これは感情?これは思考?



思考って頭を使うものだから、気は上に上がってます。
でも、感情は胸や肚で感じるから、下向きです。
でも、これはどっちかな?って考えるのは思考の方なので、余計に混乱しやすいのかも。
「自分は今、どんな気分なんだろう?」「何を感じてるんだろう?」ってきいてあげましょう。

今日もリクエストにお応えしましょう!
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 根本さんこんにちは。
根本さんの文章の長年のファンです。いつもすぐ効く長く効くお話をありがとうございます。
リクエストOKに甘えて失礼しました。
「感情」と「思考」との付き合い方について改めてご教授お願いしたいです。
まず感情と思考の区別がちょっと今だについておりません笑
よく、素直な気持ちなのか、頭でぐるぐる考えているのか自分でもわかりかねております。何か区別のポイントとかありますでしょうか?

それと、心理学の考え方では感情を大事にすると生き生きして楽しくなると理解させて頂いているのですが、確かに感情を大切にするようになってから随分肩の力が抜け、楽になれました。
でもどこか「退屈」さや手抜きをしているような罪悪感もあります。これはまだ感情をそれほど感じられてないからなんでしょうか?
それとも「思考」もバランスよく使うことをおざなりにしているせいで不完全燃焼感があるのでしょうか?
いつか何かの折に触れて頂けたら幸いです。
(Kさん)
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「すぐ効く、長く効く」っていいキャッチフレーズですね。
頂いちゃいますね!(笑)

「感情」と「思考」の違い。
これはなかなか難しいものがあります。
というのも感覚的なものですから。

感情は軽く、思考は強いです。
感情は早く、思考は遅くやってきます。

思考は「頭」で考えるものですから、気が上に上がっています。
感情は「胸」もしくは「肚」で感じますから、気は下にあります。

感情は体の感覚を刺激することがあるので、どこかが熱くなったり、しびれたり、震えたりしますが、思考はそこまで体を動かす力を持ちません。

思考は「論理的」ですね。感情はそうじゃないので矛盾がいっぱいです。

素直な気持ちというのは、パッと思いつくように気付くもの。
でも、思考って考えるために頭を動かす必要があるので、少し時間差があります。

ただ、これらが繋がることがありまして。

例えば、誰かの発言にイラッとしたとしましょう。
そのイラッとするのは感情ですね。
しかし、その後に「いやいや、大人なんだから怒っちゃいけない、怒っちゃいけない」とするのは思考ですね。

しかし、怒っちゃいけないと思うと逆に怒りがふつふつ上がって来て、ものすごくイライラしたりします。
これは感情と思考がミックスしたような状態ですし、「思考が作った感情」とも言えるものです。

だから、「これは思考か?感情か?」って考えた瞬間に思考になっちゃうので、あまり考えない方がいいのかなあ、と思います。
だから、元も子もないことを言えば、これが感情か?思考か?ってこと自体を気にしないほうがいいんじゃないかなあ、と思います。

ま、どっちでもいいか、という感じで。

>確かに感情を大切にするようになってから随分肩の力が抜け、楽になれました。

おぉ、素晴らしい!!それはなかなかいい体験をされましたね!

>でもどこか「退屈」さや手抜きをしているような罪悪感もあります。これはまだ感情をそれほど感じられてないからなんでしょうか?

たぶん、それが正しいんじゃないでしょうか?

思考って理論的だから厳しいし、はっきりしてるんですよね。
でも、感情ってあいまいなもの。いい加減なもの。
思考的に生きてきた人が感情を認め始めると、自分が弱くなったり、情けなくなったり、怠け者になったり、いい加減になったりします。

また、厳しく自分を律し無くなれば力が抜けると同時に、手抜きをしてるように感じたり、退屈したりするものです。

Kさんも、今までちょっと頑張りすぎたり、真面目すぎたり、きちんとしすぎたり、しっかりしようとしてたりしてたこと、ありませんか?
そういう意識、考え方が緩んでくると、そういう気持ちになるものです。

気持ちを優先するのは、理性的にはNGな場面だってありますからね。

だから、これからもぜひ、「今、どんな気分なんだろう?」「何を感じてるんだろう?」って自分の心にきいてあげてください。

そうして自分の心と向き合えるとずっと心も体が楽になって行きます。

だから、これからも感情優先の鬼畜生として生きていきましょう。
そうするともっともっと楽しくなると思いますよ~!(^^)

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