期待が重たいのはそこに愛があるから。



「今を楽しむ」ことができるようになったら、次のレベルの「今を楽しむ」ステージが与えられます。
そして、両親の期待が重たいのは、両親のことを愛して、その期待に応えてあげたい自分がいるからです。

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根本さんこんにちは。
根本さんのブログを参考にし、励みにしてきました。

自分を大切にしよう、好きなことをしよう、自分を好きになろう、をいっぱい教わってます。ありがとうございます。

ぼちぼちやってはいるのですが、ちょっと避けられないかも~ということが自分の中でありまして、もしよかったら、ご意見をお聞きしたいです。(ネタでもかまいません)

家と両親のことです。

私は三姉妹の末っ子です。姉二人はさっさと嫁に行きました。
(上二人と歳がはなれています)

もういい年(33歳)ですが、結婚のけの字もなく、自分の好きなことを仕事にするために、実家を離れています。体力仕事・男性社会なので、大変なこともありますが、充実してます。

『今をたのしむ』を実践してはいます。

ただ、両親もいい年ですし、実家に帰れば、いい相手はいないのか~のご想像通りの質問攻めにあいます。
それは、聞き流せるのですが、それに加えて、『家に戻って来い』の期待が重たくて仕方ないのです。

実家の家は、父のちょっとしたこだわりで、建て替えが行われていたり、他界した祖母(父方)が住んでいた土地にマンションを建てたりして、なかなか手放せない模様です。
私は、自分の好きなことをしていたいですし、自分の好きなように『結婚』を考えたいのですが。

婿養子をとって~、家を継いで~、家に住んで~マンションの管理をして~、親の面倒を見て~お墓の供養もして~、
親の期待を感じて、いらいらし、言い合いになったりします。
そして、その期待に答えない自分が良くないんじゃないか?という気持ちも、どこかにあるようです。

祖母の土地や相続で、父方の兄妹はもめて離縁しました。
また、長女が海外へ結婚のため行ってしまったときも、父は大分ごねてました。
(父は長男です。父の他の兄妹は全員女です)

きっと、なるようにしかならないし、どうするかの選択はいっぱいあると思います。

が、気持ちの面で、納得して、選択できるように。アドバイスいただけたら幸いです。
(Kさん)
***

『今をたのしむ』を実践されていること、素晴らしいですね~

そんな時に親から「戻ってこい~」という期待?呪い?(笑)をかけられたら、そりゃあ、往生しますよねえ。

今日は2つの見方をご紹介したいと思います。

両親のことを思うと『今を楽しめない』と思いませんか?
家のことが気になる、姉には頼れないから自分が何とかするしかないけれど・・・でも、・・・自由に生きていたいし・・・という葛藤が芽生えますよね?

でも、その時って楽しめてないですよね?

むしろ、なんでそんな厄介なこと持ち込むねーん!!と両親や先に嫁に行った姉たちを恨んだり、責めたり、憎んだり、藁人形に五寸釘指したりしたくなりませんか?

はい。それが心理的トラップ(罠)なんですな。

「Kさんよぉ、今を楽しむ言うてましたな。ふふふ。じゃあ、こんな状況でも楽しめるんじゃな?」

と仕掛けられた罠なのです。(一説にはこれを「神様のテスト」と呼びます。本気度が試されてるわけですね)

つまり、Kさんは『今を楽しむ lv.2』にバージョンアップされたわけです。
当然ですけど、lv.1よりも難しくなります。

lv.1では自分のことだけを考えていればよかったんですが、lv.2になると制約条件が付いてきます。
つまり、なかなかクリアし辛くなるんですね。

逆に言えば、それだけ成長した!今を楽しめてる!!という証拠でもありますね。
だから、ここはゲームをやるように「よっしゃ、1面クリアした!2面に行くぞ~!!」と前のめりになるところなんです。
そして、「うわっ、1面と全然ちゃう!全然知らん敵出て来た!!」てなるところなんです。

さて、「実家」というステージに入ったKさんはどんな風に“今を楽しみ続ける”のでしょう?

ちなみに「実家」以外にも様々な障害がありますよ。
「彼氏ができないステージ」とか「彼氏ができたのに遊び人だったステージ」とか「結婚できないステージ」もあれば「うわっ!仕事が見つからねえステージ」もあるし、「病気・けがステージ」というラスボス近し!のテーマも。

私、動物とか子供たちってすごいな、と思うんです。
動物って足を怪我してても嬉しい時は嬉しいし、飛び跳ねてるし、足を怪我したことをネガティブに捉えていないでしょう?
子どもたちも与えられた環境の中で楽しんだり、喜んだりするでしょう?その創造力・想像力ってほんとすごいなあ、っていつも思って師匠って呼んでるんです。

『与えられた障害はより今を楽しいものに変えてくれるもの』
そんな風に見られたらいいんじゃないかな??

そして、2つめの見方。

>その期待に答えない自分が良くないんじゃないか?という気持ちも、どこかにあるようです。

これが大きいな、と思うんですね。

そもそも期待されてなぜ重たいのか?というと、「応えたい、応えなきゃいけない」と思う自分がいるからです。
じゃあ、なんで「応えたい」のか?「応えなきゃいけない」と思うのか?というと、それだけKさんが家を両親を大事に思ってるからです。
つまりは愛しちゃってるわけです。

気付いてました??

>婿養子をとって~、家を継いで~、家に住んで~マンションの管理をして~、親の面倒を見て~お墓の供養もして~、

こう思うくらい、ご両親のこと、そして、家のことを愛してる自分。大好きな自分。

もし、そんなにも愛が深くなければ「知らんがな」で終わる話です。
「あたしはあたしの人生があるんだし、実家のことはそっちでやってよ。」って思ってさっさと東京とか海外に行っちゃうかもしれません。
(だからってそういう風にした人が愛が薄いというわけではないんですけどね)

その愛はもちろん亡くなられたおばあちゃんにも言えますよね。

こんなに愛してるから、大好きだから、その思いに答えたい、答えてあげたい、と思うんです。
でも、今の自分には答えてあげられないと思うから苦しいんですね。

自分がしたいことと両親が求めるものが矛盾しているように見えるでしょう?
自分の期待にも、両親の期待にも両方答えてあげたいから苦しいんです。

でも、たいていそういう問題は「何とかなる」ことになっています。
「愛」をベースに見ていくと、結局は良いようになっちゃうんです。

つまりは、自分も好きなことをして今を楽しみつつ、両親が喜ぶ選択ができるんです。
でも、そのやり方は知りませ~ん!!
そもそも知る必要もありませ~ん!!

それはあちらの人、すなわち、神様への宿題にしといてください。
人間が扱うもんじゃなく、あっちの人が解決してくれる問題なんでね。

Kさんとしては「今を楽しむ」ことと「父ちゃん、母ちゃん、大好き!愛してる!」という気持ちに素直になることだけをしておくと良いです。

「どうか、みんなが幸せになれる解決策をご提示ください!」と神様・仏さま・ご先祖様に祈っておいてください。

「自分が解決しなきゃ」と思うと苦しいんです。愛があるから。
でも、「自分は愛と繋がっておくだけで、どうすりゃいいかはあっちが決めてくれるもの」と思ってたら楽になりますよ。

ということで、まずは両親へのお手紙を書いてみましょう。
母の日は過ぎてしまいましたけど父の日がまだ残ってますし!
でも、この手紙は渡さなくてもいいんです。渡したくなったら渡せばいいです。

両親へのラブレター。
どれくらい自分が愛を感じているのか?を確認するためです。

ちなみに罪悪感が溢れてくるのも(つまり、ごめんなさいって言いたくなるのも)、愛がある証拠ですからね~

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