安定を捨てられないけど、退屈は嫌だ問題~「安定」が「安心」を与えてくれるの?~



「不安」になるのがイヤだから、「安心」を求めるのが人ですよね。
そして、「安心」を手に入れるために「安定」を求めたくなるのですが、果たして、「安定した企業」「安定したパートナー」などの「安定」は「安心」をもたらしてくれるのでしょうか?
「安定」しちゃうと「安心」するかもだけど、同時に「退屈」しちゃいません?「退屈」すると「安心」じゃなくなっちゃいません?

「不安」って嫌じゃないですか。
だから、人は不安にならないように、「安心」を目指し、「安定」を手に入れようとします。

安定すれば、安心して、不安じゃなくなる。

そう信じているんです。

ところが「安定」にはよもやの敵が存在します。

それが「退屈」です。

さて、「退屈」は「安心」を作るのか?「不安」にはならないのか?

たぶん、「退屈」は「このままでいいの?」という疑問を呈します。

「なんか面白いことないの?」
「刺激が欲しいっていうか!」

そうすると「退屈」も嫌だから、「安定」を壊そうとするんです。
つまり、「変化」を望むんです。

でも、「変化」したら「不安定」になりますよね?
そしたら、「不安」もまた出てきちゃいます。

それで私たちは「安定もほしいけど、退屈は嫌だ」という矛盾を抱えるようになります。

ちなみにこれらの「安定」「安心」というのは「安全」が保証されている上で成り立つものですね。この3つの「安」を私たちは欲するのですが、それらを手に入れると「退屈」して「変化」を求めるようになるのです。

わがまま・・・ですかね?
それとも、それが人間だから・・・ですかね?

でも、私たちは常に「変化」しているんですよね。
細胞もそうだし、環境もそう。
全然そんな風に感じないけど私たちの地面は時速1,500kmという、新幹線の5倍以上の速さで動いているわけだし、この間まで「過ごしやすい―!最高の季節ー!」って言ってたのに、気が付けば「蒸し暑いな。ちょっと動くと汗が出る」という季節になっているわけです。

「変化に強くなる」

どうやら私たちの課題はそこにあるようです。言い換えれば、

「不安に強くなる」

ということです。

自立系武闘派女子のみなさまをカウンセリングさせていただいていると、「ハードモード」で人生というゲームをプレイしている方によくお会いします。

・・・あなたのことですよ?笑

彼女たちはずっと不安定で不安な状況の中、時には安全すら脅かされながら頑張って生き抜いてきました。

だからすごく「安心」を求めます。
男に安心を求めた時代もあったけど、それは残念ながら叶わず。
仕事に安心を求めたこともあったけど、それも残念ながらうまくいかず。
お金に安心を求めたけど、残念ながらそれもできず。
そんな方もいます。

でも、戦場を生き抜いてきたからか、平和で安定した世界に身を置くと、ものの数か月でもぞもぞして落ち着かなくなって事件を欲するようになるんです。

ところが、それまでの不安定・不安な時代のトラウマがあるから、今得た平和(安定・安心)に執着するようになります。

退屈も嫌なんだけど、あんな不安定で、不安でいっぱいの時代に戻るのは嫌だ!と思うのです。

だから、今の環境にしがみつくようになります。
でも、それって我慢・我慢・我慢の日々を送ることになるんですよね。

ところが我慢ばっかりしてる日常って決して快適じゃないわけです。
「不安」はないけれど、「イライラ」はするわけです。

でも、「不安」に戻るよりは「イライラ」の方がいい・・・のでしょうか?

で、行き詰るんですね。

どうしたらいいのか分からない・・・。

* * *

なかなかブラックな家庭で育ちました。ヒステリックな母ちゃんに、昭和の頑固な父ちゃん。子どもの頃から「心穏やかに安心感に包まれて」なんて日々とは無縁でした。
よく言えば教育熱心な両親の元、また、勉強ににしか逃げ道がなかったがゆえに、成績優秀でエリート街道を進みます。
しかし、受験勉強というのもまたブラックな世界です。学校が終われば塾に行き、土日も勉強漬けです。
それゆえ名の通った大学に入る頃には燃え尽き症候群の症状が現れていました。
しかし、次の就職という世界を見据えた場合周りは全員ライバルになります。何とか就活でよい印象を与えられるような実績を残そうと、ボランティア、インターン、学内活動などに精を出します。
その頃には「素敵な彼氏」もできるはずなのですが、案外恋愛面もブラックだったりして、モラハラだのダメンズだの遊び人だのにハマってしまいました。
もちろん、穏やかで優しくメンタルの安定した彼氏ができたこともあるんですが、そんなもん数か月で飽きて自分が刺激物になっちゃいました。
念願かなってエリート街道にふさわしい就職先に入ったのですが「会社はホワイトだけど、内情はブラック」な状態が生まれます。プレッシャーがすごいんです。優秀な人がめちゃくちゃいるんです。
それで何とか頑張ってきたんですけど・・・ちょっとヤバいです。

* * *

自分では「ふつうの家」で育ち、「ふつうの成績」で、「ふつうに」生きてきたと思っています。
両親はそんなに仲は良くないけど、ネグレクトとかDVとかモラハラはなく、家族で旅行に行くこともあって、そんな悪い家族ではないと思っていました。
けれど、子どもの頃からなぜか自己肯定感は低かったんです。
自分に自信なんて全然なくて、なんの取り柄もないと思っていました。
だから、何者かにならなきゃ!と思うのですが、何者になっていいのかが分かりません。
勉強を頑張ってもそんな優秀なわけでもなく、習い事もモノにならず、なんか中途半端な人間だよな、というのが自己評価でした。
こんな自分は誰からも必要とされないし、愛されない、と思うようになりました。
それで資格をたくさん取ったり、せめてクビにならないように仕事をちゃんとしたり、恋人から嫌われないように「いい彼女」になろうとしたりしてきました。
でも、やっぱりうまくいかなくて、焦りばかりが募っていきました。
このままでは将来がすごく不安です。

* * *

親が仕事で苦労していてお金に困っている家で育ったから絶対安定した会社に勤めるって早くから決めていました。
夫婦仲が悪くて悲しい思いをたくさんしたから、とにかく性格が穏やかで、安心できる相手と結婚したいと思っていました。
その希望は叶ったんです。一応。
全然面白みを感じない仕事だけど、職を失って路頭に迷うよりマシ、と我慢して続けてます。
夫のことはそんな好きじゃないけど、とてもいい人だから、と結婚しました。
「結婚なんてこんなもの」と自分に言い聞かせています。
でも、年齢を重ねるにつれて、ほんとうにこれでいいのか?という疑問が大きくなってきました。
転職しようにも自分にそんな価値があると思えないし、彼氏を作るなんてことは夫婦仲を壊すことだから絶対したくないし、けど、今のままで年を取って行くのも嫌なんです。
どうしたらいいんでしょうか?

* * *

「安定」って宝物のように見えるんです。
不安にならないように、安心できるもののように見えるんです。

でも、それ、ほんとなんでしょうか?

もちろんこれは個人差が大きいです。

しかし、意外かもしれませんが、「安定」を求めるのって「男性性」なんです。
みなさんの職場のおじさんで「会社のそばの居酒屋に30年も通ってる」なんて人、いません?
みなさんにそれができます?

そう「女性性」は「変化」を好むんです。
分かりやすく言えば女性性は浮気性です。飽きっぽいんです。
だから、「このカフェ大好きー!最近通ってるのー!」とか言いながら、別のカフェがオープンすれば気になっちゃうでしょ?で、良かったらすぐに乗り換えるでしょ?

だから、「安定がいい」と思っている方は、その心をよく見てください。
それ、「思考的」じゃありません?
「安心」がほしくて、どうしたらそれが手に入るのかを“考えて”「安定」を望んでいるんじゃないでしょうか?

「仕事もパートナーシップも安定すれば安心する」と思い込んでいるんじゃないでしょうか?

そう、必ずしも「安定」は「安心」を与えてくれないんです。

だとすれば、「不安定でも安心できる心」を手に入れたほうがいいじゃないですか?

「変化に富む人生だけど、安心感がある」という人生をほんとは望んでいるんじゃないでしょうか?

※「変化に富む」を「安定」と捉えるのも良いです。

そもそも「安心感」というのは「外側の世界」にはありません。
「内側」にしかないのです。

だから「安定」を外側の環境に求めてしまうと、仮にそれが得られたとしても、心は「安心」できません。

だって「外側の世界」は自分にはどうにもできないことがたくさんあるから、いつ何時、勝手に変化しちゃうか分からないじゃないですか。

「安定企業に勤めて安心してたら、会社が倒産しちゃった」みたいな話もザラにあるわけだし。
「安定した彼氏ができて幸せ!と思ってたら、実はモラハラ男だった」ということだって。

だから、「内側」にしか「安心」は作りだせないんです。

「不安」についてのカウンセリングがあります。

やることはとてもシンプル。

「自分とのつながりを強める」ということです。

自分ととことん深くつながる。
そうすると「安心感」が出てきます。
お腹の下の方が温かくなって、それが全身に広がっていく感覚。

この「自分とつながる」というのはけっこう感覚的なものだから言語化が難しいのですが、「自分の感情をちゃんと感じてあげる」「自分の素直な気持ちをそのまま受け入れる」みたいな方法をよくします。

自分と喧嘩しない!ということですね。

「何が不安なのか言葉にできますか?」
「ちゃんとカウンセラーとしてやっていけるかどうか自信がなくて」
「自信がなくて不安になっちゃってるってことですね。それくらいカウンセラーになりたい気持ちが強いんですね?」
「あ、はい。そうですね。前から興味がありましたし、せっかくそのチャンスを得られたのだからうまくやりたいです。」
「じゃあ、けっこうガチな気持ちでカウンセラーを目指されてるんですね?」
「はい。そうですね。けっこう本気だと思います。」
「どうしてそんなにカウンセラーになりたいのですか?」
「心のことに昔から興味があって、自分もいろいろと悩むことが多くて、そんな悩んでいる人たちを少しでも楽にしてあげたいという気持ちがあって」
「それは素晴らしいですね。特にどういう人たちを楽にしてあげたいですか?」
「私、ずっと自分のことが好きになれなくて、それで恋愛も仕事もうまく行かなかったと思うんです。だから、同じように自分のことを好きになれない人たち、ですね。」
「じゃあ、かつての自分みたいな人たちを助けたいってことですね?」
「助けるってのはおこがましいんですが、少しでも傍にいて楽になってほしいな、と思います。私が辛かった頃にはそういう人がいなかったから。」
「じゃあ、あなたはそれくらい人が好きで、ほんとうは自分のことも愛しているんじゃないでしょうか?」
「そうでしょうか?昔の自分を助けたいって思ってますから、ほんとうは自分のことを愛したいのかもしれません。実感はないですが。」
「じゃあ、カウンセラーとしてクライアントさんに寄り添うように、かつて、自己嫌悪に苦しんでいた自分に寄り添ってみませんか?」
「ほんとに辛かったよね、って思います。何もかもうまくかなくて絶望してたよね、と思います。」
「今どんな気持ちがしています?」
「温かい気持ちがします。自分もそういう存在になりたいな、と思ってます。」
「もう今すでにそういう存在ですよ。大丈夫です。そして、その温かい気持ちのことを何て呼ぶか知ってますか?」
「え、ぬくもり、とかですか?」
「正解!もっと言えば、それを“安心感”って言うんです。自分に寄り添うことで、自分とつながって、安心感が出てきたんです。」
「確かにすごく気持ちが落ち着いています。さっきまでの不安はなくなりました。」

自分と対話する。
否定しない。ただ受け入れる。肯定する。
自分の気持ちをただ感じる。
そうするとお腹や胸にあたりが温かくなってくる。
それが「つながり」ができた証拠です。
その温かさをただ感じていると、ホッとして、安心感がやってきます。

この「つながり」は「自分とのつながり」でもありますが、もう一つ、別の表現があります。

「愛とつながる」と言います。

上の例でいえば、自分への愛もそうだし、かつての自分への愛もそう。そして、同じような思いをしている人たちへの愛でもあります。

愛とつながると、不安はなくなります。

安定じゃないんです。安心をもたらしてくれるのは。

だから、変化に富む人生でも、愛とつながることができれば、安心感が得られます。

安心は「外」ではなく、「内」にあり、「愛」とつながることで得られます。

だから、いつ「不安」になっても大丈夫。
自分で「安心」を手に入れられるから。

愛とつながる1日セミナー。

◎東京:7/26(日)11:00-18:00 東京1DAYリトリートセミナー~内に秘められた才能を開く1日~
https://nemotohiroyuki.jp/schedule-cat/58651

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