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ダメンズメーカーさんは10人の中に一人だけ紛れ込ませたダメンズを見極めるくらいの眼力・嗅覚をお持ちなんです。
だから、それを何とかしようとしても無理(笑)
大事なのは自分自身をねぎらうことで、彼にしてあげるくらい自分自身にも与えてあげることなんです。
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「ダメンズメーカーを卒業したい」
私は、26年連れ添った夫(事実婚・子なし)と一昨年別れ、今の彼と付き合い始めました。
夫は20年働いておらず、私が正社員として支えてきました。働かない理由は、浮気癖がひどいため、「会社で女を作るなら家にいて」と言ったことがきっかけでした。
私たちは根本先生の書かれていた、「鳥かごの鳥」にしておく理由、なっておく理由。そのものでした。
浮気と自堕落な生活している夫でも、優しいところもあり愛していました。
いつか働いて私を幸せにしてくれる。と信じていましたが、10年先も同じ状況かもしれない。私がダメンズにしているのだとやっと気付き、ささいな喧嘩をきっかけに別れる決意をしました。
喧嘩から別れるまでの1年に、友人(今の彼)を好きになってしまいました。
夫の更生を期待しましたが、「お前のせいだ!俺の人生を返せ!」の一点張りで、本当に心が離れました。
夫への慰謝料を支払うため、トリプルワークをこなし、今まで以上に仕事にのめり込みましたが、ほどなくして、私の人生に起こるはずのなかった「うつ」で休職することになりました。
彼は既婚者ですが、私を支えてくれて、今まで経験したことのない楽しくて心が満たされるセックスも知りました。(夫とは7年レスでした)
ホテル代やご飯代、いろんなプレゼントのお金を私が出しています。
「僕はお金を出してあげられない」「私の方が、お金を自由に使えるから出すね」と言ったからです。
プレゼントは、買うことが楽しいからしています。彼は家庭内別居中なので癒してあげたいです。(奥さんも友人なので仲の悪さは見ています)
でも、これって根本先生の言う、「取引」「犠牲」なのに、そうじゃない!と言い聞かせてる?夫で懲りたはずが、同じことを繰り返してる?と不安になりました。
私の祖父母、両親は(後に妹も)離婚しています。
母が家を出て行ってから、「私は同じにはならない!私が家族を守る!」と意気込んで生きてきましたが、同じになってしまいました。
(現在、母は30年ぶりに戻ってきたので、許し、甘えています)
あんなに好きだった仕事もしたくありません。
やっぱり、私がダメンズメーカーだからダメなんでしょうか。
(Yさん)
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昨日、自立系武闘派女子は「道」という言葉が好き、と紹介しましたが、今日も引き続きですね。
>「私は同じにはならない!私が家族を守る!」
武闘派ゆえにこう“男らしく”宣言してしまうわけです(笑)
お母さんと同じにならない、ということは、同時に「私は女を捨てる」って宣言にも聞こえます。
良くも悪くもお母さんは「女」の象徴ですから。
パートナーシップにおいて、Yさんが男らしくふんふんふんふんとせっせと仕事をし、男らしく家計を支えたら、彼の出番はなくなってしまいますよね。
どんどん彼が甘える側になっていきます。
似た話に「家の中にお父さんは2人はいらない」という格言(?)があります。
お母さんが頑張ってお父さんのようになると、お父さんはその地位をお母さんに譲ってしまうんです。
たいていはそうならざるを得ない事情(お父さんが仕事しない、等)があって、仕方なく、精神的に強い女性が自立してお父さん業を頑張るんのですが。
さて、“ダメンズメーカー”ですけれど、Yさんの気質的に男性はYさんに甘えたくなり、それをYさんが喜んで受け入れてるから成立するんですよね。
男性に甘えるってどう思います?
憧れ?
それとも「あたしには出来ねぇ」と思います?
あるいは「気持ち悪っ!」って思います?
彼が働かないなら私が働けばいい。
彼がお金が出せないなら私が出せばいい。
その思いが「喜び」であれば、Yさんは与えたい人、愛したい人。
だから、そういう恋ばかりするのは仕方がないんです。
すっごく与えたい人が好きなのは、すっごく与えさせてくれる人、ですから。
でも、「そうするしかないからしてる」という「犠牲」ならば、しんどいですよね。
だんだん疲れてきますし、喜びを感じられなくなっていきますし、恨み辛み怒り憎しみが湧き出てくるようになります。
「なんで、私がしなきゃいけないのっ!!」って。
ただ女性は精神的に男性より何倍も強いんですね。
だから、少々嫌なことでも、苦しいことでも、耐えられてしまうし、頑張れるんです。
それこそトリプルワークができるのも、水商売を長くできるのも、圧倒的に女性の方が多いんです。
だから、彼が仕事しない、とか、お金が出せないって聞けば、そのために嫌でも頑張れるし、それができてしまうんですね。
Yさんは
>プレゼントは、買うことが楽しいからしています。彼は家庭内別居中なので癒してあげたいです。
という思いがおありですから、それでいいじゃないの?って思うんです。
「取引」って「私が○○してあげるから、代わりに△△してね」という行動ですね。
「私がお金を出すから、その代わり私を傷つけるようなことはしないでね」
「私が一生懸命いろいろするから、ちゃんを私のことも愛してね」
「私が我慢して嫌な仕事も頑張って続けてるんだから、私のことを捨てないよね?」
講座でもお話してますが、これがまったくないなんて人間じゃない!ですね(笑)
だから、Yさんが「これって取引じゃない???」って不安になるのも無理はないと思います。
だってほんとにないとは言い切れないでしょうし。
でも、その時に自分に聞いてみてください。
「これって喜び?それとも嫌々してる?」
もし、喜びの方が強ければそれは「取引」でも「犠牲」でもなく「与える」ということですね。
それは素晴らしい愛の行為ですから、どんどん与えてあげてください(^^)
そして、同時に、その少し混じっている取引や犠牲のマインドを癒していきましょう。
頑張らないと愛されないって思いを手放して、そのままの自分でも愛されることを受け入れましょう。
自分がちゃんとしないと彼が側にいてくれない、と思うのならば、ダメな自分を許してあげることを最優先にしてみましょう。
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26年間、そういう関係を続けてくると、それが潜在意識に染み込んで
「男って働かないもの。だから私が頑張らなきゃいけない」
「男って弱い。だから私が支えなきゃいけない」
「男って甘えん坊。だから私が甘えさせてあげなきゃいけない」
という思いが「当たり前」になっていきますよね。
そうすると、そういう人にしか「男」を感じなくなってしまいます。
よくこんなお話をするんです。
「10人目の前に男を並べるでしょう?見た目は同じにしてるんだけど、そのうち1人はダメンズで、あとはふつうの男なんです。でも、あなたはきっとその嗅覚で確実にその1人を見つけることができるんです。
なぜかって?その10人の中でその彼が一番魅力的に見えるし、その人が一番男に感じるからです。」
そして、その男に一番魅力を感じてるので、その時自分は女になります。
だからセックスもまたとても素晴らしいものに感じます。
ああ、私は女だ、ってすごく感じられます。
なぜかって、彼のことを男って感じてるから。
仮に乱暴で自分本位なセックスだったとしても、それを好意的に見るので、激しく情熱的なセックスで、彼も私を抱けてうれしいんだろう、と思えるんです。
そして、時間の経過とともに「あれ?」て気付くことが増えていきます。
なぜ、私ばかりがいつも頑張ってるんだろう?
なぜ、私ばかりいつも我慢しなきゃいけないんだろう?
なぜ、私ばかりがいつもお金を出さなきゃいけないんだろう?
なぜ、私ばかりが奉仕するセックスをしなきゃいけないんだろう?
彼は最初からそういう態度だったはず。
自分では気づかないふりをしていたけど、、、。
*
でも、それがいけないことなのか?悪いことなのか?それだと幸せになれないのか?というと全然別問題だと思うんです。
銀座でずっと働いてるホステスさんのクライアントさんがいるんですね。
彼女が働いているのは高級クラブなので社長さんとかお金持ちとかいっぱい来るし、お誘いもたくさんあるんですね。
それで仕事の延長線上で寝たりすることもあるんだけど、彼氏にするのはいつもいわゆるダメンズなんですよね。
たいてい働かない人でね、「今度の彼は暴力振るわないだけマシ」とか言ってるんです(苦笑)。
でも、彼女、ある時気付いたんです。
「あたし、結局そういう男にしか惚れられないのよね。すっごいお金持ちのバツイチとかに真剣に口説かれたこともあるし、外国人の上客から香港にマンションを買ってあげるからこっちに来ないか?って言われたこともあるんだけど、そういうのってけっきょく好きになれないんだなって気付いたの。
どうしようもない男って分かってるけど、その人に奉仕するのが好きなんだよね、あたしは。
そういう男を助けたいと思っちゃうんだよね。
心理学とか色々学んでお父さん、お母さんとの問題だとか、子ども時代のトラウマがって分かって来たんだけど、でも、さ、やっぱり、そういう傷ついた男じゃないと私が満足しないんだなって思ったんだよね。」
こういうのを私は「悟り」って呼ぶんです。
自分自身をありのままに全部受け入れる姿勢。
そうするとね、この男といられることに喜びしか感じなくなるんです。
ちなみに彼女の今(カウンセリング当時)の彼って、年下でお金にだらしがなくて、浮気性な人なんだけど、すっごく弱くて、すっごく優しいらしいんです。
彼女は男の涙に弱くて、彼が目の前でぽろぽろ泣き出すときゅんきゅんしちゃってついつい抱き締めちゃうんだそうです。
それで、その時にすごく幸せを感じるらしいんです。
「それってノロケじゃん。もう、それで完璧じゃん」って話をして笑いました。
「それが私なのよね」ということなんです。
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うつになるくらい頑張ったんですよね。彼のために。どうしようもない彼のために。
私はそういう女なんですよね。悲しいけど。
疲れた自分に鞭を打ってでも頑張っちゃう女なんです。男のためにね。
そんな状況で慰謝料払うってのも、人が聞いたらびっくりするでしょ?
「なんであんたが払うの?逆じゃない?」って怒り出す人だっているでしょう?
でも、そこでトリプルワークしてでも払おうってのがYさんなんです。
それくらい素敵な人なんです。
あ、「素敵な人」ってのは「おバカな人」「アホな人」って読むんですよ(笑)
だから、バカだよなあ、アホだよなあ、と思いながらも、そういう男をせっせと愛するのが「好き」なんです。
だから、今は、そんな自分を褒めてあげてくださいな。
で、「好きにしなさい、幸せになんなさい」って自分に言うてあげてください。
あたし、偉いよなあ。
これだけで頑張って与えて、愛して。
そりゃ、仕事頑張れなくなるよなあ。
ガス欠だもん。
それだけ頑張り屋さんなんだよね。
ほんとアホで、おバカだけど、愛おしいよね。
それが私なんだもん。
愛してあげなきゃね。
男たちにしてあげる以上に自分を愛してあげなきゃね。
男たちにしてあげるように自分をよしよししてあげなきゃね。
よく頑張った。
お疲れ。
ゆっくり休もう。
って休めないんだけど、休めるときは休もう。
疲れた、もう頑張れないって認めよう。
白旗揚げよう。
それだけ頑張ったんだから、もういいよね。
たぶん、そう思えるとぐっすり眠れるようになると思います。
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