何もしたくないとき・・・



梅雨なのに良い天気が続いています。
ただ、湿度はずいぶん高くなりましたねー。
海辺のような生暖かい風が吹いてます。
爽やか一歩手前って感じでしょうか。


* * *

何もしたくないとき・・・。
お客様からリクエストを頂きました。
ありがとうございます。

何もしたくないなあ・・・と感じるときは、裏返してみれば「何かしなくちゃいけない」と思ってることがある場合ですよね。

「文書を纏めなきゃいけないんだけど、何もしたくないなあ・・・」
とか
「ちゃんと働かなければいけないんだけど、何もしたくないなあ・・・」
とか。

一言で言えば、心が疲れている状態ですね。
朝起きて「さあ、今日は何して楽しもうかなあ~」と思えるようになると素晴らしいですねー。

そのために、ちょっと意識を自分の心の状態に向けてあげましょう。

「なんだ、そんなこと・・・」
と思ってしまうのが要注意ですね。

よく「心に目を向ける」とか「意識を向ける」「心を見つめる」なんて表現を僕も使いますけど、これが簡単に見えて、実に難しいんです。

例えば、9時には会社に出なくちゃいけない。
今時計の針は7時半。
会社まで1時間10分かかるとして、もう出なくちゃ間に合わない・・・って時に、心に目を向ける余裕なんてないものです。

電車に揺られる間は、睡眠不足を補うためにコクリコクリとやるか、そんな時くらいしか時間が無いからと本を読んでたり。

私達は「今自分の心がどんな状態か?」よりも「今しなきゃいけないこと」に意識を奪われる毎日を送っている人が多いんじゃないでしょうか?

それは仕事をしていても、専業主婦でも、フリーターでも、無職でも同じなのかもしれません。
仕事をしていないから、今日は休みだからって心が休めるとは限りません。

一日ゴロゴロしていれば体の疲れは取れるかもしれませんが、一方で「俺、何やってるんだろう?」「ほんとはきちんとしなきゃいけないのに」なんて自分を責めていれば、心は休まるどころかますます疲れを溜め込むことになります。

心は好きなこと、楽しいもの、喜びなどのポジティブな感情を得たときに疲れが取れるようになってるようです。

それは自分の心の「ツボ」を探すようなもんですね。
マッサージを受けてて「ああ、そこ気持ちいい~」って感じるように、心にもその時々によって「おぉー、いいなー、これ」ってツボがあります。

それを見つけておいて、疲れたときには実現してみると心の疲れがゆっくりほぐれていきます。

さて、そうは分かっていても、実際「何もしたくない」という状態になってしまったら、好きなことを見つけることも「したくない」んですよね。

そういう時の処方箋「好きなものリスト」もいまだ未完成だったとしたら、手が無いように追い詰められてしまいます。
(で、またついつい自分を責めてしまう悪循環に陥ります)

そんな時は「しなくちゃいけないなあー」と思ってることをまずは思い浮かべてみましょう。
その一つ一つを手放していきます。

簡単なイメージワークとしては、その「しなくちゃいけないなあー」と思うことを、笹舟に乗せて小川に流してしまうような感覚です。
ちょろちょろ流れる小川を音、映像などでイメージしながら、しなくちゃいけないことを一つ一つ手放していきます。
根っ転がったままでもできます。
ただ乗せて流す、これをひたすら繰り返していきます。
同じことが何度も思い浮かんだら、そのたびに流してしまいましょう。

「しなくちゃいけないこと」が思い浮かばなくなってもすぐには辞めないことがポイントです。
その時心が少しでも軽くなってなかったとしたら、思い出せなくても何かまだ「しなくちゃいけないこと」が心や意識に潜んでる可能性があります。

そうして、少しすっきりしたなあ・・・と感じたら、またしばらくの間小川の音や映像を思い浮かべたままで居て下さい。

そして、今いる場を少し離れます。
トイレでも、外でも、リビングでもどこでもいいですから。
で、大きく深呼吸です。

こうするだけでも少し心にスペースを作ってあげることができるのではないでしょうか?

何もしたくなくなっちゃった時の対処方法二つ目。
とにかくその気持ちを誰かに話しましょう。
友人やパートナーなどに頼ってみるチャンスでもあります。

ただ、こういう話をすると「私、いつも周りの人に頼りすぎてるので」という方もいらっしゃいます。
もちろん、ケースバイケースなので断定はできないんですけど、「何もしたくない」って状況は“自立的な”ものですから、きっとこういうしんどいときに誰かに頼るってことは、あまりされてない方が多いと思うんですよね。

もし誰も思いつかなかったり、やっぱり友達には言えないって思ったらボランティア・カウンセリングもその一つ。
「何もする気が起きないんですよ・・・」
って話すだけでいいです。

「“話す”ことは“放す”こと」と言われるように、誰かに話をするだけでも、「手放し」になりますよ。

参考になりましたら幸いです。


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