他人に感情移入しすぎてしまう私が殻を作る方法



それを「悪いこと」と思うと苦しいです。
才能であり、魅力であり、そして、愛する表現の一つである、と思って受け入れていきます。
そうすると殻は自然とできていくのです。

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初めまして。失恋を機に根本さんの記事を読み漁り、講座やワークなどを経て、昨年大好きな彼とゴールインできました。29歳、Mと申します。

お伺いしたいのは、他人に感情移入しすぎてしまう自分に、どうにかして殻を作れないか‥ということです。

テレビがついていると、悲しいニュースに泣いてしまったり、ドラマで例えば上司が部下を叱ってたり、先生が生徒に怒鳴ってたり‥を見てしまっても怖くて泣いてしまい、何日も引きずります。優しい夫は、私の前でテレビを観ないようにしてくれるのですが、それも申し訳なくて。。

外で泣いてる子供もだめです。自分がご機嫌なときは、よしよしーと笑いかけられるのですが、余裕がないことが多く、つられて涙が出るか、うるさい!!と内心怒ってしまうかどちらかです(もちろん外では言葉や顔に出しませんが‥)

10年前に鬱病を患ってしまい、今も年に数ヶ月、無気力、倦怠感に襲われるのですが、そのたび、傷つくと分かりながらも、なんとなくスマホでニュースを読み漁ってしまうのです。
そして、理不尽な記事に怒りが湧いたり、悲しくなります。自分を傷つける情報集めなんてやめとけばいいのに、止まらなくなり情けないです。他のことをすればいいのに起き上がる気力が出ず、ダラダラと余計な感情を取り込んでしまいます。

嫌な感情発見レーダーでもついてるかのように、家でも外でも、マイナスな感情を見つけては、自分との境界が分からず、乗っ取られる感覚です。

実家にいた頃、自分の部屋のドアに耳を当て、常にヒステリックな母の喚きを伺っていました。穏やかに笑ってることや静かに寝てることを期待するのですが、そんなことは少なく、母のヒステリーが聞こえては、なぜか自傷行為が止まりませんでした。
もう離れて暮らしているのに、なぜか同じようなことを繰り返している気がします。

自分と他人の感情を、きっぱり分けたいです。どうしたら殻を作れるのでしょうか。いつか取り上げて頂けると幸いです。
よろしくお願い致します。
(Mさん)
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>初めまして。失恋を機に根本さんの記事を読み漁り、講座やワークなどを経て、昨年大好きな彼とゴールインできました。29歳、Mと申します。

>初めまして。失恋を機に根本さんの記事を読み漁り、講座やワークなどを経て、昨年大好きな彼とゴールインできました。29歳、Mと申します。

>初めまして。失恋を機に根本さんの記事を読み漁り、講座やワークなどを経て、昨年大好きな彼とゴールインできました。29歳、Mと申します。

素晴らしい。
うん。今日はこれで終わってもいいね!!!

>初めまして。失恋を機に根本さんの記事を読み漁り、講座やワークなどを経て、昨年大好きな彼とゴールインできました。29歳、Mと申します。

おぉ、そうなんですね~!!
うんうん。おめでとうございます!!!

嬉しいご報告ありがとうございました!!
じゃ、また明日~!!!

ということで、明日です。おはようございます。

>お伺いしたいのは、他人に感情移入しすぎてしまう自分に、どうにかして殻を作れないか‥ということです。

Mさんのお話に共感される方も多いんじゃないでしょうか?
私もちょくちょく似た話をお伺いしますし、うちの奥さんも似た傾向がありました。

「エンパス」って聞いたことあります?
共感能力がとても高い人を指します。

Google先生に聞いてみました。ご参考までに。

https://goo.gl/TLMvWG

まあ、この業界(?)の人間からすると「Mさんはヒーラーなんですね(^^)」と言ってしまうのですが、ご本人はほんと苦しいですよね。

「嫌な感情発見レーダー」であちこちから拾ってきてしまうんですものね。

エンパス側からのアプローチはその専門家にお願いするとして、私はいつもの心理系からのお話をさせて頂こうと思います。

私たちの思考パターン、感情パターン、行動パターン等々は幼少期の環境の中で培われ、それが「習慣」となっているために大人になっても同じ傾向が繰り返されている、というお話を良くします。

最近「お金の心理学講座」を各地で開催しているのですが、お金は両親の影響をとても受けやすいものの一つで、幼少期に親がお金を「ないもの」として扱っていると、大人になって自分で稼ぐようになってもお金を「ないもの」にしてしまう(つまり、使ってしまう、貯まらない、など)パターンが見られます。
そんな幼少期の親のお金の扱い方など、大人になった今も意識してるわけではないのですが、潜在意識にその経験が入り込んでいるために、このパターンを繰り返してしまうのです。

ただ、これって悪いことばかりではなく、私たちが普段から日本語を話すのも親の習慣を真似ているわけですし、箸の上げ下げや姿勢を厳しく躾けられた方は大人になっても美しい所作が自然にできるのも、そのお陰なんですね。

ただ、当然、ネガティブな面に出ることも多いわけです。

>実家にいた頃、自分の部屋のドアに耳を当て、常にヒステリックな母の喚きを伺っていました。穏やかに笑ってることや静かに寝てることを期待するのですが、そんなことは少なく、母のヒステリーが聞こえては、なぜか自傷行為が止まりませんでした。
>もう離れて暮らしているのに、なぜか同じようなことを繰り返している気がします。

Mさんにとっても「お母さんがヒステリックかどうかチェック」を常にしていたわけですよね?
変な話、その鍛錬の成果が今の「嫌な感情発見レーダー」に繋がってるわけです。
だって、お母さんの嫌な感情を探していたでしょう?

また、ヒステリックなお母さんの喚きというのは幼少のMさんにとっては恐怖だけに捉えてたわけじゃないと思うんですね。
すなわち、その喚きはお母さんの悲しみ、痛みの表れでもあったと思うんです。

そのお母さんの痛み、苦しみを吸い取って、表現していたのが自傷行為だったのではないでしょうか。
そうして、お母さんの苦しみを少しでも軽くしてあげたいと思ったのかもしれません。

子どもが親を助ける意識ってほんと命がけなんですよ。
子どもは愛する親のためなら命も平気で投げ捨てられる勇気を持っています。
親が傷ついていたのなら、全身全霊でそれを癒そうとします。

Mさんはもともと深い愛情の持ち主で、生まれるときにどこか「あのお母さんを助ける」と決めてきたところもあるようです。

だから、そこまで必死にお母さんに寄り添ってしまうんだと思うんです。
その癖(パターン)が今に続いているわけですよね。
今も泣いている子どもや苦しんでいる人を見ると、つい近づいてその人の痛みを吸い取ってしまうんだと思います。それはもう癖みたいなものなんです。

ただ、お母さんの感情に寄り添うことに比べれば、今、周りの人にやってることってまだまだマシだと思いませんか?
ヒーラー(癒し人)の才能を持つとするならば、それは自然なことになりますね。

私がここで言うヒーラーというのは、相手のネガティブな感情を自らが吸い取ってそれを内なる愛のエネルギーで燃やしてあげられる人のことを指します。
(もちろん、様々なタイプのヒーラーがいて、これに限ったことではありません)

まあ、例えは悪いですが、ごみ焼却場みたいな人、もう少しマシな例えをすれば空気清浄機みたいな人、ですね。
ただ、その空気清浄機もフィルターを交換しないといけないのですが、ヒーラーさんは自らがフィルターを清掃できる機能を持っているんです。

だから、感情を燃やすトレーニングを受けることで人の苦しみを救ってあげられるヒーラーさんになることもできます。
とはいえ、Mさんにその道を進めてるわけではありませんが、興味があれば色々と調べてみるといいですよ。

さて、そのMさんにとってはその共感し過ぎてしんどいわけですから、その能力をオフできればいいんですよね。
すなわち、スイッチを作っていくんですね。

そういえば「スイッチを意識する」だけでマシになった方もいましたよ。

「電気とかのあのオン/オフのスイッチを意識し、その上に“共感能力”とか“エンパス”というラベルを意識します。そして、その“オン”になっているスイッチを“オフ”にするイメージをするんです。」

これ、意識的にオフにする方法なんですけど、もしかしたら少々効果はあるかもしれませんのでぜひ試してみてください。
ちなみにこの方法は「見えちゃう人、聞こえちゃう人」にもお勧めしていますので、見えちゃって困る方も試してみてください。

さてさて、Mさんにとってまずは知っておいていただきたいことは先ほどのお母さんとの関係から見るに、その感情移入の強さ、高すぎる共感性というのは「愛」から来ているということです。
人を愛したい、助けたい、という思いから「嫌な感情発見レーダー」を発動しているわけです。

つまり、嫌な感情を見つけてしまうのは自らの愛の深さからなんだ、ということをまずは意識しましょう。
つまり「私は愛したい人、癒したい人なんだ」という意識です。

それをどうこうするのではなく、今までそういう生き方をしてきたし、実際、そうして出会う人を助けて来た、愛して来たんだ、と思ってみてください。
(ちなみにその最大の恩恵を受け取っているのはパートナーだと思いますが、いかがでしょう?)

実はこの「愛」の認識は殻を作るためにはとても大切なものなんです。
「愛したい、救いたい」から人のネガティブな感情に移入していくわけです。
もし、そんなMさんがそれを知らずにスイッチを作ってしまったらどうなるか?というと、その人たちを見捨てるような感じがしちゃうんです。
だから、スイッチを作りたくない、オフにしたくない、という思いが動きます。

でも、自らの行為が「愛」であり、そこから感情移入していくんだ、という意識を持つと、「見捨てる」のではなく「別の方法で愛するためにスイッチを作る」という許可を出しやすくなります。

これ、ものすごく大きな違いなんです。

また、うつ病ってある人に言わせると「光の仕事人」なんです。
人の辛い思いや苦しみを自らが背負うことでその人を助けようとしているんですね。
だから、Mさんのような愛情深い人がうつ病を患うのは変な話自然なことかもしれません。

それくらい自分は愛の人なんだ、という自覚を持っていただきたいんです。
それは「感情移入し過ぎるのはダメなこと」という認識を手放すためです。
つまり、自己否定をやめるためです。

やはり今の自分を良くして行こうというのに過去や現在を否定していてはしんどいですからね。今までも素晴らしかった、そして、今からはもっと素晴らしい、という意識でいたいですよね。

さて、自分がそれくらい「愛」の人だという認識でいると、おそらく人のネガティブな感情を吸い取っても今までよりは少し楽になると思います。
犠牲ではなく、愛からしていることと気付くだけですが、大きな違いなのです。

そして、そんな自分を承認してあげたいですね。
どうしても自分を否定する癖が付いてしまってると思います。

「私は素晴らしかった。
母を全力で愛した。
私は人間を愛している。
だから人を全身で今も愛し続けている」

という意識を大切になさってみてください。
こうした意識が「殻」を作ってくれるようになります。

さて、心理学系のアプローチを続けるならば、潜在意識の中にある「お母さんとの癒着」を切り離すべく「母を許して手放すプロジェクト」を発動していきましょう。

あのお母さんを深いレベルで許すことが今、求められています。
そして、そのお母さんを救えなかった自分を許すこともまた、大きな課題です。

許しのワークショップでは、お母さんに対する「怒り」「悲しみ」と同時に「罪悪感」を解放していきます。
そして、自立したマインドを持って理解し、感謝するプロセスを進めていきます。

ロールプレイのセッション(問題解決セミナーやリトリートセミナーで受けられます)を作るならば、お母さんを手放すセッションを作るでしょう。ただ、ちょっと怪しいですが女神さまや愛の存在と繋がるプロセスも一緒にしたいですね。それである種の「防御(殻)」の感覚を作ることができます。

感情移入しやすいということは「いいエネルギーに触れること」が大切なんです。
だから、セミナー会場の中でとても気持ちのいい人や高いエネルギーを感じる人を選んでもらって、その人とただ繋がるだけでMさんのマインドは浄化されていきます。その相手の方もきっと大丈夫です。ご心配なく。

これはセミナー中だけでなく、日常の中でもぜひ意識してください。
Mさんが心地よい、気持ちよい、快適、嬉しい、と感じる場所、人を探してください。
花や音楽、香りなど部屋を「好きなもの」で満たしてください。
瞑想ができるのならば、その空気の中で「心地よい光に包まれるイメージ」を意識的に作ってみてください。
もし、人の感情を受けたときにはそうした好きなものを自分に与えてあげることですぐに浄化してあげてください。

Mさんが感情移入し過ぎるのはネガティブなものではなく、ポジティブなものです。
諸刃の剣って言うでしょ?あれですね。

だから、その性質を否定するのではなく「うまく付き合っていく」という発想を持つことをお勧めしたいんですね。

そんな素晴らしい才能を持った自分を愛せますように。

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