執着を手放せない理由~弱くなったら助けてもらえる?~



ラブ・カウンセリング

皆さんの幼少期、こんなこと、ありませんでした?

「風邪を引いて熱を出すとお母さんが優しい」
「病気して休んだ次の日に学校へ行くとみんなが温かい」

病気になると「栄養をつけなきゃ」と普段は食べられない高級フルーツを出した、なんて話を親から聞くことありませんでした?

熱を出してしんどいときに優しくされると嬉しいですよね。
(そこで冷たく突き放された経験のある方からすれば、思わずムカッと来るかもしれません。)


病気や怪我に限らず、精神的に弱っていたり、体調が優れなかったりすると、ふだんより周りが優しくしてくれたり、いろいろ手伝ってくれたり、助けてくれることがあると思うのです。

それは全然悪いことでもないし、嬉しいことだし、素直に受け取っておけばいいことなのですが、私たちの心はそういう経験を繰り返すと、ちょっと違う解釈をするようになるのです。

「弱くなったら助けてもらえる」

そうすると、助けが欲しいとき、優しくしてもらいたいとき、どうしたら、それが手に入るでしょう?
嫌だけど、病気になったり、怪我したりして、弱くなれば優しくしてもらえるんです。

もちろん、そんな“意識”はないと思います。
でも、潜在意識や無意識の領域では・・・ないとは言えないものです。

ピンと来ない皆様。
じゃあ、この意識の延長にある思い、皆さん、感じたことありませんか?

「もし、私が死んだら、お母さん、後悔するかな?もっと優しくしておけばよかったって思ってくれるかな?」
(どれくらい寂しかったか、優しさが欲しかったかが、分かります。)

潜在意識のレベルで見てみると、「弱くなれば助けてもらえる、優しくしてもらえる」と思った分だけ、パートナーシップでも“弱さ”を使うようになります。

付き合っているときもそうですね。
ケンカして泣いて、つらそうな顔をして、彼の罪悪感を駆り立てようとした方、いらっしゃいませんか???
頼りなさそうに見せて、彼に「俺じゃなきゃダメなんだ」と思わせようとしたこと、ありませんか???

これは「弱さ」を使ったやり方で、意外とうまく行くことも多いので、知らず知らずのうちに常用してしまうことがあります。
でもでも、それだといつも弱い自分じゃいなきゃいけなくなって、かえってしんどくなってしまうこともありますね。

さて、付き合っているときもそうなのですが、別れた後に、このパターンが出てくることもあります。

(ここからが“失恋”クリニックですね!!笑)

すなわち、『失恋で辛い思いをして、すごく弱い自分になっていれば、彼がいずれ戻ってきてくれるのではないか?』と思ってしまうのです。
そうすると手放せるはずの執着も、手放せなくなります。

あ、もちろん、そんな意識ないと思いますよ。無意識にしちゃう態度なんです。

意識的には「私が辛いなんて彼には分からないし」とか「そんな女、絶対嫌われるし」とか思っていても、「弱くなると助けてもらえる」と心の中で思っているとしたら、最終手段(?)として、この手を使ってしまってもおかしくないのです。

元彼への執着がなかなか手放せないなあ?と思われた方、もしかしたら、こんなパターンを使っているのかもしれません!

じゃあ、この“癖”はどうしたら直すことができるのでしょうか?

まずは、今回の記事を読んで「あ、私のことだな」と気付いたとしたら、心は問題を認識し、自然とそこを改善していこうと動き始めます。
“気付く”て、すごく大事なことなので、嫌なことでも気付くと心は自然治癒力を発揮し始めます。
だから、「何とかしたいなあ」と思っているだけでも、少しずつ意識は変わっていくものです。

もちろん、「弱くなると助けてもらえる」という物語を書き換えていく必要があるんですよね。
それは「弱くなくても助けてもらえる」だし、「強くなっても助けてもらえる」ということを感覚的に受け入れていくこと。

また、このパターンを持つ方は「強くなること」に強い恐れを持つ方も少なくありません。
「強くなってしまったら孤独になってしまうのではないか?」という感覚になるんですね。
だから、なおさら、「弱さ」にしがみついてしまうわけです。

こうした感情のルーツは幼少期の親子関係にあり、親の愛情を認識し、受け入れているかどうかがポイントになってくるんです。
もちろん、それは「大人の感覚」ではなく「子ども感覚として」なので、「自分は十分愛してもらってるはずなんだけどなあ」と大人の自分が思っても、意外と心の中には「寂しかったし、いつも弟ばかりをかわいがって私のことなんて見てもらえなかったし」と拗ねてる女の子がいたりするのです。

そういう場合は、たとえば、内なる子ども(インナーチャイルド)を癒すセラピーやカウンセリングが有効です。

また、意識的にも改めて親御さんの愛し方、幼少期の自分の感情を思い出すことでも、このプロセスは進んでいきます。

そうして、「弱くなると助けてもらえる」という観念を手放せると、同時に「元彼への執着」も薄れていくでしょう。

いかがでしたか?
私たちの潜在意識には、なかなか意識できない思いが存在していて、それが、恋のブレーキになっていることも少なくないのです。
皆さんの参考になりましたら幸いです。

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