同じ職場の人との失恋から立ち直るためのプロセス。



自分を大事にする、ということが何よりも大切なキーワード。
そして、今に意識を向け、彼と私の間に境界線を引き、そして、手放していきます。
溜まった感情は後から後からやってきますから、そこをまずは解放しましょう。

今日は久々にリクエストにお応えしたいと思います。
****
 こんにちは。ご相談です。本当はカウンセリングに伺いたいのですが距離があるので、、、この気持ちをどう納めていいか教えて頂ければ幸いです。
二年付き合った同じ職場の彼に半年前に振られました。もうダメだろうと悩んだ末私のほうから聞き別れることになりました。
別れについてはある程度納得していますが、未だに元カレの事を考えて楽しかったことを思い出し、夢にもでてきて、今日なんかは彼が別の人と結婚してしまう夢を見てしまいました。
自分と彼の未来は無いのに相変わらず彼に心を乱されます。恐らく既に彼女がいて結婚すると思います。
私とは結婚してくれなかったのに、ずっと愛してくれなかったのに、あの時どうして好きだと言ったの?いま彼女はいるの?結婚するの?と、聞きたいのですが聞けません。
付き合っているときから、本当に言いたい事は我慢していました。これを言ったら関係が壊れるじゃないかと思うと肝心な事は言えない聞けないまま。
同じ職場だから毎日顔を合わせ毎日会話します。仕事上では良きパートナーで信頼しています。

私は今の仕事が好きで職場の人達も好きで尊敬できる人もいます、
出来ればこの先も続けたいのですが、もし彼が結婚してしまったらと思うとショックでもういられないのではと不安です。
一番は、仕事を辞めたくないので早く彼の事を忘れたいのです。どうすれば早く綺麗に忘れられるんでしょうか?
もう彼の事で泣いたり苦しい思いをしたくありません。
彼との思い出、愛されたことが辛いです。以前、記事にあったように、正にロマンスに執着していると思います。
わたしはどうすればいいのでしょうか?
教えて頂きたのでどうぞよろしくお願いします。
(Aさん)
****

こんにちは。それは苦しいですね・・・。
私、失恋に関する記事を6年ほど書かせて頂いたのですが、その時、一番辛い状況が、失恋したにも関わらず、元彼と同じ職場で毎日顔を合わせなきゃいけない・・・ということだと思うんです。
だって、毎日考えちゃうじゃないですか・・・。これからの彼の人生を。
笑顔の彼を見たら悲しかったり、寂しかったり、悔しかったり、ムカついたり、嫉妬したりするじゃないですか・・・。

「毎日、傷口に、塩とレモンと唐辛子と熱湯を塗りたくってるようなものですよ・・・」
って表現するんです。
だから、「仕事を辞める、それができなければ、休む」ということを選択肢に入れることをよくお願いしています。

なぜかというと・・・。
実はAさんが試されているのはまずは【今、どれだけ傷ついた自分を大事にできるか?】ということなんです。

元々自己嫌悪(自己否定)が強いでしょう?
自己肯定感が低いでしょう?

決め付けてますけど(苦笑)

そうするとね、いつも「あいつ」のことばかり考えてしまい、大切な大切な「自分」のことは放置プレイになってしまうんです。
そうすると彼と私の間に境界線がなくなってしまいます。

心理的に「一体化」してしまようなもんですね。

そしたら、彼は私の一部です。
変な話かもしれませんが。

だから、彼のこと、どれだけ頑張っても忘れられないんです。
それどころか、忘れようとすればするほど、強く蘇ってきます。

今、すべきことは「私と彼との間に境界線を引く」ということなんですね。

 私は私、彼は彼。
 彼がどうなろうと、私の人生には影響がない。
 だって、他人ですもの。

そういう思いを作る必要があるんですね。

そのための環境を「自分のために」作ってあげなきゃいけないのです。

その勇気、ありますか?
そこまでしても、彼のこと忘れてもいいですか?

だから、辞めることも一つの選択肢、というわけですね。

何が大切なのでしょう?
本当に自分が大事にしたいものは何なのでしょう?

それを考える時間を作って行きたいです。

それからもう一つ、不安や怖れが強いときって「今」に生きられなくなります。
Aさんもそうでしょう?
過去のことを振り返り、悔い、疑問に思い、罪悪感を感じ、また怒りを感じ、あれこれ斟酌してしまいます。
そして、今度は未来に飛び、彼が結婚するんじゃないか?他の人のことは大切にするじゃないか?といっぱい考えてしまいます。

過去、も、未来、も自分にはどうにもできない世界。
過去は変えられないし、未来はまだやって来ていません。

どちらも不安、怖れと言う感情が作り出す、幻想の世界なんです。

「今」に意識を向けてあげましょう。

今、できることって何?

それを自分に問い続けてください。
それだけでも気持ちが楽になります。
過去のこと、未来のことに意識が取られそうになったら、“ちょっと頑張って”「今」に意識を戻しましょう。

今、できることって何でしょう?
空を眺めること、目の前の資料を片づけること、歯を磨くこと、トイレに行って顔を洗うこと、お化粧を直すこと、足踏みをすること、歌を歌うこと、友達にメールの返事を書くこと、先輩に頼まれていた店を探すこと・・・。

今できることって無限にあります。
それを見付けてやっていくと「過去」と「未来」から切り離されて「今」に生きられます。
そうすると、今ある不安な思いがすーっと無くなって行きます。
実はこれが「彼」と「私」の間に境界線を引く方法の一つでもあります。

さて、今すべきことはだいたい分かりましたか?
彼と私との間に境界線を引くべく、今できることに意識を頑張って向ける、ということ。

ただ、ここでいつも質問させて頂くことがあるんです。

「本当に彼のこと、忘れてしまってもいいですか?」
「本当に彼のこと、手放してしまってもいいですか?」

まだ好きなのなら、片思いでもいいんです。好きな人がいる、というのは幸せだから。
私たちが苦しむのは自分本位な「欲」によるものです。
彼を手に入れたいのに手に入れられない、という欲が苦しみを作るんですね。

好き、という気持ちは純粋なものです。
だから、まだ好きなのに、忘れてしまってもいいんだろうか?って思うんです。
Aさんが取り去りたいのはその苦しみの方なんじゃないかな、と思うのです。

カウンセリングって、こういう時、たくさん思いを話して話して話してって場所を提供するものなんです。
話せる相手がいなければノートに気持ちを毎日書き綴ってください。
だから、日記、という宿題も私はよく出すんです。

我慢した感情って後から後から襲い掛かって来るんです。
言えなかったこと、聞けなかったこと、次から次へと後から来ます。

付き合っている時も言えないことは、別れてからも言えません。
「言いたいことを言えない」というパターンがあるからです。

でも、どうしてなんでしょう?

言いたいことを言えないのは彼に対してだけでしょうか?
昔の彼氏に対してはどうでしたか?
職場の上司や部下に対してはどうですか?
友達に対しては?
親や家族に対しては???

「言いたいことを言えるようになる」ために、少し人生を振り返る時間を作りましょう。
他でもない「自分のために」です。

そして、そういう自分を変えていきましょう。
言いたいことが言えるように、であり、言いたいことが言えなくても溜まらないように、ですね。

この自分を変えるプロジェクトは彼のことを手放すプロセスと並行して行われます。

例えば、彼に言いたいことを言ってもらう、そして、たくさん泣いてもらうようなセラピーをすることもできますし、傷ついた自分を助けてあげるセラピーもあります。

そうして心を解放し、自分らしさを取り戻していきます。

最後に宿題。なかなかカウンセリングを受けられない、とのことなので、これだけは必ずやってくださいね。

週に1通。彼に手紙を書いてください。その時の思いをつづった手紙を。もちろん、渡すものではありません。
それを3か月~半年。もういいかな、と思うまで続けてください。

これだけでも少しずつ心が楽になって行くと思います。

***

5、6月の根本のセミナー。

名古屋:5/21(木)11:30~13:30 根本裕幸のランチ会(講座付)(名駅)(あと2席)

大阪:5/22(金)11:30~13:30 根本裕幸・理加のランチ会(講座付)(豊中)(キャンセルが出ました。あと1席)

神戸:6/3(水)13:00~15:00 「夫のホンネ、妻のホンネ~知らないと損する夫婦トラブル解消法~」

大阪:6/5(金)19:00~21:00 心理学講座(梅田)「投影を学ぶと驚くほどに人の心が見えてくる。」

大阪:6/7(日)13:00~18:00 『心理カウンセラー×色気専門家 魅力と自信。本当の自分』根本裕幸・真島あみコラボセミナー(新大阪)(増席しました。あと16席です)

大阪:6/14(日)14:30~16:00 産経学園なんばパークス主催「ココロをほぐすエクササイズ集」(なんば)

東京:6/16(火)19:00-21:00 「人間関係の中に見る投影~だから、あの人はそんな態度なのね~」(神楽坂)(日程を追加しました!)

東京:6/18(木)19:00-21:00 「人間関係の中に見る投影~だから、あの人はそんな態度なのね~」(飯田橋)

6/27,28は沖縄リトリートセミナー。日常を離れ、心を解放し、ココロの荷物を降ろしてみませんか?(キャンセル待ち中)

7月以降は・・・>こちら!

男と女の心理学 
根本本。
根本本

あわせて読みたい