なぜ、付き合う人がいつも同じタイプになるのか?~繰り返す人間関係のパターンに隠された真実



「気がつくと、いつも同じような人を好きになってしまうんです」
「職場が変わっても、必ず似たような上司に当たるんですよね…」
「もう男運がないんだか、何なんだか…」

これも、相談現場で本当によく聞く言葉です。

不思議ですよね。
住む場所も、仕事も、付き合う友達も変わっているはずなのに、なぜか人間関係の登場人物は同じパターンを繰り返す。

優しすぎて損する役割。
いつも振り回される側。
気を遣って疲れる関係。
最後に裏切られるパターン。

「もう懲り懲り!次こそは違う人を選ぶ!」
そう決めて新しい関係を始めても、半年後にはまた同じところで悩んでいる。

ね、こういうの、けっこうしんどいですよね。

でも、これも投影の仕組みから見ると、ちゃんと理由があるんです。

●なぜ、同じ人を引き寄せてしまうのか?

「人は自分を映す鏡」という考え方からすると、私たちが繰り返し同じタイプの人と出会ってしまうのは、

「あなたの内側に、同じ無意識のテーマが残っているから」

なんですね。

たとえば、こんな例で考えてみましょうか。

子どもの頃、お母さんがいつも忙しくて、なかなか自分の話を聞いてもらえなかったとします。
あなたは「ちゃんといい子にしていれば、聞いてもらえるかも」と頑張ってきた。
それが、子ども時代を生き抜くための、とても大切な戦略だったわけです。

ところが大人になって、その戦略がまだ無意識に作動し続けることがあるんですよ。

すると不思議なことが起きまして、あなたは無意識のうちに、

「忙しくて、自分の話をなかなか聞いてくれない人」

を、人生の中に何度も呼び寄せてしまう。

●「再演(リエナクトメント)」という心の仕組み

これね、別にあなたが悪いわけでもなければ、罰でもないんです。

心の仕組みとしては、「未完了のテーマを完了させようとして」、似たような場面を繰り返し作り出している、という側面があるんですね。

「今度こそ、わかってもらいたい」
「今度こそ、ちゃんと聞いてもらいたい」
「今度こそ、大切にされたい」

そういう、子どもの頃に叶わなかった願いを、形を変えて何度も再演しているんです。

これを心理学では「再演(リエナクトメント)」と言ったりします。

ですから、「もう同じパターンはいやだ!」と意志の力で違う人を選ぼうとしても、なかなかうまくいかない。
だって、自分の中の「選ぶ基準そのもの」が、その古いテーマに沿って動いているからなんですよ。

●パターンを抜けるカギは、「鏡」として相手を見ること

じゃあ、どうしたら抜けられるのか?

ここで投影の考え方が、すごく役に立つんです。

繰り返している関係性を、「鏡」として見るんですね。

「いつも振り回される」
→ 自分の中で、振り回される側でいることに、何かメリットを感じていないかな?
→ 主導権を握ることに、どこかで罪悪感や怖さがないかな?

「いつも見てもらえない」
→ 自分自身は、自分を見てあげているかな?
→ 自分の声を、自分が一番ちゃんと聞いているかな?

「いつも我慢する側」
→ 我慢することで、誰のどんな期待に応えようとしていたんだろう?
→ そもそも誰に「我慢が美徳だ」と教わってきたんだろう?

ね、こうやって、相手ではなく「自分の内側を見る視点」にシフトしていくと、繰り返しのパターンが少しずつほどけていくんです。

●ルーツに光を当てると、パターンは自然に緩む

そしてもう一つ大事なのが、「ルーツ」を見つめること。

今のあなたを形作っている、子ども時代に強い影響を与えた人たち。
お父さん、お母さん、おじいちゃんおばあちゃん、先生、兄弟姉妹、初恋の相手。

その人たちに対して、あなたがどんな投影をしてきたか。
そして、その投影が今の人間関係の中で、どんな形で再現されているか。

これを丁寧に見ていくと、「ああ、私はずっとあのパターンを再演してきたんだ」と腑に落ちる瞬間がやってきます。

そして不思議なんですけど、「腑に落ちた瞬間から、パターンは自然と緩み始める」んです。

意志の力で変えようとするのではなく、自分の中の構造に光を当てるだけで、人間関係の色合いがじわじわと変わっていく。

「あれ、最近あのタイプの人が周りにいなくなったな」
「同じような出来事が起きても、前ほど傷つかなくなったな」

そんな感覚が、少しずつやってきます。

●「もう同じパターンはこりごり」と思ったら

繰り返しの人間関係に疲れているとき、一番しんどいのは「自分のせいだ」と自分を責めてしまうことだと思うんです。

でも、ここまで読んでくださった方なら、わかってもらえると思うんですけど、

それはあなたが悪いんじゃなくて、ただ、「まだ完了していないテーマがそこにあるだけ」なんですよ。

そして、テーマに気づいて光を当てれば、ちゃんと完了させられる。
人間の心って、そういうふうにできているんです。

* * *

[5/24(日)の自己探求ラボ「投影を極める、投影を使いこなす」]では、まさにこの「繰り返しのパターンに隠された真実を、一日かけて掘り起こすワーク」を行います。

「関係性マッピング」で今の人間関係を一枚の図に可視化したり、
「影響力のワーク」で子ども時代に影響を受けた5人の存在からのルーツを辿ったり。

頭で理解するだけではなく、「体感として腑に落ちる」ようにつくられた4時間です。

東京・神楽坂会場、またはオンライン(Zoom)からご参加いただけます。

「もう同じパターンはこりごり」という方こそ、ぜひこの日を、人間関係を組み替える節目にしてみてください。

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