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親密になることを怖れているとまるで難癖をつけるように相手のダメなところを見つけて距離を縮めないように画策してしまうことがあります。
“いつも”であるならばそんな親密感への怖れを強く持っているから、それを癒した方がいいかも?と思った方が良いかもしれません。
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ミドサーに片足を入れ始めた婚活女です。
20代は大恋愛を繰り返し、ハードワークな他人軸メンヘラ人生でした。母自身が毒親育ち&過干渉で早めに自立せざるを得なかった、表ファザコンの妹がいる長女です。
今は根本さんのおかげで、ライフワークに目覚め、家族や友人が大好きで、パートナーシップ以外は充実しています。
悩みは、パートナーシップにおいて、人や男性として好きで、好意を持たれるが、見逃せないネックがあり葛藤するのを繰り返してることです。
お付き合いした人もしなかった人もmixですが、例えばこんな感じ。
・心から愛し愛されているが、バツイチで小さな子どもがいて前妻との縁が切れない人
・優しく仕事もできるが、女性に対して恋愛感情は抱くが性欲求がなく全くできない、という人
・漢気があって向上心が高く包容力があるが、個人経営かつ夢を大事にするため、経済的な不安定さを感じる人
など。
その時々で「こんな人と恋をしたい」と思った通りの人が現れますが、いざ知っていくと、「しまった!引き寄せに条件つけ忘れたー!やばー!」という困難が発覚します。
理想主義なことは短所だと自覚してるので、「出来上がった人よりも共に歩める人…」と日々念じてるんですが、「それにしても、この一点は…」という壁が現れ、結婚に至りません。
葛藤し疲弊します。相手の人柄が悪いわけではないため、罪悪感も。
結婚には自由がなくなるイメージも持ってしまってますが、それよりも誰かと家庭を作り上げることにチャレンジしたいワクワクもあります。
不安を超える力を持ったり、自分に合う人に出会うにはどうすればいいのでしょうか。
(Aさん)
>今は根本さんのおかげで、ライフワークに目覚め、家族や友人が大好きで、パートナーシップ以外は充実しています。
ですよねー。
この手のお話がものすごく多く手ですね、最近は「もしかしてパートナーシップのカウンセリングがものすごく下手なのではないか?」という疑念にとらわれつつ、「いやいや、うまくいってる奴らもいてるし!」と何とか持ち直している今日この頃です。
あと「ライフワークがうまく行ってるなら全然OK!その調子でさらにライフワークを磨いていくとパートナーも現れるよ!」ということをお伝えしたくなるので、そっち系の話ばかりしてしまうカウンセリングもありました。
まあ、ご機嫌で希望をもって帰っていただいたので良かったのですが「そういえば、恋愛の話、ほとんどスルーしちゃってたよな?」とあとから若干罪の意識にさいなまれたこともあります。
ということで「素敵な人と出会ったのにどうしても見逃せないポイントが出てくる」というテーマについてお話してまいりましょう!
しかし、惜しいですねえ。
その1点がなければ完璧なのに!と思っちゃいますよねえ?
「彼のここがどうしても受け入れられなくてー」というお話もよくお伺いするのですが、「まあ、それはしゃあないよねー。」などとお伝えするのですね。
で、例のセリフが登場するんですよね。
「で、どうしたいですか?」
その1点が受け入れられないとして、「無理だから次行きまーす!」と思うのか、それとも「それを何とかしたい!」と思うのか。
それによってカウンセリングの方向性も変わりますからね。(基本的にクライアントさんの意向に沿うスタイルなので)
とりあえずAさんがあげてくださった見逃せないポイントを見ていくと「前妻や子どもとの縁が切れない人」「性的欲求がない人」「経済的な不安を感じる人」ということで、どれもバラバラな理由ですよね。
ますます神様お願いリストが増えちゃいますね。
このポイントは人によって全然違うものですが、みなさまはいかがでしょうか?
「そういうのはあたしは大丈夫だけど、ダメなのは匂いや食べ方」という方もいらっしゃれば、「ああ、分かるー。あたしは全部だめかもー」という方もいらっしゃるかと思います。
こういうときはやはり掘り下げていくのが良いかと思っておりますので、大きく2方向に話を振ってみたいと思います。
1)なんであかんの?
すごくシンプルに、
「前妻や子どもとの縁が切れない人だと何が困るの?」
「性的欲求がない人だと何が困るの?」
「経済的な不安を感じる人だと何が困るの?」
というところを見ていきます。
おひとりでこの課題に取り組むところはノートなどに書き出した方がより整理がつくと思います。
例えば、
「だってあたしだけを優先してくれるわけじゃないし、やっぱり嫉妬とかしそうだし」
「そりゃエッチしたいじゃん!」
「経済的に振り回されるのはほんとに嫌!」
みたいな回答などが考えられますよね。
もちろん複数回答可なので、他にはないかなあ?と思いを巡らせてみることはとても大切です。
カウンセリングでも「ほかにはない?」って必ずお聞きするところです。
そうすると自分の欲求とか感情とかがだんだん露になってくるんです。
「あたしだけを見て、あたしだけを愛してほしい」
「セックスはとても大切なものだと思ってる」
「経済的に安定していたい」
それで「ああ、あたしってそういうところを求めてるんだ」という気づきになりますが、ここで話は終わりません。
「なぜあたしはそれを求めるのだろう?」
当たり前じゃん!とか思わないことが大切。
なぜ自分だけを見てほしいのか?
なぜセックスが大事なのか?
なぜ経済的安定を求めているのか?
この答えから何らかのトラウマが導き出されることが多いのです。
育った家庭で感じていたこと。
今までの恋愛で傷ついたこと。
だとしたら、ちょっとそっちにも目を向けませんか?ということで、改めて出会いだけでなく、過去を振り返ることをしていき、未消化の感情があればそれを解消していくということをしていきます。
いわゆる癒しを行います。
そうしてその根っこを癒してしまえばその欲求も薄くなっていきますから、それがあまり気にならなくなったり、大丈夫かもと思えるようになったり変化していきます。
2)それが罠だとしたら?
で、今度は少し引いて全体を見てみることにしてみましょう。
3つの問題点を挙げてくれてたんですけど全部バラバラですよね?
ひとつひとつは「たしかにー分かるー」ものですから、1)ではそのひとつひとつを掘り下げてみました。
でも、こういう考え方も適用できると思うのです。
「もしかして、より親密になることを避けるために見逃せないポイントを見つけ出してくるのでは?」という疑惑です。
「わー!素敵な人と出会ったー!間違いない!この人がヘラクレスオオカブト君だー!
やったー!根本さんに早く報告メール書かなきゃー!きゃー!」
と喜んでいたら、むくむくと潜在意識から「怖れ」が湧き上がってきます。
「やばっ。あたし、ほんとにこの人と結婚しちゃうかも?え、大丈夫?マジで?こわっ!」
なぜか知らないけどすごく怖くなってしまい、自分を止めるブレーキか壁が欲しくなります。
「あ!この人、前妻との縁が切れなさそうだわ!これやこれ!」
そうして「前妻と縁が切れないような人はやっぱお断りだわ!」という論理を作り出し、彼と距離を縮めない理由ができます。
「よし、これで結婚せんでも済むわー。距離縮めんでもええわー。良かったー」
もちろんこんなことを意識的に考えてるわけじゃないと思います。
潜在意識の中で起きてることです。
にわかには信じがたい話かもしれませんが、意外とあるあるな心理なのです。
というのも、そういう風に解釈してみるといろいろと辻褄が合うからです。
「素敵な人に出会ったら、見逃せない/許せない/受け入れられないポイントが見つかって、それ以上先に進めなくなっちゃった」
と意識的には思っていても、潜在意識では、
「素敵な人に出会って親密になっちゃったら困る!そんなの怖すぎる!何か近づかなくてもいい理由を見つけなきゃ!」
という思いが動いているのかもしれないのです。
そういう風に見てみると「だから後からダメなポイントが見つかるんだー」「だからみんなそのポイントがバラバラなんだー」ということに気づくかと思います。
で、そういう仮説の元で心の中を掘り下げていくわけですね。
「なぜ、素敵な人と親密になることが怖いのだろう?」
「なぜ、意識的には結婚を望んでいるのに、結婚することに抵抗があるのだろう?」
となると1)と同様やっぱり過去に目を向けることになりますね。
そうすると
>20代は大恋愛を繰り返し、ハードワークな他人軸メンヘラ人生でした。母自身が毒親育ち&過干渉で早めに自立せざるを得なかった、表ファザコンの妹がいる長女です。
なんて一文に気づいてしまうわけです。
ほほー、Aさん、なかなか良いネタを持ってますなあ、と。
その20代の大恋愛ハードワークメンヘラ期の心の傷はもう解消されているのでしょうか?
また、早めに自立しなければならなかったことや裏ファザコン問題は解消されているのでしょうか?
◎セミナー動画:心理学講座「ファザコンの心理学~父から愛された娘は幸せになれるのか!?~」
となるとやはりカウンセラーとしては、そうした過去の経験から「親密感への怖れが強いのでは?」という推測をするのですけどいかがでしょうか?
そうした親密感への怖れが強ければ、素敵な人と出会えば出会うほど距離を縮めるのが怖くなります。
そして、何かしらの理由を見つけて彼らと親密にならないように画策してしまうものです。
だとしたら、その怖れを払拭すべく、その怖れを作っている原因に目を向けていき、解消していくのが案外早道だと思うんですけどいかがでしょうか?
つまり、今までの人生を丁寧に振り返ってみましょう。
親からどんな影響を受けたのか?
他人軸かつメンヘラな時代をどんな思いで過ごしてきたのか?
母との関係はどうだったのか?
長女としてどうあらねばと思ってきたのか?
自分にとって救いだったものは何だったのか?
そうした自分を振り返る中で、パートナーと親密になることにどんな思いを抱いているかを見つめていくのです。
その辺はカウンセリングでもグループセッションでもリトリートセミナーでも大いに扱っているテーマですので、ちょっくら自分とがっつり向き合ってみるべ、という気持ちでチャレンジしていただければ幸いです。
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「ひとりで生きちゃう武闘派女子が頼って甘えて幸せになる50のトレーニング: 「頑張らないこと」を頑張りたいあなたへ」(小学館)
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