追いかけるのに慣れすぎてしまっていませんか?



ラブ・カウンセリング

「とても魅力的な女性で、異性からよく声だってかかるのに、なんでそこに行くのかなあ???」

黙っていればいいのかもしれないけれど、つい、口をついて出てしまうことがあります。
この間も面談中に「しかし、なんでそんな難しいとこに行っちゃうんでしょうね?やっぱり、困難を極めたい恋愛アスリートみたいなもん?」と冗談めかして言ったら、「ほんとですよねえ。みんなに言われるんですよね」と。

ずっと追いかける恋をしているとそれが癖になってしまうのかもしれません。
追いかける、ということは、うまく行かない恋を望んでるというわけで、その相手も、プレイボーイだったり、ロックマンだったり、仕事中毒だったり、ヒモタイプだったり、難攻不落な彼が揃っています。
仮におつきあいしたとしても、幸せになれるのかなあ?と疑問に思ってしまうこともありますね。


でも、彼女たちにはこういうパターンもあります。

仮に彼がこちらを振り返ったら・・・途端に興味を失ったり、怖くて逃げてしまったりして、やはりうまく行かないこともあります。

「追いかけてるのが好き」なのかもしれません。

なぜなのでしょう?
欲しいのに手に入らないことで、すごく情熱を感じます。(だから、情熱の女はよくこのパターンにはまります)
これは積極的な“追いかけ好き”なパターンで、「恋」の苦しさやもどかしさなど、辛いんだけど、すごく感情を感じられて“生きてる”という実感が得られるんですよね。
だから、手に入った後は興味がなくなるんです。
キャッチアンドリリースではないですけど、その彼が落ちた瞬間に「あれ?こんな人だったっけ?」とショックを受けることも少なくないみたいですね。

また、自分は価値がないと思っている場合。
これは消極的な“追いかけ好き”なパターンで、振り向かれたら自分の魅力のなさがバレて嫌われてしまうだろうから、だから、追いかける方を“選ばざるを得ない”のです。
ちょっと切ないですね。
このケースではジャニーズに恋をするなど、うまく行く可能性がかなり低いところに行きやすいですね。

それから前者のパターンともかぶるんですが“助けたい症候群”もあります。
難攻不落な彼は多く、とても傷ついた男なので、そこを癒したい、助けたいという気持ちから追いかけてしまうパターンです。
これは女性性や母性が強く、でも、生き方はなぜか男性的という方が多いですね。
ただ、この助けたい症候群は、その彼を助けたいという気持ちの向こう側に、過去に助けられなかった彼氏たちの幻影を見ていたり、さらには、お父さんを助けたい欲求、助けられなかった罪悪感・無力感を抱えていることが多いです。

また、ちょっと違う角度から見れば、追いかけるだけでうまく行かないい恋を“敢えて”選んで、自分を傷つけようとすることもあります。
「こんな私は恋が成就するなんて許せない!」という罪悪感があるんです。
だから、同じ傷ついたタイプの人に惹かれやすくなるのかもしれないし、追いかけることによって自分を罰することもあります。

そんな風に様々なケースが考えられるのですが・・・、どうも、自分が幸せになることを避けてしまっているようです。そんなつもりはもちろんないですけどね。

もちろん、そういう彼を追いかけることが悪いわけではないんですよね。

「ハンティングみたいで楽しいです!次はどんな手を使って落とそうかわくわくしています!」
という人に敢えて苦言は申しません。
(でも、とりあえず、「落とすことが目的じゃないですよね??」と確認したくなりますが)

そのバックボーンを癒したり、幸せを受け取ることを許せるようにしていくことが当面取り組む課題になります。

そういう恋愛を選んでしまう理由や目的がきっとあるはずですからね。

でも、とりあえず、思い当たる方にお勧めなのは・・・

◎恋が成就して幸せになった自分をイメージしてみましょう。どんな気分になり、どんな表情をして、どんな自分がそこにいるのかを自由に描いてみます。
二人で笑顔でいる時間や幸せな気分で手をつないで歩いているイメージなど、温かく、ほっこりした二人の関係性をイメージしてみましょう。

このイメージがうまくできない人は、しばらく“頑張って”やってみてください。
それでも難しい場合は、相当幸せに抵抗があるみたいですね。その痛みを癒してあげたいところです。

また、そのイメージをして苦しくなってくる場合は、その苦しい自分をぜひ、自分自身で抱きしめてあげてください。近くにクッションやぬいぐるみがあったらぜひ活用して。
幸せになることが許せない自分がいるみたいです。

ただ、いい気分でいるために、幸せを思い描く・・・シンプルなことですが、試していただきたい方法です。

参考になりましたら幸いです。


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