妻から、あなたが怒った際の口調や態度が怖いため妻や子供が恐怖心を感じ、精神的につらい、と言われたのですが、どう改善したらいいでしょうか?



まず、なぜ怖がられてしまうのか?精神的なダメージを与えてしまうのかを考えてみましょう。
そうすることで「できること」も見えてくると思います。
そして、それを改善するということであれば、できることを始めていきましょう。
カギは「感情」のようです。

私は人に頼る事が苦手な42歳男性、家族構成は既婚(妻42歳、子7歳長女 2歳次女)、
仕事は銀行業、趣味は麻雀とオンライゲームです。
私は両親と兄2人の5人家族、妻は母親と兄、弟の4人家族です。
最近妻から、あなたが怒った際の口調や態度が怖いため妻や子供が恐怖心を感じ、精神的につらい、子供の成長に悪影響を与えるから何とかならないのかと相談を受けました。
私は怒ったり口調がきつくなる原因は妻が発する不平不満だと自覚しています。
自分は妻に対し不平不満を言ったところで何も変わらないと考えており、妻が不平不満を言い始めた時の反撃材料として普段は押し殺しています。
普段我慢している分延々と言い続けられると最初は我慢して穏やかに話をしますが、妻の認識が正しいのか間違っているのかは別として、責められているという感情と共に不平不満を言わしてしまったという、期待に応えられなかった自分に耐え切れず、自分を正当化しようと理屈で話をして納得させようとしたり、そんなことを言うなら自分もこうしろと反論する形になってしまいます。
妻や子供の為にも改善できることがあれば改善したいのですが何をすればいいのか分かりません。
(Sさん)

妻やお子さんのために改善したいという気持ちはとても素晴らしいです!
そして、きっとその試みは部下たちに対しても活かされるものと思います。

おそらく、

>「あなたが怒った際の口調や態度が怖いため妻や子供が恐怖心を感じ、精神的につらい、子供の成長に悪影響を与えるから何とかならないのか」

という進言をもらっている夫は現代日本ではとても多いと思います。

ひとつには「かつての日本ではどこにでもあった父親の発言が、今の時代ではモラハラ、パワハラと受け止められるようになった」という社会情勢も影響しているかと思います。

Sさんのお父さんはどういうタイプだったでしょうか?

例えば、国民的アニメであるサザエさんでは、お父さんの波平さんが「ばっかもーん!!」と怒鳴って、カツオくんを正座させて説教をするシーンがあります。

これ、今の時代では「モラハラ」と捉えかねませんよね?

まあ、波平さんはちゃんと愛を持って叱っているから良い、という解釈もあるのでいいんですけど、みなさんの中にも理不尽なことで父親から怒鳴り散らされた、訳の分からん感情で母親からキレられた、という経験をお持ちの方も多いと思います。

それは学校でもそうでしたね。

Sさんの時代にはまだ「体罰」って残ってましたか?

いつしか、先生が生徒に手を出すのはタブー中のタブーになりましたし、言葉で怒ってもパワハラとして問題になっちゃうことも多くあり、最近では「生徒が問題を起こしても怒れない」という現象が起きてしまってるようです。

同様なことは職場でも言えるでしょう。

で、なぜ、Sさんの怒ったり、きつい口調がモラハラのように受け止められ、「妻や子供が恐怖心を感じ」てしまうのかについて考えてみましょう。

それは次の箇所にヒントを見ることができます。

>不平不満を言ったところで何も変わらないと考えており、

>普段は押し殺しています。

>普段我慢している

>私は怒ったり口調がきつくなる原因は妻が発する不平不満だと自覚しています。

つまり、

1)普段から感情を我慢しすぎている
2)妻に対して不満をだいぶため込んでいる

私の記事を通読していただくと分かるのですが、「感情はウンコと同じ」という上品な理解を皆様に勧めておりまして、それゆえ、Sさんの文章を翻訳しますと、

1)普段からウンコを我慢している
2)妻に対するウンコをだいぶ溜めている

という風に解釈できますので、Sさんは現在、感情のかなりの便秘状態にあるとお見受けいたします。

実際の生活でリアルに便秘を経験されたことはあるでしょうか?

ちなみに筆者は軟便派で、その気持ちは理解できかねるのですが、様々な方面から情報収集しますと、「便秘は辛い」「便秘になるとイライラする」「たまのお通じの際はちゃんと便が流れてくれるか心配になる」「そもそも屁が臭い」等々のお悩みがあるようです。

これは感情の便秘においても同様のことが言えまして、感情を我慢して溜め込んでいると、それだけでイライラするものです。

ウンコの場合はよく尻、あ、いや、知りませんが、感情を我慢するときに私たちは「怒り」を使います。

つまり、感情を我慢する=怒りを溜め込む、ということでもあるのです。

よって、感情を溜め込んでいるとそれだけで私たちはイライラします。

そして、当然その感情は周りにも伝わりますので、感情が便秘状態になりますと、「○○さんっていつもイライラしているよね」という噂が広まることになります。

当然ながら傍にイライラしてる人がいれば、近くにいる人は気持ちが全然落ち着きませんし、「怖い」と感じるものです。

でも、本人は自分がイライラしていることに気づかないくらい、感情が麻痺しちゃってるケースも少なくありません。

感情が麻痺してしまうと自分がどれくらい怒りを溜めているかが分からないのはもちろん、実際に怒りを出したときにそれに気づけなかったり、その怒りのパワーが相手に恐怖を与えるものであるとも気づけません。

つまり、自分としては軽く言ったつもりだけど、相手からすればひどい言葉で怒鳴り散らされたように聞こえてしまうことも少なくないのです。

要するに自分としては「5」の怒りを出したつもりで、相手には「100」伝わってしまう、という感じです。

つまり、一般的に見ても、モラハラをしている人がその自覚がないのは、そうした心理によるところだと思います。

なので、感情を「我慢」「押し殺す」ということをしていると、結果的に家族を精神的に追い詰めてしまうことになるのです。

つまり、Sさんにとっては感情を溜め込まずにいかに上手に解消するか?が喫緊の課題になるわけです。

ということでSさんは日常の中でどれくらい「感情活動」をされているでしょうか?

つまり、感情を感じる機会、感情を解放させる機会をどれくらい作っていらっしゃるでしょうか?というほどの意味です。

トレーニング、スポーツ、スポーツ観戦、カラオケ、楽器の演奏、アニメ・映画・舞台鑑賞、サウナ、温泉、絵描き、土いじり、おしゃべり、推し活、等々。

「すっきりした!楽しかった!面白かった!」という経験を日ごろどれくらい採り入れていらっしゃるでしょうか?

もし、あまりここに時間をさけていらっしゃらないのであれば、家族の平和のために最優先で確保なさると良いと思います。

また、なぜ、怖がられるか?精神的に辛い思いをさせてしまうか?と言えば、

>自分を正当化しようと理屈で話をして納得させようとしたり、そんなことを言うなら自分もこうしろと反論する形になってしまいます。

こういうことをしてしまうからですね。

Sさんも職場等で正論を言われると反感を覚えるかと思いますが、自分を正当化したり、理屈で話をすると人間関係は破綻していくものです。

それが設えられた議論の場であれば問題はありませんが、家庭はもちろん、職場や仲間との時間に理屈を持ち出すとたいてい煙たがれるものです。

なぜかというと理屈は人を幸せにしないからです。
それを言う本人は自己満足に浸れるかもしれませんが、言われた相手は気分が良いものではありません。

したがって、理屈も反論も「敵」を作ることには貢献しますが「味方」を作るためには役に立たないものですから結果的に孤立化してしまいます。

例えば、よくどのような家庭を作り出いですか?という質問に「温かい家庭」とか「家族みんなが安心できる場所」と言った回答が出てくるのですが、Sさんはどのような家庭を築きたいとお考えでしょうか?

で、たいてい、そこに出てくるのは「感情」なのですね。

「幸せ」も感じるものですし、温かさも安心感も豊かさも喜びも感情です。

理論というのはできるだけその感情を排除するものですから、正当化、正論、理屈で話をしてしまうと、そこには幸せはありません。

それに、議論にせよ、理屈にせよ、それは「勝つこと」を目指しますよね。

相手を言い負かせたら自分はうれしいかもしれませんが、相手はどうでしょうか?
自分を負かす相手とずっと一緒にいたいと思うでしょうか?

感情面から見てみると人間関係というものが実はシンプルなことに気づかれると思います。

だから、やはり「感情活動」ということが大切であり、その上で「感情表現」がとても重要なことが分かってきます。

Sさんがふだんご家族に対して表現されてる感情ってどういうモノだと思います?

・感謝
・愛情
・ユーモア、笑い
・喜び
・感動

つまり、家族に対して「ありがとう」を伝え、「愛してる」「好き」等の愛情を表現し、笑わせるようなことを言い、うれしいことがあれば喜び、感動したらそれを素直に表現する、ということがどれくらいできているかを思い出してみてください。

これがある分だけ、家族とのつながりがある状態だと思っていただけるといいでしょう。

もし、ここが弱いな、と思われるジャンルがあれば、少し意識的に多めに表現されてみるといいと思います。

ちなみにこれらの表現を強化するためには「子どもと遊ぶ」ということがやりやすいかと思います。

子どもって理屈じゃないじゃないですか。
感情で動くじゃないですか。

だからこそ、感情を学ぶのに最適な教室なのです。

そもそも「不満」が溜まっていたらその相手に優しくしたいとは思いません。

復讐したいと考えるものです。

奥様に対してずいぶんと不満が溜まっていらっしゃるようですが、それを解消する場も必要でしょう。

同僚と飲みに行って愚痴を吐くことはありますか?

愚痴を言うことがいいことかどうかは別として、愚痴が言える場は癒しになります。

また、そうした不平不満を吐露することで気持ちはいくらかか落ち着きます。

>私は怒ったり口調がきつくなる原因は妻が発する不平不満だと自覚しています。

よくこうしたお話を伺うのですが、「妻が発する不平不満に夫が不平不満を抱える」というものでして、要するにどっちもどっちであることを自覚しなきゃいけません。

その際、妻は夫に不平不満を言ってすっきりさせるのに、夫は妻に対する不平不満をただ溜め込み便秘にしてしまうのです。

それはやっぱり不健康ですから、「自分の気持ちを言える場」を作ることも必要かもしれません。

「感情はウンコと同じ論」からすれば、感情も然るべき場所で解消してあげる必要があるのです。

ということで、スナックに通ってママに話を聞いてもらう、ということもありですし、カウンセラーに相談するのもアリですから、そうした「感情のコミュ日ケーション」ができる場を設けてみると、少なくとも奥様とのコミュニケーションは改善されていくものと思います。

どれも雲をつかむような話かもしれませんが、できるところからコツコツ始めていただけると良いかと思います。

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