語れる話は山ほどあります(笑)

私が尊敬する福島正伸先生は「うまく行かない方がいい!だってうまく行かないほどノウハウが溜まるから!!」っておっしゃってますけれど、確かにお金の問題を抱えることで、お金についてはだいぶあれこれ学ばせてもらってます(笑)

お金ってニュートラルなもので単なる紙っぺらなので火を付けたら燃えますね。
でも、その紙に私たちはだいぶ振り回されているわけです。

ニュートラルゆえに、自分自身を投影しやすいのです。
また、人生においてとても大切なものであり、経済社会では中心的な役割を果たすものであるところも「お金」と「自分自身」って近い存在なんですよね。

自分を大切にできる人はお金を大切にできます。
自分を愛せる人はお金を愛することができます。
自分を喜ばせる人はお金で喜びを得ることができます。
受け取り上手な人はお金も受け取り上手です。

自分自身を扱うように、お金を扱っているのです。

だから、豊かさを感じたければお金を増やす、稼ぐことはもちろん、大切なんですけど、究極はやはり「自分を愛する」ことがお勧めです。

自分を笑顔にしてあげることを心がけると、お金を喜ばせることができるし、お金も自分を喜ばせてくれるようになります。

それは金額の多寡ではないんです。
月収10万でも豊かさを感じている友人もいれば、月収300万でも借金を重ねるクライアントさんもいますから。

お金って罪悪感を感じやすいものですね。
日本人は長らく「清貧」を美徳としていましたから、お金持ちであることが悪いような気がしてきました。「清く、貧しく、美しく」ですね。
「清く、豊かに、美しく」でいいと思うんですけどね、頭では。でも、心が長年の支配によってなかなか付いてこないのです。

そもそもYさんのお父さんやそのお父さん世代はずっと貧しかったんです。
だから、お金に対しては非常に厳しい見方をしてきました。
「誰が稼いでやってると思ってるんだ!」というスタンダードなお父さん言葉にもそれが表れていますね。

お金の概念は私たちが子ども時代に親がどういう風にお金を扱っていたかがベースになります。
両親がお金を「豊かさと余裕をもたらし、家族に幸せを運んでくれるもの」って扱っていれば、その子どもはその概念と共に成長し、大人になってからもお金と良好な友人関係を築いていけます。

けれど、両親がお金を悪者にしていたり、怖いもの、汚いもの、として扱っていたら、それが潜在意識に刷り込まれてます。そしたら、悪人で怖くて汚い奴とはできるだけ付き合いたくないように、お金も遠ざけてしまうようになります。

Yさんはお父さんから「お金=罪悪感」「お金=怖いもの、緊張するもの」という風に教えられてきました。
お父さん自身がきっとそういう概念を持っていたのでしょう。
お金持ちに嫉妬していたり、お金に振り回されてりしてきたのかもしれません。

そして、お金はなくなるもの、という思いが強いせいで(それはすなわち、「俺はめちゃくちゃ頑張ってこれだけ稼いでいるんだ。しかし、これ以上は稼げない男なんだ。」という思いを表します。)、お金を出すことに文句を言うのでしょう。

だから、そういう教育を受けてきたYさんは長じて大人になった今でもお金に対しては非常に緊張するし、ネガティブな思いでいっぱいになるんだろうと思います。

そういう目で見れば、Yさんにとってお金はお父さんの存在そのものかもしれません。
だから、お父さんを許し、愛することはYさんのお金との付き合い方を変えてくれるようになるでしょう。

ロールプレイのセッションで言えば、お父さん役の人と向き合い、素直な気持ちを全部吐き出していきます。
自宅でするならお手紙を何回も何回も(8回以上)書いてみるといいでしょう。
どれくらいお父さんに愛されたかったかにも気付くかもしれません。

ということでYさん、ファザコン決定ですね!!(笑)
それくらいお父さんの言いつけを守ってきてるわけですから。

そう、まずはYさんがどれくらいお父さんのことが大好きなのか、お父さんを愛して来たのか、に気付くことが大切でしょう。

それと同時に結局は満たしてくれるお父さんの愛を受け取ること。
自分がお父さんにとってとても大切な存在で、かけがえのない娘であったことを思い知ることが大事ですね。

お父さんへの不満、緊張感、怖れなどを手放し、お父さんへの愛を感じたときに、その目や存在から体でお父さんの愛を感じられるようになります。
ロールプレイのセッションでそれを体感できる確率は高いですね。

Yさんのお父さんはどんな風にYさんのことを想い、愛してくれていたのでしょう?

そういう思いを前提にして毎日やっていただきたいのは目に付くところに新札の1万円札を貼ってください。ジップロックとかに入れてキッチンの壁か冷蔵庫に貼り付けるのでいいですよ。
そして、朝は「おはよう。元気?いつもありがとう。」って挨拶から始め、1日中そのお金を見るたびに感謝したり、好きって愛情表現したりして、お子さんに接するように接してみてください。
もちろん、時々怒ってケンカしてもいいですよ。

※お金の心理学をセミナーですると、意外と皆さんお金をじーっと見たことがないんですね。諭吉先生けっこう男前だな、とか、鳳凰なんかダサくない?とか気付きがいっぱいあります(笑)

さて、長女ってことは第一子ってことでいいのかな?お兄さんはいらっしゃいました?

親ってのはなかなか素直に子どもを愛せないもので昭和生まれの不器用な男性ならなおさらです。

でも、自分に一番なついてくる子、自分のことを一番愛してくれる子、自分に似てかわいい子に“甘える”ってことをついついやっちゃうものなのです。

だから、一番親しみを感じている子どもに厳しくしてしまいます。
それはお父さん自身が自分に対して非常に厳しいからです。
きっと表には出さないでしょうけれど、Yさんのお父さんはYさんに言う以上に自分自身にその言葉を投げかけています。

というのも、私たちは心理的な距離が近い人ほど自分を扱うようにその人を扱うからなんです。

だから、長女としてだいぶ割りを食った感じかもしれませんが、大人になった今でも何かと理不尽な頼み事してきたりしませんか?(よく「家を改築するから長女のお前は100万出せ。妹は20万でいい」的な話を聞くんです。)

それだけ愛されている証、として見ることもできるんです。

だから、そういう意味でもYさんはお父さんに愛された証拠を見つけ出し、お父さんの愛を感じるって作業が効果的だと思います。

それによりご主人への罪悪感やお金に対する思いを変えていくことができます。

そもそも旦那さんはそういう思いをお持ちでしょうか?
パートナーはバランスを取り合うので案外逆の概念をお持ちであることが多いんです。

もし、旦那さんがお金に対して自由な発想をお持ちなら、お金のことは旦那さんに委ねる、任せるようにすると楽に学びが得られるかもしれません。
パートナーシップは2人で問題を解決していく場ですから。

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