さて、最後は自己否定。
自分はダメだ、と全否定するところから始まります。
確かに、欠点もあると思います。彼に対して不十分だったし、人として女としてまだまだ未熟な部分もあるでしょう。でも、それはみんな同じなんですよね。完璧な人なんていないわけですから。
不完全だからこそ、成長できるんです。
それに、長所もあるんです。魅力的なところ、たくさんあるんです。
それなのに、全否定すると、その貴重な魅力を自分で消し去ってしまうことになるんです。
「その素直で、まっすぐで、オープンで、情熱的なところがあなたの魅力なんですから、そこで勝負しなきゃダメですよ」
と伝えたことがあります。するとこう答えられるんです。
「え?素直すぎたのがいけないのかと思ってました。それに、もっと思慮深く、彼のように自分を抑えなければ好かれないのかと」
大学受験のとき、国語が得意なのに、敢えて理系を受験するでしょうか?
敢えて得意科目を消して、苦手科目で勝負する必要はありません。
素直さや、オープンさ、まっすぐなところを生かそうと思って欲しいんです。
彼に好かれるために、彼が好くような人になろうとしても、それは自分に嘘をついていることになりませんか。
嘘をついている自分を愛されて、幸せを感じられるでしょうか?
それにずっと嘘をつきとおす自信、ありますか?どこかでぼろがでませんか?
また、彼を取り戻すために自分を消してしまったとしたら、彼が戻ってきてくれたとき、彼はあなたの何を愛すればいいのでしょう?
失恋すると自信がなくなったように感じるのは、この全否定が原因なんですね。
だから、自分に自信がある女の子は、彼とうまくいかなかったときにそれを冷静に受け止められます。
「今は彼とはうまく行かない時期なんだと思う。お互い好きな気持ちはあるけど、今は無理にがんばってもきっとお互いが傷つくだけ。だから、ちょっと距離をおいたほうがいいってことだと思う。もし、縁があるならきっとまた再会できると思うし」
「自分はダメ」という否定から入らないこと。
頭では十分分かるんですよね。でも、なかなかそうは心が受け入れられないことも多いのです。
だから、私は飽きずに何度も言います。
「あ、またやっちゃってますよね?」
「またやっちゃってませんか?」って。
そこで、「あ、そうか、また、否定してるなあ、私」と気付いて、そして、それを何度も繰り返していくと、やがては自分から「あ、また、やってる」って気づけるようになります。
こうして、否定の罠から抜け出してから、「セカンドチャンスを狙うために自分をより魅力的に変える」、という段階に入っていくんです。
ここで、ようやく、変化、なんです。
焦りや不安があり、何でも自分を否定してしまう時期には自分を変えようと思っても、変な方向に行き易いし、長所を自ら消してしまい易いし、だから、おススメしていません。
焦りや自己否定の気持ちが治まってから、彼をもう一度取り戻すためのアプローチに入れるのです。
以前にも書いたことがありますが、振られても、失恋しても、あなたの中の魅力は輝いています。
その光を自ら消してしまうのはもったいないこと。
もっともっと自分に自信を持って欲しいな、といつも思っているのです。
それだけの価値、魅力はありますからね。