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嫉妬って嫌な感情なんですが、まったく興味がなかったり、手が届かないものには嫉妬なんて出て来ません。
可能性がある、能力がある、魅力がある、と知っているから嫉妬が出て来るし、それだけ本気だから、そんな熱い感情が溢れるのです。
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例えば、「元彼の新しい彼女にすごく嫉妬してしまう」とか「営業成績のいい同僚に嫉妬する」とか「可愛い子、かっこいい子に嫉妬してしまう」とか、我々にとても身近な「嫉妬」という感情。
日本人は特に得意な感情みたいですね。
私もボーっとしてますけど中身は情熱の男ゆえ、何だかんだ嫉妬します。
自分より腕のいいカウンセラー/セラピスト/ヒーラーさんや売れてる作家さんには漏れなく嫉妬しますしね。
ちくしょー!悔しいぜ!と思うのです。
あるいは、とても小さいことですが、自分が得意とするエリアで自分よりもいい呑み屋を知ってる人がいるとちょっと嫉妬します。(たとえば、カウンセリングルームのある江坂とか)
俺なんか、もっといい店知ってるぜ!と張り合いたくなります。
皆さんはどんなことで嫉妬します?
ちょっと良かったら、自分が何に嫉妬してるのかを今、メモって見てください。
スマホでご覧になってる方もメモ帳とか立ち上げてね。
そう言えば、昔はすごくモテる奴、というかかっこいい奴に嫉妬してたんですが、最近はそういう気持ちはあまり無くなりましたね。
あるいは、お金持ってる奴にも結構嫉妬してたなあ。今は素直に「いいなあ、どうしたらもっと友達になれるかなあ?」とか思えるようになりました。
皆さんも、昔はこんな人に嫉妬してたのに今はないなあ、ということもありますか?
(これもまたメモってみてくださいね)
さて、嫉妬心というのを心理学的に見ると『情熱の女(男)であり、無価値感等の事情で自分に自信が持てず、承認ができていないので、相手に対して情熱的に「羨ましい」という感情を抱き、自分はダメなんだと自己否定する気持ち』と言えるんですね。
つまりは「どうせ、自分なんて」とか自信のなさという思いが嫉妬を作りやすいんです。
だから、嫉妬心は「恨み辛み」に変わりやすいですし、また、とても嫌な感情なので誰もが隠したいものです。
そして、中には嫉妬していることに気づかない人もいるんですよね。
だから「嫉妬してる」って正直に認めることってすごく偉大なことなんですね。
更には、その相手に「あなたに嫉妬してる」って正直に言えるってものすごく大人なんです。
「嫉妬してる」=「相手の価値を見ている」わけですからね。
「あなたに嫉妬してる」=「あなたは素晴らしい!」わけですから。
さて、そこを掘り下げて見ましょう。
某根本君の例を取り上げてみると分かりやすいのですが、そもそも嫉妬の対象になるジャンルって、自分が大切にしている、好き、大事、なものであることが分かります。
・カウンセリング/セラピー
・作家
・呑み屋
根本君にとってこのジャンルがとても大切なんですね。
まずはそのことを認めてみましょう。
そして、同時に、実はまだまだ自信がないジャンルであることも分かります。
それは良く言えば向上心がある、とも癒えますね(つまりは諦めてない、ということ)。
だから、カウンセラーでもなく、本を書くこともなく、お酒も好きでない方は、そこに嫉妬するのは信じられないと思います。
「へえ、そうなんだー」という感じですよね。
じゃあ、過去は嫉妬してたけど、今は嫉妬しない、
・モテること
・お金持ってること
についてはどうか?というと、自分の身の程を受け入れた(つまりは、自分を承認した)、あるいは、そのジャンルに興味が無くなった、のどちらかと言えるでしょう。
でも、少なくとも嫉妬するくらい抱えていたコンプレックスは解消されたのかもしれません。
(ただし、この点については潜在意識に抑圧された(諦めた)場合も、嫉妬を感じない、となるので、注意は必要です。)
ただ、ちょっと見方を変えると、興味があっても全く自信がないのであれば、そもそも嫉妬なんてしないって分かりますか?
私も駆け出しのカウンセラーだった頃って周りには凄腕の仲間が何人もいました。
でも、彼らに嫉妬することって無かったんですよね。
憧れであり、その技術を教えてほしいと思ったりはしたけれど、嫉妬することって無かったんです。
でも、経験を積み、実力が付き始めた頃から、嫉妬って出て来るんです。
つまり、「自信が付き始めた頃」です。
今までは「かなわない」と思っていたところに「手が届く」と感じたときに、嫉妬って出て来るんです。
ちょっと嫌な空気になってきました?
そう、嫉妬する時って「自分に少なからぬ自信があり、それを手に入れられると思っているとき」なのです。
元彼の新しい彼女に嫉妬してるとしたら「私の方が魅力的なのに!私だって彼を幸せにできるのに!」と言うことを知ってるからなんです。
気付いてました?
「あいつ、俺よりいい営業成績を取りやがって!」と思った時は、「俺だって実力あるのに!それだけの成績を収められる能力があるのに!」と思っている時なのです。
気付いてました?
つまりは、自分に魅力があること、力があること、能力があること、可能性があることを知っているから、嫉妬なんて感情が出て来るんです。
それを自分が認めてないだけなのです。
だから、某根本君は「とても腕のいいカウンセラー/セラピストであり、売れっ子作家であり、他の追随を許さない呑み助である」ことを本人がどこかで知っているからこそ、嫉妬なんて感情が出て来るんですね。
は、はい。そうですか(汗)※今日のブログは変な汗をかきますねえ。暑いですものねえ。
さて、皆さんの手元のメモに目を落としてみましょう。
あなたが嫉妬しているジャンル。
過去は嫉妬してたけど、今は大丈夫になったこと。
それはすべてあなたの魅力、能力、可能性を表しています。
そして、それをあなたの潜在意識はちゃんと知っています。
だから、嫉妬と言う感情が出て来るんです。
自分には実力がある、と思っているのに、ない、と誤解してるから嫉妬する・・・
自分には魅力がある、と思っているのに、ない、と思い込んでるから嫉妬する・・・
それをまずは受け入れてみませんか?
それだけの可能性が自分の中に眠っていることに目を向けてみませんか?
じゃあ、その可能性をどうしたら解放できるか?
それは自分自身がその許可を出せばいいのです。
どうしたら許可が出せるの?
「私、それだけの実力があるんだ」と自分の中で思っておくことです。
それがオープンさ。
ただ、それだけです。
それだけで、可能性は勝手に出て行きます。
だって、もともとあるものでしょう?
それを知ってるんでしょう?
だから、自ら抑え込まなければ勝手に出て来るものなのです。
そう、勝手に。
できれば人に言ってみましょうね。
これはちょっと勇気要ります。
けど、おそらく多くの人の反応が、「え?そんなこと今まで気付いていなかったの?」だと思います。
それだけあなたは魅力的なのです。
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さて、今日のブログのネタを思い付いたのは、私自身の“昨日”の体験からです。
以前は「本を出すこと」が目標だったんですね。だから、出せたらOKだったんです。
だから、その頃の私は売れなくても気になりませんでした。
今から思えば販促もそんなに熱心とは言えませんでした。
売れたら売れたでいいけど、自分なんてそんな実力はない、と思ってたんですね。
ところが、前作、今作と「売れる」ということに猛烈に興味が移ってきました。
そしたら、売れてる作家にあれこれと嫉妬してる自分がいるんです。
本屋さんに入ってレジ前で平積みになっていて、でっかいポップが付いてる本を見て、「なんでこの本が売れてて自分のはそこまでじゃないんだろう?」と思うようになりました。
嫉妬してるんですよ。そのことに気づいたときはある種の衝撃でした。
で、その気持ちを昨日じっくり観察してみたんです。ぽっかり時間が空いたときに。
そしたら、気付いたんです。
そっか、自分の本が売れる価値があるって思ってるんだ、と。
自分がそれだけ実力があると知ってるんだ、と。
ヒットメーカーになれることを分かってるんだ、と。
そしたら、ええーっと一瞬猛烈に恥ずかしかったり、いやいやいやや、と抵抗が出た後に、スーッと心が楽になりまして。
そっか、知ってるんだ、俺、と思ったのです。
だから、嫉妬するんだ・・・と。
そして、もう一つ気付いたんです。
「本気なんだ、俺」と。
今までは『カウンセラーだけど時々本を書いてる人』でした。
でも、今は『本を書いてるカウンセラー』に本気でなりたいから、そして、そうなれることを知ってるから、売れてる作家に嫉妬するんですね。
なるほど・・・。
そしたら、安心しました。自信も付きました。大丈夫なんだ、と思えました。
嫉妬するくらい本気なものがあることって素晴らしいですよね。