気持ちの封印が解けてしまって気持ちが止まらない。



禁止してきた分、欲求や期待は膨らみ、頭から離れなくなります。
堰を切ったように、ですよね。
だから、その気持ちを全部受け止めてあげること、そして、その先にある本音に気付いてあげることが大切ではないでしょうか。

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いつも記事を楽しみに読ませていただいています。
今回は、自分の心境が変わりすぎて困ってしまったので、どのように自分の中で受け止めればよいか道しるべをいただきたく、メールさせていただきました。

これまでの約30年の人生、というより物心ついてからの十数年間、自分が女だということに対してこれでもかと封印の呪文をかけまくり生きてきました。
お化粧は毎日しますし、おしゃれも好きです。女を捨てていたというわけではありません。
でも気づいたときには、セックスはこの世にあってはならない不潔なものであると思い込んでいました。女としての自分を全部さらけ出すなんてそんな恥さらしなことがあってたまるかと心から感じていたんです。
結婚もしたい、それから子どもは絶対に欲しい、でもセックスなんてあり得ない、じゃあ一体どうすればいいんだろう、って思ってました(笑)

カウンセリングも受けて、ここ数年少しずつ封印を溶かしてきました。セックスについては、やはり興味や憧れみたいなものはあったのでしょうか…先日少し気にはなっている男性と一緒に寝ることになり途中まで…。

しかしその時の感情は「あれ?こんなもの?私が長年封印しつつも憧れてきたのに、こんなものなの?」でした。
しかしそこからなのです。封印が勢いを増して溶けはじめ、「もっと情熱的で幸せなものなんじゃないのか、次はきっとそう思えるんじゃないか、私から誘ってみたらどうなるんだろうか」と、そんな思いがバンバン出てきてしまいました。女性としての自分が解放されてきて嬉しさ半分、でも誰でもいいというこの勢いで行ったら良くない、とブレーキ半分…。

本当に好きな人と、幸せなセックスをできるのが一番良いのかもしれませんが、こんな心境になってきている自分を、どのように扱ってあげれば良いでしょうか?
(Eさん)
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ずーっと禁止していたものを許可するとだだだだだーっとその欲求が溢れて止まらなくなる・・・そんな経験、少なからず皆さんしてるのではないでしょうか?

ダイエットで言う「リバウンド」みたいなものってよく起こりやすいんです。

ダイエット以外でも、ここ1年ずっとお金を制約してコツコツ貯金をしてきたのだけど、何かの拍子にそれが外れて最近はお金を使いまくってしまった、とかね。

Eさんが長年ずっとセックスを禁じてきたのに、その封印が解かれてしまったら逆に強い思いが出てきてしまったのでしょう。
それくらいの思いを自分は溜め込んできたのだな・・・と理解してあげることがまずは大切かもしれませんね。

逆に言えば、もともとセックスに興味がないタイプではなく、逆に欲求としてはずっとあったのだけど不潔なものと思っていた分だけ、強い力で抑え込んでこられなのかな。
それくらいの強い思いが出てくるわけですから、それだけホントはセックスが大好きなのかもしれないですね。

その思いを純粋に認めてあげる、というのはとても大切なことだと思うんです。
自分の正直な気持ちに素直になる、ということですね。

「セックスがしたいな~情熱的なのがしてみたいなあ。すっごく欲しいなあ。でも、怖いなあ。うれしいけどなあ」みたいにあるがままにただ感情を受け入れてあげるんですね。

「タブーの心理」というのがあって、そもそも禁止されるとその欲求はどんどん膨らんでいくものです。
だから、セックスを封印してきたEさんはセックスに対する期待がすごく大きくなっていたのかもしれません。
それが現実になったときに幻滅してしまったのでしょう。

「すごく情熱的でいいものだと思っていたのに何これ!!!」みたいにね。

期待は裏切られるの法則通り、セックスに対して過剰な期待を持ってしまっていたのかもね。

何かとEさんは考え癖もしくは禁止癖がありませんか?
自分の気持ちに対してあれこれ良し悪しを考えてしまい、よく葛藤しいる、とか。
何かと自分にダメ出しする癖が付いている、とか。

頭で考え始めると気持ちとのギャップで迷い始め、どうしていいのか分からなくなることがよくあります。

だから、全部にOKを出す、というのをよくお勧めしてるんです。

>「もっと情熱的で幸せなものなんじゃないのか、次はきっとそう思えるんじゃないか、私から誘ってみたらどうなるんだろうか」と、そんな思いがバンバン出てきてしまいました。

これもOKですよね。
誘いたくなったら、誘う、でいいんです。
それも許可してあげたらどうでしょう?

私から誘うってみることを許すだけでも心はだいぶ軽くなります。
あるいは街で出会う男性を見て「あの人はどんなセックスをするんだろう?」という目で見ちゃってもいいですし、誘いたいなあ、誘ってみたいなあ、という思いを男性に向けてもOKですよね。

実際にそれを行動に移すかは別として、気持ちは認めてあげたいですね。
もちろん、行動しちゃってもOKですしね。

>女性としての自分が解放されてきて嬉しさ半分、でも誰でもいいというこの勢いで行ったら良くない、とブレーキ半分…。

嬉しい気持ちがあって、でも、誰でもいいってなるのは怖い、、、という両方の気持ちにOKを出してあげるのがいいんじゃないでしょうか。

どっちかに決めようとするとややこしいんですよね。
どっちも正直な気持ちなんだから、どっちも素直に認めてあげるのがいいと思うんです。

女性は白黒はっきりつけたい方が多いのですが、感情は混在するのが当たり前の世界なので、それぞれに「私の正直な感情だしなあ」って見てあげたいですね~

で、そうすると「本音」が見えてくるんですね。
そもそも葛藤するのは本音を隠すためって場合も多いんですよ。
その本音に気付きたくない、とか、認めたくない、とか、その本音が怖い、とか。

Eさんの場合の本音てなんでしょうね。

セックスがほんとは大好き、というのもあるでしょう。
でも、どうも今のEさんにとってのセックスというのは女性的な自分の解放を意味しているようですね。

ということは、もっともっと女を感じたいのかもしれません。

つまり、封印が解けたのは

>自分が女だということに対してこれでもかと封印の呪文をかけまくり生きてきました。

という女性に対して抑圧してきたものが解放されてきたことを表してると思うんです。
しかも、封印してながらもずっと

>お化粧は毎日しますし、おしゃれも好きです。女を捨てていたというわけではありません。

ってことですから、Eさんの女度(女性性)はものすごく強いんだろうと思います。

だから、より「女であること」を自分自身に許したいのかもしれません。
そのシンボルが今はセックスなのでしょう。

だから、より女を楽しむ、というところに力点を置いて日常を過ごしてみるといいんじゃないでしょうか?
最近、服の趣味や好きな色、さらには下着などに好みに変化は表れていませんか?
より女性的なもの、より色っぽいものを求める傾向は出てきていませんか?

とことん女であることに意識を向けてみてはいかがでしょうか。
そして、女性であることの封印をすべて解いてしまう、くらいの思いを持ってみてもいいでしょう。

日々、より「女」に力点を置いて生活してみることをお勧めしたいですね。
さて、「女」と言われると何がイメージされますか?
そのイメージを大切に、できるところから実践してみましょう。

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