口臭・体臭が気になるんですが、それも心の問題ですか?



もし、背景に「自己嫌悪」があるとするならば、「頑張って仕事する」「彼のために料理を作る」「おしゃれをする」などの行動も報われないような気がしてきます。
表面で何が起こっているか?よりも裏にどんな感情があるか?に注目します。

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口臭、体臭(ワキガ)について
こんにちは。いつもブログを拝見させていただいて、とても参考にさせていただいています。
ご相談のリクエストをさせていただいてもよろしいでしょうか⁇
私は今20代後半の女性です。
小学生高学年くらいから体臭(ワキガ)の事を、母に強く指摘され、その時は訳も分からずとてもショックを受けました。指摘のされ方もあまり思いやりを持った言い方ではなかったのもあります。それからは知識も自分で得て気をつけてはいるつもりです。
幸いにも、そこまで強い臭いのほうではなく、多分軽い方なので、清潔にしていれば周りに迷惑をかけるほどではないのかな、と思っていますが治したいし、とても悩みでもあります。
もう一つは口臭なんですが、初めて指摘されたのは姉からで、その後も何度か彼氏や家族からも指摘されます。多分友達とかにも少し臭いなと言う思いもさせているかと思います。口腔内の問題として歯医者での歯の治療や歯磨き、マウスウォッシュなど、口臭には気をつける様にもしていますがあまり効果はなく、やはり何とかなおしたいと思っています。
そこで、これらの件についても、病気と同じ扱いで、心の問題と言ったところでしょうか??前のブログで、少し似た様な内容で腹鳴りは「恥ずかしい事」と言う思い込みかも知れないと、ありましたが、「臭い」に関する事なので恥ずかしいと言うより、周りにも多少迷惑がかかる事だし、良い事では無いと思っています。
「臭い」に関する事は、どう着目して行けばよろしいでしょうか?
アドバイス頂けたら嬉しいです。
(Tさん)
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口臭はしゃべる時にも気になりますから、無口になっちゃいそうですし、どうでしょう?人の顔が直視できなかったり、人前に立つことも苦手になってしまいますか?

口臭・体臭そのものについてはこのブログを読んでらっしゃる方の中にお医者さんなど専門家もいらっしゃるので「私に一言言わせて!!」って悶絶してるかな???(笑)
臭いについてはやはり食事とかの問題もあるでしょうし、そのものを扱うとなるとすごく範囲が広がりそうですね。

ま、ここではもちろん心の話に持っていきますよ(笑)
病気はもちろん、ケガも口臭も腹鳴りも「心の問題」として扱うことができます。
だから、実際にどれくらい臭うか?ってことはあまり重要ではなくて「それをどう思っているか?」の方を見ていきます。

ほとんど臭いがしなかったとしても、本人が「すごく周りに迷惑をかけているんじゃないか」と思えば、そういう風に見えてきます。電車で隣の席の男性がちょっと眉をひそめたら「あ!やっぱり匂ってるんだ!」って思っちゃうんですよね。実際は彼女からデートのドタキャンのLINEが入って「うそ~ん」という態度であったとしても。

この辺りは口臭や体臭だけでなく、外見、体毛などにも言えることで、思春期の「周りの目線、特に異性の目線を気にする頃」から強くなっていきます。
臭いはフェロモンですから、性的な面とのつながりも深いですね。
だから、特に恋愛において問題を感じやすくなるかもしれません。

Tさん、外国行ったことあります?
すっごく臭いが気になりませんでした?

長い海外暮らしの方が帰国されたとき、久々に日本人に会うと「臭いがしない」って気付くことがよくあるそうです。
彼女が暮らしてる国では皆さんバシバシ香水を振りかけていて、街中も色んな臭いが充満していて、ほんとうに日本は清潔すぎるくらい清潔だっていつもおっしゃいます。

口臭や体臭も心理的なものだとすればTさんも「実はあたしな、北欧系アメリカ人やねん」って外国人のつもりで生活すると臭いは「ふつう」のことになるかもしれません(笑)

以前腹鳴りのお話しで書いたことを応用すれば、Tさんにとっては「周りに迷惑をかけてはいけない」という強い思い込みがあるのかもしれませんね。
これは臭いだけのことでしょうか?
言葉や態度などでも「これって迷惑じゃないかなチェック」は厳しくなっていませんか?
先日もそんなカウンセリングをしたんですね。
「背景に“自己嫌悪”があれば、その上で行われるすべてのものが自己嫌悪につながってしまう」って。

つまり、こんな感じです。

【表】 (口臭)(言葉遣い)(態度)(行動)
――――――――――――――――――――――――
【裏】 (周りに迷惑をかけてはいけない!)

「私は人に迷惑をかけてるんじゃないか?」という疑い・不安・怖れが強くなると、何をしていてもそれが気になってしまう、ということです。

だから、Tさんをセッションしていくなら口臭・体臭の話はすぐに終わって、その背景にあるもの(例えば「周りに迷惑をかけてはいけない」ですが、ほかにもあるかもしれません)を探っていこうとするでしょう。
だって、「口臭」が良くなったとしても【周りに迷惑をかけてはいけない】という背景がそのまんまなら、別のことが気になり始めるはずですから。

だから、この点から行けば「生きていく以上、他人に迷惑をかけるのはふつうのこと。だから、『ありがとう』という言葉が生きていくんだし、それに自分が思っているほど相手は迷惑に感じていないことも多い。なぜならば、人は誰かに与えたい存在だから」という風に考え方を変えていくと口臭も気にならなくなるでしょう。

不思議でしょ?
でも、そんなもんなんです。

また、もし、「迷惑~」だけでなく「自己嫌悪」も背景にあるのならば、それもまた本質です。
自分をいかに愛するか?許すか?好きになるか?が本題になり、自分のことを許せるようになった分だけ、口臭も気にならなくなります。

また、お母さんやお姉さんの言葉がきっかけで気になるようになったということは、彼女たちとの距離感も重要なヒントを与えてくれてるかもしれません。
つまり、「口臭」の問題が、実は「母子・姉妹」の問題だった!!と驚愕の事実にぶち当たることもあるんですね。

そうすると「口臭」のことでセミナーを受けたのに、なぜか講師からは「お姉ちゃんのことほんまはどう思ってるん?」とか「親密感って苦手?距離が縮まること、怖い?抵抗ある?」なんて話ばかり振られるわけです。

とりあえず背景には何があるんだろう???って口臭の向こう側に興味を持っていただければ幸いです。

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