天川村などに1泊2日で非日常?異次元?の旅をしてまいりました。



旅人である根本家の人々は何かと旅に出ます。
私も妻も家に居たらあれこれと仕事をしてしまうから、という理由もあれど、旅先でもふつうに仕事をする(昨日もオンラインスクールのメルマガを発行したりした)のだから、それはあまり理由になりません。
好きだから、好き。なのですね。

行けるときに行こう!
好きなことは好きだからしゃあない!
というポリシーに従うと、自然とそうなるのです。

今回は妻の発案で最近何かと話題の天河大弁財天を目指します。
地図を見ていたら、昔から興味のあった丹生川上神社も近いということで両方を巡ることに。
(ほんとうは玉置神社も行きたかったのですが、さすがに遠すぎました)
そして、宿は洞川温泉。

今回行く先は修験道の聖地・大峰山をぐるっと巡ることになり、修験道の開祖・役行者は当然のこと、弘法大師・空海に、神武天皇などのふるーい日本の歴史に触れることになりました。
そして、雨が多い土地だからかどこも水性が豊かで、どの神社にも水の女神さまが祀られていて、男性的な修験の地なのに女性性の豊かな空間を旅そます。きっと男性性と女性性のバランスをエネルギー的に取っているのでしょう。
人もふつうに住んでいる村や町ですが、奥に進めば進むほど非日常感、異次元感が増してきて、その感覚も楽しく、面白かったです。
1泊2日でしたが、とても遠いところに旅してきたような気がします。

今回は車で行ったのですが、2時間弱でこんな非日常にたどり着けるのはとても魅力的です。これも関西に住んでてよかった~!と心から思うのです。


800年以上前から続く日本最古の寿司屋さん(料亭でもある)の弥助さん。さすがに飛び込みではNGでした。次回はきちんと予約取って伺います。

そのすぐ近くで見つけた柿の葉寿司(やま十さん)。これが今まで食べた柿の葉寿司の最高峰でした。これはうまい。まず酢飯が最高。そして、乗っているサバや鮭も美味。ちょっと塩気が強いのは保存用だからだと思います。そして、何より大きな本物の柿の葉でくるんでるところも最高です。

腹ごしらえをした我が家はまず丹生川上神社(下社)を訪れます。
拝殿から急角度で本殿に向かう建物と、周りを囲む杉の木が圧倒的でした。気持ちの良い空間ですね。

そして、今日の本命。天河大弁財天。
役行者が水の女神を祭神として祀り、空海もここで厳しい修行をしたという場所です。
また、アメノウズメとの関係が深いため、芸能の神様とも呼ばれ、多くの芸能人がここを訪れています。
そして、私の周りの人たちも「ここ、大好き!」って口々に言ってる素敵な神社。
私たちも昨日、今日と連日で訪れることにしました。

拝殿に向かう階段。

本殿を望みます。ここは静かで優しくて柔らかくていつまでもここに居たい気分にさせてくれます。
厳しい修行の場において、この優しさは何なのか?とつい考えてしまいます。女神様の持つ、エネルギーでしょうか。

階段脇にある天から降ってきた石。つまりは隕石ということ?ほんとにこれ、石?何これ?としばらく意識を取られてしまいました。これはとてもパワフルな感じがしたところです。

後々調べたところ、この奥には禊殿があり、その裏の高倉山も素晴らしい聖地だそうですね。
今回はお祭りに重なっていたのでご祈祷はしていないそうで、まずはご挨拶に来たような感じになりました。
次回はじっくりとより時間を取りましょう。


宿は天河大弁財天から車で10分ほどの洞川温泉。大峰山(山上ヶ岳)に向かう修行の人たちが拠点とする温泉街。各地から「講」が訪れるようです。
長い歴史を持つ宿場町は江戸時代からあまり景色を変えていないのでは?という美しい街並みで、夜はこんなにも幻想的。まるで映画のようです。

単純アルカリ泉の優しいお湯に浸かって旅の疲れを癒します。
特に部屋付露店風呂はありがたいですね。何度も入ってしまいました。


朝、早く目が覚めたので近くの龍泉寺までお散歩。
これまた水の豊かな場所で、神聖な空気に身も心も洗われるようです。

龍穴?透明度の高い、きれいな水が湧き出でています。

さすがは修験の地。簡単に瀧行、水行ができるそうです。更衣室も完備されていて、その気軽さにびっくりしました(笑)

瀧に打たれるならこちら。

水行ならこちら。


さて、昨日は雨模様でしたが、一転して今日は快晴。
宿を出発し、再び、天河さんにお参りしたのち、個人的にはとても楽しみにしていた丹生川上神社(中社)を目指します。
途中、崖崩れのため道を迂回するなど、ちょっと止が入っているのかな?と思いましたが、無事に到着。

歴史はものすごく古く、神武天皇の名前がふつうに出て来たり、吉野離宮があったとされる場所だったり、当たり前に1000年以上前の話なので面白いですね。

この神社の裏には東の瀧があります。

そして、ここは3つの川が寄り合う、これまた美しく、そして、水性豊かな場所で、これまた心が癒されるのです。

別の角度から。

瀧の上から。

ちょうどこの地は紅葉が真っ盛りで、どこに行っても美しい景色と水にご縁がありました。
日本の秋の風景といえば・・・の代表的な景色の中を車を走らせられたことはとても幸せでした。

そして、山深いこれらの場所は、トンネルをいくつも抜けていくうちに非日常空間となり、神話や精霊や宇宙のような、異次元の空間に紛れ込んだような錯覚を与えてくれます。
何だかとても不思議な場所で1回訪れただけ理解しようなんて虫が良すぎるのでしょう。

しばし、この地を訪れて自分と向き合う機会にしたいと思いました。

なお、今回、グルメの写真があまりないでしょ?
ちゃんと美味しいものも頂いているのですが、今回は「食」をそれほど重視してなかったので割愛しました。
宿の料理も美味しかったですよ。


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