福岡、カフェ、巡り。



大阪から福岡へ飛ぶJAL便は、午前中は1本だけ、しかも、7:45発という、非常にヘビーな時間設定となっているので、多くのOLさんが仕事を始める9時には福岡空港に着陸し、多くのビジネスマンがメールチェックを終える9時半にはホテルに到着してしまっているのである。

かねてから、この9時半から昼過ぎのカウンセリングタイムまでの時間の過ごし方については研究を重ねてきたが、今回は昼からの2本の枠がキャンセルとなったので、実に夜までの時間がぽっかり空いてしまったのだ。


休日でもない限り、こんな自由な時間は滅多にない。
よって、これは神様が「もっと楽しみなさい」と与えてくれたスペースと感謝して、その恩恵を十分に受け取ることにした。

こうなれば、温泉に出向いて心行くまでそのお湯を堪能するのも一つの手だが、やはり、趣味を貫き、カフェ巡りを決行することとした。
そこで昨晩、あちこちのホームページを見、また、友人が推薦してくれたカフェも見繕い、つごう7軒をリストアップした。
もちろん、珈琲ばかりを口にしていたのでは、さすが趣味と言えども胃は持たないので、途中、ホットミルクティないし中国茶をはさみつつの完璧なスケジュールを立案した。

今泉~警固~赤坂~大名という博多カフェ・ゴールデンエリアを巡るカフェツアーである。
これはもう、非常にワクワクする以外の何者でもない旅である。
思わず、仕事で行くのか休暇を取って遊びに行くのか区別が付かなくなりそうだったので、そこを戒めるべく気持ちを入れ替えようとしたのであるが、その傍から口元が緩んでしまった。

もちろん、その作業は同じくカフェ好きである妻の目を盗んで行われたので、自然とメニュー作りは深夜にまで及んだ。

さて、その成果は、下に写真を掲載した5軒である。
競争の激しい地域で、7軒中2軒は移転したのか、のれんを取り替えたのか、調べた住所に存在しなかった。
激戦区ではよくあることなのだが、うち1軒はとても楽しみにしていたところなので、少々悔やまれる。

しかし、それぞれの個性溢れるカフェを心から堪能し、心から満足することができた。
中には「ここのカフェごはん、食いてぇ」と思わされる店もあったのだが、ダイエット中であり、また、ノルマをこなすためにも泣く泣く諦めた。
次回はぜひ、堂々と食したいものである。

ただ、どのカフェも素晴らしい店で、やはり私と妻がこだわる“いい店の法則”通りに、スタッフが楽しそうに仕事をし、その店をこよなく愛している姿がそこかしこに垣間見れた。
福岡は総じて店員さんの表情が明るく、愛想もいいのであるが、シャイで笑顔が見せられなくても仕事にこだわりがあったり、珈琲なりカフェなりを心から愛している様子が伝わってくると、無口な分、じーんと来てしまう。
そういう店はほんとうに大切にしたいと思うし、必ず足を向けて少しでも貢献したいな、と思わされるのである。

カフェとの出会いは、人との出会いである。

お陰で心理学講座のネタ一本、以前から書き溜めていたカウンセリングの実際ネタが一本、そして、溜まっていたメール数十通に返事を書くことができた。

私にとって、心地よく仕事ができ、アイデアが懇々と湧き出る環境を与えてくれるカフェがやはり一番落ち着くのである。
とても気持ちがよく、心はうきうきと楽しんでいて、そして、その空気を吸うのがとても気持ちいい、そんな感じがする。
きっと心からこういう空間が好きなのであろう。

素敵な出会いをした日はとても気分が良い。

珈琲美美Cafe TecoNuwana Eliya
a vita punto e commaJ cafe


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