愛のストライクゾーン。

「こういう風に愛してくれたら受け取る!」という愛のストライクゾーンを私たちは無意識に持っています。
そうすると、自分が気に入った愛情表現しか受け取れず、なかなか恋も結婚もうまくいかなくなるのです。

私たちには「愛を感じるツボ」というのがあります。このゾーンに相手の行動が来たら愛されてるって感じるところ。いわば、愛のストライクゾーンがあります。

例えば「好きだよ」という言葉は多くの人にとってそのストライクゾーンに入ると思います。
しかし、信じていたパートナーに裏切られた経験があれば、その言葉は必ずしも愛されてると感じるに十分ではありません。もっと具体的な行動や、自分を裏切らない証拠を求めてしまうでしょう。その場合は「好きだよ」という言葉もストライクゾーンから外れてしまうわけです。

そんな風にこのストライクゾーンは人によって全然広さも違います。


皆さんも友達から「明らかに彼、あなたのことが好きだよ」と言われて「ええ?そう?信じられないなあ。きっと違うと思う」と答えたこと、ありませんか?
自信のなさや不安などがストライクゾーンを狭めてしまうみたいです。

ただ、このストライクゾーンは無意識的に作られるので、あまり自覚できないんですね。
そして、これが恋愛や結婚の大きな障壁になっていることも少なくないのです。

このストライクゾーンがあると、そこに来る愛情しか受け取れなくなりますし、そこに上手にボールを投げてくれる人しか信頼できなくなります。

つまり、「自分の思い通りに愛してくれる人を求める・探す」ということになり、当然、なかなかそんなコントロールのいい人はいないので、なかなかパートナーができない、という現実を生み出すのですね。

ある女性には気になる彼がいました。そして、その彼もどうやら彼女に気があるみたい。
そこで前向きに彼との関係を築いていけばいいのですが・・・、彼女は過去の経験からストライクゾーンがとても狭くなっていたんですね。
だから、彼の態度や行動が信じられなかったんです。
そこで彼女は彼の気持ちをあれこれと試すようなことをしてしまいます。
「私のことが好きだったら、きっとこうしてくれると思う」
というようなテストを投げかけてしまうんですね。

例えば、2人で食事に行った際、彼が彼女の終電を気にしながらも「今日は一緒にいようよ」と誘ってきたことがありました。彼女も一緒にいたい気持ちはあったのですが、まだ彼の気持ちを信用し切れていないので、その誘いを断り、家に帰ります。
その時、「え?なんで?付き合ってもいないのにそんなこと言うなんて」とちょっと憮然とした態度を取ってしまいます。本当は嬉しいはずなのに。
それに対して彼は「ごめん」と。

彼女とすれば、試す、つもりはなかったのかもしれませんが、彼からすれば「え?ここまで盛り上がっていながらも、そんな冷たい態度?」と少し気持ちを覚めさせる効果があったのかもしれません。
「ごめん。まだ自信がないから今日は帰ってもいい?」とか「一緒にいたいけれど、まだ不安なんだ。だから、今日はごめん」などの素直な気持ちを表せたら良かったのですが・・・。

他にも、似たような行動がボタンの掛け違いを呼び、やがて彼の心は離れて行きます。
ちょうど彼女が彼のことを真剣に好きになり始めたのと時を同じくして。

このストライクゾーン、過去の痛みから作られるので、これが狭いな、きついな、と感じた方はそんな過去の恋を振り返ってみるといいんですね。
まだまだ未処理な関係性が残っているのかもしれません。

また、その土台となる親子関係にも原因を見付けることは可能です。
親がとても厳しかった、ヒステリックだった、そんな親子関係が様々な軋轢を生むんですね。

とはいえ、やはりストライクゾーンに固執してしまうということは、愛の受け取りを拒否するようなもの。

あなたはバッターではなく、キャッチャーのはず。(意味、分かります?)
彼の投げるボールを打ち返す“敵方”ではなく、どんなボールでも受け取ってあげる“味方”のポジション(キャッチャー)のはず。

だから、「彼の愛し方ってどういうものなのかな?」という風に見て行かないと・・・ね?

そもそも、そんな狭いストライクゾーンに見事に投げられる彼って、きっとプレイボーイかたまたまか、だと思いませんか?むしろ、危ないかもですよ(笑)

いかに愛されるか?を考えるよりも、
いかに愛を受け取るか?を考える方が幸せになれます。

少々暴投気味のボールでもしっかり受け止めてあげる名キャッチャーになること、すなわち、それはあなたが愛され上手な人になることなのです。

「今の彼、すごく不器用で、愛情表現が下手なんだけど、ちゃんと私のことを愛してくれる素敵な人なの」

と胸を張って言えますように!

応援しています。

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