婦人科系の疾患は「神様があなたは女性だよ」と教えてくれてるということなのですが、自分は女性であることに何の疑問もなく生きてきたんですけど?



体に出る症状というのは心の中でも深い領域にある問題を示していて、必ずしもその問題を自覚しているかどうかは定かではないんです。
だからもっともっと女子なのかもしれないし、気づいてないところで女性性を傷つけているのかもしれないし、そこは深掘りしていかないと分からないんですよね。

根本先生、こんにちは。
以前にリクエストや本の感想を送らせていただいた者です。

先生のブログに、婦人科系疾患は「あなたは女性だよ」というお知らせです、と書かれていたので、そのことについて知りたいです。

昨年、子宮筋腫と診断されて現在は経過観察中です。

自分は生まれたときから女だと、何の疑問もなく思ってきたのですが「女性であることを受け入れている」とはどのような状態なのでしょうか。受け入れていることが分かる具体的なあり方や行動はありますか。

私は昔から男性や恋愛にあまり興味がなく、興味を持つのが苦痛なのですが、その点も関係があるのでしょうか。

ヒントをいただけたら嬉しいです。
(Mさん)

婦人科系の疾患は女子専用なもので、「神様があなたは女子なんだよ、と教えてくれてるんだよ」という見方があるものです。

あるあるなのは「本来は女性性が豊かなのに、状況的に女性性を発揮して生きることが難しいため、男性性をバリバリ発揮して生きている」みたいな状況となります。

おかんが弱い、とか、父と戦わなきゃいけない、とか、教育熱心な両親だった、とか、機能不全家庭だった、とか、競争を勝ち抜かねば生き残れなかった、みたいな状況だと、女性性よりも男性性を優位にしなければならないわけですね。

とはいえ、「よし、今日から男性性を優位にして生きるぞ!」なんて決意した記憶のある方なんて皆無なわけで、その環境に適応すべく生き方を模索していった結果なんですよね。
だから、知らないうちに男性性優位が定常化してしまった結果、神様が「あんたは女子やねんから」とツッコミを入れてくれてる、というわけです。

要するに、「自分らしさ」から何らかの事情で離れてしまっている状態です。

だから、女性性を優位にできるように生き方を変えて行きましょうね、というテーマで自分と向き合っていきます。

ただ、明らかなバリキャリで、男性性バリバリに生きてるって方はまだ自覚があると思います。

先日も法曹界の方が「別に男性性ばりばりで生きようと思ったことなんてないんですけど、状況的にそうするしかなかったというか、今の職場だってやっぱり男性性じゃなきゃやっていけないですし、難しいですね。」とぶーぶーおっしゃってましたし。

一方で、「わたしは別にふつうに女子として生きてきましたけど?」という方も少なくないでしょう。

この辺はほんと詳しくお伺いしていかなければならないのですが、一般論で見れば、女性性云々よりも「自分らしさとは?」という点に注目された方がいいでしょう。

別に男子として育てられたわけでもなく、友達も女子ばっかりで、かわいい服も好きだし、カフェでのおしゃべりもするし、仕事をそない頑張る気もないし、家庭を持って幸せな暮らしをしたいってずっと思ってるしー、という方だって神様からご指導を頂くこともあり得ます。

「えー、もっともっと女子ってこと??」ということかもしれません。

つまり、

>「女性であることを受け入れている」とはどのような状態なのでしょうか。

というのは、「今の自分はどれくらい自分らしく生きられていますか?」という点から見ていくと良いかと思います。

女性であることが当たり前であることは多くのみなさんにとって実感されてることでしょう。
トイレの前で男子用、女子用どっちに入ろうか迷ったことってないですよね?
「女の子の日」もめんどくさいけどしゃあないと受け入れてますよね?
周りの人たちも自分を女子として見て、扱ってくれますよね?

だから、Mさんのように女性であることに何の疑問を持たずに生きてる、というのはそれだけで幸せなことだし、ごくごく自然なことだと思います。

ただ、それが「女性であることを受け入れている」とイコールになるかと言われると、ケースバイケースなんですよね。

Mさんの場合も「女性であることを受け入れてない」とは言えないと思うんですけど、じゃあ、自分本来の生き方をしているか?と問われるとどうでしょう?

この辺が難しいところなんですよね。

子宮筋腫のように体に出る症状ってのは自分の意識をはるかに超えた潜在意識の深いところ、あるいは無意識の層での問題です。

無自覚なところで無理をしているからこそ、症状として出る、と解釈しても良いものでして、そこは繊細に見ていかなければなりません。

Mさんが気にされてる点、

>私は昔から男性や恋愛にあまり興味がなく、興味を持つのが苦痛なのですが、その点も関係があるのでしょうか。

ということについても、これだけでは何も言えないんですよね。

「女性らしい=恋愛に興味ある」と一概に言えないわけで、それがMさんらしさであれば別に問題はありません。

そうすると他のところで何か女性性を抑圧するような状況があったのかもしれません。

だから、もうちょっと深掘りしてみていく方が良さそうですね。

「なぜ、男性や恋愛に興味がないのか?」

もし、恋愛対象が女性であるならば、そりゃ当然だわね、ということになります。

が、そうでない場合は、この疑問を解くには、幼少期に遡り、家族関係だったり、性的トラウマだったりをみていくことがまずは第一歩です。

例えば、お父さんとの関係。

めちゃくちゃ怖い存在だった、めっちゃキモかった、ほんとにダメンズだった、あまり男性ぽくない人だった、存在感が薄かった、そもそもお父さんがいなかった、みたいな環境でしたら、Mさんにとって男子は「遠い存在」になります。

さらに、そこにお父さんからひどいことをされてきたならば「怖い」だけでなく、「嫌い」になります。

子どもの頃ってのは家族が世界のすべてですから、その家族の男性代表であるお父さんを嫌いになれば、世の中すべての男子を嫌いになります。

それで男子を遠ざけるようになったのであれば、Mさんはめちゃくちゃフェミニンな、女性性優位な育ち、生き方をするようになるでしょう。

けれど、それがMさんらしい生き方なのかというと、そうとも言えないわけです。
「お父さんのことが嫌いだから」という理由でフェミニンになったので。

しかも、こうした意識が幼少期(幼稚園・保育園くらいまで)に起きたとすると、物心ついたころには「お父さん嫌い」になってますから、それを常識として育ちます。

そうすると「男の人は遠い存在」「男の人は嫌い」というのがあたかも「太陽は東から登る」「夏は暑い」くらいの常識化して何ら疑問を持たないのです。

思春期に周りの女子が恋愛の話ばかりをするようになった頃も「あたしは全然興味ないしー」とスルーしちゃうんです。

また、性的なトラウマがある場合。

これも結構ありまして、実際に被害に遭った場合はもちろんですが、お父さんや親戚のお兄ちゃんから変な目で見られてた、とか、からかわれたことがある、場合もトラウマになります。

そうするとこの場合は女性であることを封印してユニセックスな生き方をすることになるのですが、そういう記憶って封印されてることが多いんですね。

かつて、私のクライアントさんにも3,4回目のカウンセリングで突如、そうしたトラウマを思い出されたことがありました。「なんでこんな事件を忘れてたのか信じられない!」というほどでした。

また、LGBTqの方とお話しすることもあるのですが、自分の体と性の自認がズレているのに気づくのってめちゃくちゃショックなんですよね。

そして多くの方がめちゃくちゃ悩み、そして、人によっては強くそれを抑圧して、ノンケの人たちのように生きようとします。

そうすると、恋愛に興味がなくなり、異性にも惹かれなくなるんです。

あ、これ、Mさんがそうだ、と言ってるわけじゃないので誤解泣きようお願いしますね。

そして、繰り返しになりますが「恋愛に興味がない=女性性を抑圧している」ということにはなりませんのでご注意くださいね。

それ以外の事情の場合はけっこう手が広いです。

「ほんとうはもっと女性性が優位なのに、けっこう男性性使ってるよね?」というケースもたくさんあります。

「ほんとは芸術系の大学に行って、そっち方面の仕事に就きたかったのですが、親がそんなんじゃ食っていけねえ、と大反対して、それでふつうの学部に行って、OLやってるんですが・・・仕事が全然おもしろくなくて、やる気も出ず。」

という“夢破れし物語”というのもよくあります。

芸術系ってのはやっぱ女性性をめちゃくちゃ発揮する場ですからね。

そもそも事務職って意外と男性性使うでしょ?たいてい出勤時間が決まってるし、ルーティンワークだし、期限のある仕事も多いし、そしたら頑張って残業しなきゃいけない日も出てくるし、仕事もきちんとしなきゃいけないし、会社によってはルールも厳しいし、人間関係の良し悪しも影響出てくるし、そもそも会社が男性性優位だったらそれに従わなきゃいけないし。

決してOL(事務職)が気楽な商売ってわけじゃないんです。
場合によってはかなり女性性を傷つけることもあるんです。

「営業の人はフレックス使えてリモートワークも許されてるけど事務職は認められてない!」なんて、女性性傷つきまくりの可能性大です。

だから、恋愛に興味がないのは問題がなくて、仕事の方に問題があったね、ということもあるのです。

そもそも「病気」というのは「生き方を見直す機会」です。
そして、その程度が大きければ大きいほど「自分らしく生きなさい!」という神様からの説教というわけです。

だから、そこで「自分らしい生き方ってなんじゃ?」ということを考えて見つめ直していくってことにするんです。

Mさんの場合も、子宮筋腫だから女性性の問題がありそうなんだけど、じゃあ、もっと女性性を解放したらどうなるんだろうね?なんてことを考えていきます。

原因があれば、それを解決していきたいのですが、それと同時に未来も見たいですよね。

だから、そうした点から自分自身を深く知る、見つめる、そして、本来の自分を見つける、というプロセスをお勧めしたいですね。

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