春の日差しを浴びてジョギングしながら千鳥ヶ淵の桜を見物に。



おそらく例年より少し早い満開を迎えた桜に合わせるように、桜の名所「東京」に旅をかけてきた。
関東から関西に移ってきた人は春になると「大阪にはあまり桜はないの?」と思うらしい。
ないことはないけれど、たぶん、東京ほど桜への情熱が高くない関西人は街路樹には桜ではなく銀杏を選ぶようである。

定宿がなくなってしまったお陰で、6年ぶりにホテル探しを本格化させる必要に迫られている私は神楽坂に執着していることもあってAirbnbにて宿を予約することとなった。
そもそも神楽坂には宿は少ないのである。
しかし、重たい荷物を引きずりながら訪れた宿は残念ながら私の嗜好に合わず、その場で別の宿を予約して急遽水道橋に移動することにした。
4日分の宿泊費を捨てて新たに別の宿代を重ねることになるので経費的には痛いけれど、それ以上に心地よさの方が私にとっては大切なのだ。

そして、時短営業が続いてるお陰で早い時間にホテルに舞い戻ってきた私はふだんよりも早い時間に眠りに就き、そして、その分だけ早く目覚めた。

外は晴れていて、ほど良くひんやりした空気が窓から入ってくる。
軽く筋トレをしてジョギングに出かける。
ホテルからわずか1.5kmほど先に桜の名所「千鳥ヶ淵」がある。
この時期は目的地をそこに定めて日々桜を見に来るのがここ何年かの習慣になっている。

朝8時台だというのにさすがは名所だけあってなかなかの人出である。
しかも、武道館では大学の卒業式も行われるようで、着物姿の女子たちが花を添えている。

走りながらお気に入りの場所で写真を撮り、千鳥ヶ淵公園を往復した。
スマホで、一眼レフで、ガチな装備で写真を撮っている人たちが山ほどいる(もちろん、そのうちの一人は私だ)。
平日朝でこの人出だったとしたら、翌日からの週末はいったいどうなるんだろう?と思ってしまう。

その後、一路ホテルに戻ると4km以上も走っていた。
もう汗をかく季節になったのですぐにシャワーを浴びる。
幸いこのホテルにも共用だがコインランドリーが付いている。明日の朝か晩には洗濯しよう。

今年は満開の桜と出会えてなんか幸せだ。
花に注目するのなんてほんと桜くらいで、たぶん、同じ人も多いだろう。
でも、やっぱり美しく、華やかで、それでいて儚く、淡い感じがとてもいい。


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