子ども時代にちゃんと子どもをやっておくってすごく大切なことなんですよね。
皆さんはどうでしたか?
甘えたいのに甘えることを我慢して、親の機嫌を取っていたり、
もっと遊びまわりたいのに、毎日塾に行って勉強していたり、
好きなことをしていたいのに、周りの目を気にして我慢していたり。
中には子どもなのに家のことをやって親を助けていた、という方もいます。
また、子どもなのにもっと子どもな親の精神的な面倒を見てきた、という方もいます。
「お母さんのお母さんをやってきたんですね」というケース。
そうすると子ども時代に子どもをちゃんとやっていないことになります。
子どもなのに大人をやってるわけですね。
とするとどうなるか・・・。
心の中にはずっと「子どもの私」が存在し続けます。
子ども時代に大人をやるってことは、子どもの自分は抑圧されるわけですね。
すなわち、子どもの要素を切って、無理やり「大人な自分」を作り上げて、その自分を演じてきたのです。
そうすると30歳になっても、40歳になっても、「ねえねえ、遊ぼうよ。甘えたいよ。もっとお絵かきしたいよ」という声が聞こえてくるようなものです。
これは内なる子どもの声なんですね。
もちろん、大人の耳には「ままごとしようよ。遊びたいよ。」とは聞こえず、「誰か私を支えてくれる人はいないかな。仕事なんてしたくないし、もっと自由に、好きなことだけやっていたいな」って声になっているでしょう。
だから、「自分はまだ大人に成り切れていない。まだまだ子どもだ」と思ってしまうのです。
恋をしても依存的になって重たい女(男)になってしまうか、
あるいは、彼(女)の前でも「大人」になって、子どもな彼をあやしてしまうか、
はたまた、異性に近づく自信が持てなくて引きこもってしまうか・・・
そんなパターンも出て来るかもしれません。
さて、このパターンに何のメリットもないわけではありません。
大人をそれだけ長くやってきたということは、とても成熟していますし、視野もずっと広いはず。
もちろん、器も大きく、ハートも大きく、人を引っ張っていくリーダーシップにも長けています。
それに単なる順番の問題だと思うんですね。
子ども時代に子どもをしていないで、先に大人をやっちゃったわけで、後追いで、子どもをやることにしてたと思えばいいんです。
だから、今から子どもに戻ること(そういう時間を作ること)を許可してあげるといいんです。
羽目を外すことが苦手でしょう?
常識的な、枠にハマった生き方をして、窮屈になっていると感じていませんか?
人目を気にして、自分を隠してしまう、そんなところはありませんか?
好きなこと、したいけど我慢してること、ありませんか?
「ホールケーキをひとりで一気食い」
「ひたすら漫画を読みまくる」
「好きなDVDを朝から晩まで見まくる」
ぜひ、やってみてください。
そんなことしていいのかな?と思わずに。
もし、近くの公園にあるブランコに惹かれたら、こっそり乗ってみてください。
恥ずかしかったら、子どもたちが遊んでいるのをベンチに座って眺めていてください。(それでもOKです)
ぬいぐるみが好きならば、とびきり可愛いものを買ってみましょう。姪っ子へのプレゼントと偽れば誰でも勇気が出るはず。
あるいは、子ども向けの映画を見に行ったり、DVDを借りて来ましょう。
そして、そんな内なる子どもが喜ぶものをどんどん与えてあげましょう。
子どもっぽいものじゃなくてもいいですよ。
オシャレなイタリアンとか、シティホテルでお茶とか、海外旅行とか、エステとか、洋服とか、自分がワクワクすることをどんどん与えてあげます。
「子ども時代もしたいことを我慢したけど、大人になってもやっぱり我慢してる」
というパターンを「大人になったら好きなことができる」というイメージに書き換えて行くのです。
そうして楽しむことをしていれば、あなたの内なる子ども(インナーチャイルド)は無邪気さ、インスピレーション、創造性、喜び、楽しみの才能をどんどん発揮してくれるでしょう。
もし、このパターンに当てはまると思った方。
気落ちする必要はありません。
『自分は宝の山だ!』
そう思っていてください。
まだまだ未開拓の素晴らしいものを自分はたくさん持っている・・・。
そう信じてください。
それは事実なのですから。