「ほんまにあかんねんから」
「なんでちゃんとせえへんねん」
「もっとしっかりしなきゃ」
「そんなこともできなくて全然ダメ」
「それじゃあ、成功なんてできっこない」
「ほんとに頭悪いんだから」
「なんでそんなことにも気が付かないんだ?」
並べていくとキリがない、そんな自分で自分を批判する声。
みなさんのレパートリーはどれくらいあるでしょうか。
自己嫌悪、罪悪感、無価値感、無力感、嫉妬、恨み辛み、憎しみ等々、攻撃的な言葉を生む言葉はほんとうにたくさんあります。
幼い頃から自己嫌悪が強くて、いつも自分のダメなところばかりを探していた人もいるでしょう。
また、お母さんからいつもダメ出しされてきて、すっかり自信を失ってしまっている方も少なくありません。
カウンセリングでは、そんな自分のことが嫌いだったり、自分に対して批判的な言葉ばかりって方のお話も伺います。
自分に厳しい声、そのものがいけないわけではないんですよね。
時に叱咤激励し、成長のためには叱責が必要なときもあります。
しかし、それが過剰になり、むしろ、モチベーションを下げ、自信を失わせるものであってはいけないんです。
あるとき、ふと気付いたんです。
自分を批判する声、自分を嫌悪する声、これを舞台上でやったら、漫才やんな、と。
漫才ってボケとツッコミがありますよね。
その批判的な声、すなわち、ツッコミなんですよね。
さて、ツッコミ役と言えば、どんな芸人が浮かびますか?
私は真っ先にダウンタウンの浜ちゃんが登場しました。
他にも西川きよしさんから、フットボールアワーの後藤から、まあ、様々な方がいらっしゃいます。
自己嫌悪する声が聞こえたら、その声の主に「浜ちゃん」の仮面をかぶせてみたらどうだろう?
浜ちゃんのツッコミが聞こえると思ったらどうだろう?
それはそれで怖いかもしれませんが(笑)
自己嫌悪する声、それは浜ちゃんの声。
自分を批判する声、それは浜ちゃんの声。
そう思ってみたら、少し、笑えるんじゃないかと思うのです。
笑えたら、あなたの勝ち。
深刻さを抜け出せたら、その瞬間に、あなたは癒されます。
「なに、偉そうに、書いてんねん!!」
今、そんなツッコミが聞こえてきました。