彼とうまくコミュニケーションが取れなくて、
嫌な気持ちになったこと、ありませんか?
例えば、彼が私に嘘をついて会社の同僚とコンパに行ってたことがばれたとき。
彼は「数合わせで行っただけで、実際何もなかったんだからいいじゃん」
と開き直ってます。
でも、あなたは全然納得できずに
「何もなかったからっていいわけじゃないじゃないの。
どうして嘘をついたの?どうしてそんなところにこそこそ行くの?
私のことあまり好きじゃないんじゃないの?
嫌なところがあるんだったらちゃんと言ってよ」
とふつふつと不満が膨れ上がります。
でも、彼の反応はとても誠実とは言えないもの。
ブスッとするだけで、ちゃんと説明などしてくれません。
どんどん疑問や不満が湧き上がってきますよね。
どうして、私の気持ちを理解してくれないの?
彼のことを信じられなくなっちゃったじゃない?これからどうしたらいいの?
彼は何を考えてるの?その程度の女だと思ってんの?
自分がもっと魅力的だったらこんなことにはならないのに!
やっぱり彼は私のことどうでもいいと思ってるんじゃないの?
カウンセリングやセミナーで、そういう思いをお聞きする時、何だか歯がゆい気持ちになることが多いんです。
「それってあなたが悪いんじゃないんだけどな。」
「彼はあなたのことどうでもいいと思ってるわけじゃないと思うんだけどな」
って思うんですよね。だから、通訳ってわけじゃないけれど一応私から弁明するわけです。
「男って仕事の付き合いを断るのはなかなか難しいから(世間体気にするし、仕事第一人間だし)、とりあえずコンパに行くんだけど、彼女に申し訳ないと思うし、彼女にばれたらうるさいから嘘ついたんだと思うんですよね。
それに新たな出会い作りたいとか、全然そんな深い意味はないと思うよ。」
なんて言うんですね。すると、
「じゃあ、ちゃんとそうやって説明してくれたらいいじゃないの?」
と、もっともなことを言う彼女。
「でもね、彼にそういう気持ちを素直に表現できるコミュニケーション能力があると思う?意外かもしれないけれど、男性のコミュニケーション能力って女性からすれば幼稚園レベルみたいなもんだよ。」
というと、「うーん、そうだけど・・・でも・・・」
「そりゃあ、納得できないよね。気持ちは全然収まらないもの。でも、彼にちゃんとそのことを説明しろって言うのは、彼に子どもを産んでみろって言うのと同じくらい難しいことかもよ。
女性って感情が豊かだから、どうしても過去のことが気になって、過去をちゃんと整理したいって気持ちになるんだよね。感情と記憶って繋がってるから、過去のことを女性はよく覚えてるし、思い出すしね。
でも、思考的な男性は、論理的に考えるから結果主義者で、未来志向なんだよね。
だから『過ぎたことはいいじゃないか。未来を見ようぜ』ってすぐに言うんだよね」
だから、彼からすれば
「先輩に誘われてコンパには行ったけど何もなかったんだから、それでいいじゃん。何の問題があるの?」
というわけです。
これはもう男女の機能的な違いなんですね。
彼に悪気はそんなにないわけです。
ところが、男女の違いってこれだけではありません。
その違いを知らないと良かれと思ってしたことが逆効果になったり、相手の善意を悪意として受け取ってしまったりするんです。
それってすごくもったいないと思いません?
その結果、しなくてもいいケンカをしたり、別れなくてもいい相手と別れちゃうかもしれないんです。
カウンセリングの現場でも、よくそんな話をします。
「彼はきっと悪気はないと思うよ」
「それは彼の愛情じゃないかなあ」
「その思いは彼には届いてないかも」って。
もちろん、相談してくれたお陰で別れを踏みとどまったり、お互いの愛情に気付けたりした方もたくさんいらっしゃいます。
そんな過ちを犯さなくてもいいように2択のクイズ形式を用い、できるだけたくさんの事例を紹介しながら楽しく男女の違いを学べる本を書きました。
さらっと読めます。
でも、意外と深いです。
そして、「へえ」がいっぱいあります。
さらには「ドキッ」とさせられます。